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保育士必見!1歳の子どもに スマホ はOK? 保護者へのアドバイスのポイント

スマホ
1歳頃になると、 スマホ を見せ始める家庭が多いと思います。ですが スマホ に育児をさせていいのか…と罪悪感を覚える保護者も多いです。今回は、1歳児への スマホ の上手な使い方を看護師の私が簡単解説。保育士さんは正しい知識を身に付けて、保護者の悩みに寄り添いましょう。
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1. 保育に役立つ スマホ の知識

生活をする上で必要不可欠となった スマホ 。
子どもがぐずってどうしようもない時、保護者が忙しい時に スマホ に助けられることは多いと思います。
2019年、WHOでは子どものスクリーンタイムについて、このように推奨しています。
スクリーンタイムについて
・2歳未満…スクリーンタイムは推奨しない
・2~4歳…スクリーンタイムは1時間未満
※スクリーンタイムはデジタルデバイスの使用時間のこと
つまり、1歳の子どもには スマホ は見せないほうが良いとされています。
ですが、実際に私も体調がすぐれないとき、ワンオペ育児が辛すぎて スマホ に何度頼ったことか…
でも、こんなに見せていて子どもの視力は大丈夫なのか?
 スマホ に依存してしまわないかな?と心配になることも多々。
きっと保育園にも、私のように心配している保護者は多いと思います。
保育士さんには、そんな悩みを抱える保護者に寄り添い、適切なアドバイスをしてほしいと思っています。
まずは、子どもに スマホ を長時間見せることで、どのような影響が出るのかを知っていきましょう。
 スマホ による影響
・視力低下
・近視(遠くのものが見えづらい)
・後天性内斜視(左右どちらかの目が内側に向いていること)
・ドライアイ
・睡眠障害
・姿勢が悪くなる
・コミュニケーション能力が低下
 スマホ の影響で一番気になるのは、視力についてではないでしょうか。
子どもの目の機能は、1歳頃に急速に発達します。
とくにこの時期に、長時間の スマホ の使用してしまうと、目のピント調整をする筋肉の発達が遅れ近視の原因となります。
また、 スマホ の明かり(ブルーライト)はとても刺激が強く、夜に眠れなくなるなどの支障が出ることも…
しかし、保護者が手を離せない時、体調が悪い時に、動き回る子どもを安全に見守るのは至難の業です。 スマホ の力を借りたいのが本音だと思います。
 スマホ が子どもの視力や成長に影響を与えるのは確かですが、完全にNGとしてしまうのは、保護者にとってつらいこと。
そのへんも踏まえて、保育士さんは保護者にアドバイスしていきましょう!

2. 1歳に スマホ を見せる時の保護者へのアドバイスポイント

つぎに、1歳の子どもに スマホ を見せる時のポイントを看護師の私からお伝えします。
保育士さんはポイントをおさえて、保護者へのアドバイスに役立ててくださいね♪

【しっかりと休憩をとる】

先程も言った通り、1歳は目の機能が急速に発達する時期。
長時間連続して スマホ を使うことで、視力に影響が出てしまうので、見せ方には以下のポイントが大切です。
 スマホ の見せ方のポイント
・使用時間は1日1時間未満。30分に1度、5~10分程度の休憩をしっかりととる
・休憩の時は、5~6m先のものを見せる
ココで差がつくアドバイス!
・お気に入りのぬいぐるみを遠くに置いて見せる
・抱っこをして、ベランダから外の景色を見せる
このように具体的な休憩方法を保護者に伝えると、とても分かりやすいですよ。

【 スマホ と距離をとって見せる】

1歳の子どもに、 スマホ を手に持たせてしまうと、かなりの至近距離で見てしまう可能性があります。

保護者にアドバイスをするポイントは、以下の通りです。

ココで差がつくアドバイス!
・スマホ を使用する時は、子どもをイスに座らせて、子どもの目から30㎝離す
・スマホスタンドを使って、距離を保つ
・スマホ よりも画面が大きいタブレットやテレビに切り替える
このようなポイントをアドバイスしてみましょう。

【夜は スマホ を使用しない】

 スマホ からのブルーライトは、刺激が強く睡眠の妨げとなります。

保護者には以下のポイントをおさえてアドバイスしてみましょう!

ココで差がつくアドバイス!
・夜に スマホ を見せると、光の刺激で眠れなくなってしまう
・睡眠が浅くなってしまい、メンタルや成長発達に影響がでる
睡眠は子どもの成長に関わる大切な時間。保護者には、夜 スマホ を使わないように伝えましょう。

3.  保護者に寄り添ったアドバイスをしよう

今回は1歳の子どもに スマホ を見せる時のポイントを、看護師の私からお伝えしました。
 スマホ が子どもに与えるリスクも理解しつつ、保護者が抱える育児の悩みや大変さに寄り添うことが大切です。
今回ご紹介したポイントを参考に、保護者にアドバイスをしてみてください。
また、保育士さんは、子どもがどんな遊びをしている時に、集中をしているのかを保護者に伝えてあげましょう。
そうすることで、家庭でも スマホ 以外の遊びで対処できますよね。
 スマホ は、上手く付き合っていけばパパやママの強い味方になると思っています。
すこしでも保育士さんの参考になれば嬉しいです。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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