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【保育】子どもが 嘔吐 した時どうする!?嘔吐処理の方法が知りたい!

嘔吐対処法
保育のノウハウ教えます!今回は、保育中子どもが突然 嘔吐 した時に役立つ『 嘔吐 の処理』についてご紹介します。感染力の強いウィルス性胃腸炎などは、適切な嘔吐処理をしておかないと感染拡大の危険性が!手順などしっかりと理解しておきましょう。
index

1.子どもが突然 嘔吐 !どうしよう!?

保育中に子どもが突然の 嘔吐 !
どう対応すればいい!?
保育学生さんや、新人保育士さんに向けて、
今回は、保育中の『 嘔吐 の処理』についてのノウハウをお伝えします。
 嘔吐 を引き起こす原因は様々です。
特に怖いのが、感染力の強いノロウィルスなどが原因の胃腸炎。
 嘔吐 の処理が適切でないと、
感染拡大につながる恐れがあります。
突然の出来事でも落ち着いて対応できるよう、
嘔吐処理の方法や、子どもへの対応などを理解しておきましょう。

2.正しい嘔吐処理の方法を知ろう!

保育園で子どもが 嘔吐 した時は、次の3つを行います。
・迅速な嘔吐処理
・ 嘔吐 した子どものケア
・他の子どもを別室で保育
まず可能であれば他の職員に応援に来てもらいます。
嘔吐処理をする職員、
 嘔吐 した子どものケアをする職員、
他の子どもを別室で保育する職員が確保できれば理想的です。
時間外保育中などで人数確保が難しい場合は、
嘔吐処理と 嘔吐 した子どものケアを一人の職員が行います。

【準備するもの】

嘔吐 の処理
・ビニール袋を二重に被せたバケツ
・ビニール手袋 2枚
・使い捨てエプロン
・使い捨てマスク
・新聞紙 3~4枚
・使い捨て雑巾 4~5枚
・次亜塩素酸ナトリウム液(濃度1,000ppm(0.1%)以上)
嘔吐 した子のケア
・嘔吐用桶
・ビニール手袋
・ビニール袋(嘔吐物用)
・二重にしたビニール袋(洋服用)
・使い捨てエプロン
・使い捨てマスク
・新聞紙 2枚
・使い捨てタオル 2枚
・紙コップ

【 嘔吐 の処理の手順】

①他の子どもを別室などに誘導すると同時に、窓を開けて換気する。
② 嘔吐 した子どもにはその場にいるよう声を掛け、嘔吐処理セットを準備すると同時に、他の職員に応援を頼む
新聞紙を広げ、嘔吐物の上に被せる
④マスク、エプロン、手袋を着用する。
⑤消毒用の次亜塩素酸ナトリウム液を用意する。(濃度1,000ppm(0.1%)以上のものを多めに作る)
⑥ ③の新聞紙を、外側から中心方向へ嘔吐物を集め取るイメージで拭き取り、1枚目のビニール袋(二重にしたものの内側)に入れる。新聞紙で取り切れないものは使い捨て雑巾でしっかり拭き取る。
⑦ ⑥のビニール袋の中に、ビニール手袋も外して入れる。(手袋の外側に触れないよう外す)
⑧ ⑥のビニール袋の中に消毒液をかけ、口を固く結ぶ。
⑨もう1枚のビニール手袋を着ける。
新聞紙を処理した範囲に敷きつめ、その上から消毒液をかけて浸す
⑪雑巾2枚程(最後に水拭きする範囲による)を水で濡らしておく。
10分程経ったら、⑩の新聞紙を⑥と同じように外側から中心方向へ集め、2枚目のビニール袋(二重にしたものの外側)に入れる。
⑬ ⑪の濡れた雑巾できれいに拭き取り、ビニール袋に捨てる。この時、一拭きごとに雑巾の面を変えながら拭く。
エプロン→手袋→マスクの順で取り、ビニール袋に捨てる。エプロンは、外側の面を内側に巻きながら取る。
⑮ビニール袋の口を固く結び、廃棄する。
嘔吐
⑯処理後は、手洗いを十分に行う。

【 嘔吐 した子のケア】

①マスク、エプロン、手袋を着用する。
② 嘔吐 した子どもにまだ吐き気があれば、嘔吐用袋を口元にあて様子を見る。
③嘔吐処理場所から少し離れた位置で新聞紙(2枚重ね)を広げ、その上に子どもを移動させる。
④口元に嘔吐物が付いている時は使い捨てタオルで拭き取り、洋服に付いた嘔吐物も拭き取ってビニール袋(嘔吐物用)に入れる。
⑤洋服を脱がせ、二重にしたビニール袋(洋服用)に入れる。
⑥手袋を取って、④のビニール袋に入れる。
⑦着替えを行ったら、水道で口元を洗い、紙コップでうがいをする。
⑧使った紙コップを④のビニール袋に入れ、口を固く結ぶ。
⑨水道は使った部分を消毒する。
⑩嘔吐処理が落ち着いたら、検温家庭への連絡などを行い、安静に過ごせるようにする。
 嘔吐 した子のケアは、嘔吐処理と別の職員が行うことが望ましいですが、
難しい場合は、【 嘔吐 の処理の手順】④の後に行いましょう。

参考:厚生労働省 『保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)』 下痢・嘔吐の際の処理の詳細は「別添3③(p.73)」及び「別添3④(p.74)

3.いつでも対応できるようにするには

いかがでしたか?
今回は、保育中の『 嘔吐 の処理』についてのノウハウをお伝えしました。
嘔吐処理の手順は、頭でわかっていても実際にやってみると、
「次は何だっけ!?」
と、わからなくなることがあります。
全ての職員がいつでも対応できるように、
定期的に実技の研修などを行い、手順を確認することが大切ですね。
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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