それぞれの内容は下記のリンクから確認できます。
保育所保育指針 厚生労働省
例えば、うんちやおしっこをしたくなったらトイレに行く、汗をかいたら着替えるという行動は、大人になれば当たり前にできます。
しかし、子どもにはまだ難しい…
そのため、保育士さんは「暑くて汗をかいたらお着替えをしようね」「お尻がムズムズしたら、うんちが出るかも知れないからトイレに行ってみよう!」と分かりやすいように声掛けをしていくことが生命の維持につながります。
また、自分が思っていることを言葉で伝えるのが難しい子どももいますよね。
子どもの感情を保育士さんが汲み取り、寄り添うことで情緒は安定につながります。
養護 と教育が一体となった保育をするには、まず 養護 をベースとして子ども達が保育園での生活に安心感を得ることがとても大切になります。
2. 養護 の具体的な内容は?
つぎに 養護 の内容についてお伝えします。
実習を控える保育学生さんの参考になれば嬉しいです♪
【自分でご飯を食べようとしている子どもとの関わり】
1~2歳の子どもは、ご飯を自分で食べたい!と思っていても、まだ自分でうまく食べることができません。
上手く食べられないことが続くと、自信がなくなり、ご飯を食べることがイヤになってしまうことも…
そんな時は、保育士さんが付き添い、スプーンやフォークの持ち方を教えて見守ってあげましょう。
上手く食べられたら「上手にできたね!」「自分で食べられたね!」など自信につながる言葉かけをすることが大切。
上手く食べられない時は「こうすると食べやすいよ」と分かりやすいように手伝ってあげましょう。
【自分で手洗い・うがいをする】
自分が健康でいるためには、何をしたらよいのかを教えることも養護のひとつです。
なぜ手洗い・うがいをするのかを子どもがイメージしやすいように伝えていきましょう。
例えば「手と口の中にバイキンがいるからやっつけよう!」と伝えると分かりやすいですよね。
このような声掛けが、子ども達が自分から手洗い・うがいをすることにつながります。
【泣いている子どもとの関わり】
言葉でうまく自分の気持ちを伝えられない子どもは、行動で自分の感情を表現します。
とくに、悲しい時や怒っている時は、泣いたり、物に当たったりすることが多いです。
そんな時には、子どもに寄り添って何で泣いているのかを汲み取ることが大事。
「もっと遊びたくて泣いているのかな?」「お友達とケンカしちゃった?」と泣いている理由を保育士さんが代弁してあげましょう。
そうすることで、子どもも「先生がわかってくれた」と安心につながり、情緒が安定していきます。
スキンシップをとることも、効果的ですよ。
【ルールを守って遊べるように見守る】
年中、年長クラスになると、お友達と一緒に遊ぶことが増えます。
集団で遊ぶときは、ルールが必要です。
遊ぶ前に、保育士さんが子ども達にしっかりとルールを伝えてから遊びましょう。
もし、ルールを守れてない子どもがいたら「ルールをもう一回確認しよう」「分からないところはある?」と声掛けをしましょう。
遊びを通して、ルールを守ることの大切さを子ども達に伝えることが必要です。
このような保育を心がけることで、社会性を育みながら情緒の安定をはかり、養護につながっていきます。
3. 子どもが自信と安心感を得られるような関わりをしよう
今回は保育学生さんに向けて、保育における 養護 と教育とは何かと、具体的な 養護 の内容についてお伝えしました。
保育園が、安心・安全であることで、子ども達が心身ともに快適に過ごすことができます。
子どもが基本的な生活習慣を身に付けるためには、保育士さんの声掛けや関わり方がとても大切。
また、子どもが主体的に行動できるように、時には見守ることも大事です。
保育学生さんには、 養護 を意識した保育をしてほしいと思います。