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次亜塩素酸ナトリウム液 とは?保育士なら知るべき消毒の基本

次亜塩素酸
感染症予防のために保育施設でも使用が奨励されている 次亜塩素酸ナトリウム液 。簡便で万能な消毒薬ですが、希釈法や扱い方が曖昧な現役保育士が多いのも実情。こちらの記事で正しい希釈方法や扱い方をマスターして、「デキる新人」を目指しましょう!
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1. 保育施設の万能殺菌消毒剤! 次亜塩素酸ナトリウム液

社会で消毒の必要性が声高に叫ばれるようになって久しくなりますね。
感染症にかかることで免疫を獲得していく乳幼児の特性上、保育施設では消毒作業などの感染症対策が平時から徹底されています。
今回は保育施設などの消毒作業でよく使われる 次亜塩素酸ナトリウム液 という殺菌消毒剤(次亜塩素酸塩素酸とは全くの別物ですので要注意!)をご紹介します。
この 次亜塩素酸ナトリウム液 ほとんどの細菌やウイルスに効果がある消毒液なのですが、用途によって希釈法を変えないと十分な効果が得られなかったり、対象物によっては素材を傷めてしまったりするのです。
保育施設ではスタンダードな消毒液なので、正しい 次亜塩素酸ナトリウム液 の扱い方を身につけて「デキる保育士」を目指しませんか。
子ども達や自分自身を感染症から守るためにも、ぜひ扱い方をマスターしてみて下さいね。

2.  次亜塩素酸ナトリウム液 の扱い方・注意事項

 次亜塩素酸ナトリウム液強力酸化力によって殺菌効果を発揮する塩素系漂白剤(アルカリ性)の一つです。
いわゆる「ハイター(花王)」「ブリーチ」「台所用漂白剤」と呼ばれるものです。
施設だと「ピューラックス」「アサヒラック」と呼ばれるものが良く使われています。
(哺乳瓶の殺菌などでおなじみの「ミルトン」なども 次亜塩素酸ナトリウム液 ですが、今回は割愛します。)
次亜塩素酸ナトリウムの扱い方
・肌や目などを痛めるので、ゴム手袋をして使用しましょう。
→肌についてしまったら流水でしっかりと流しましょう。
・使用時は必ず換気!酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生します。
→特にトイレ用洗剤は酸性タイプが多いので、要注意!
「混ぜるな危険」の洗剤と一緒に使うことは絶対にやめましょう。

・金属に使うと錆び変色が発生します。

金属への使用は避けるか、しっかりと水ですすぎましょう。

(金属の消毒はエタノールがおすすめです。)
・衣類に付着すると漂白されます。
→排泄物のついた衣類などをむやみに 次亜塩素酸ナトリウム液 につけてしまうと、脱色される可能性があります。
濃度と浸水時間には気をつけましょう。
・作り置きした 次亜塩素酸ナトリウム液 は24時間以内に使い切る。
時間や日光、熱などによって殺菌力が落ちるため、作り置きした 次亜塩素酸ナトリウム液 はその日のうちに使い切りましょう。
・ 次亜塩素酸ナトリウム液 のスプレー噴射は避ける。
→ 次亜塩素酸ナトリウム液 を吸い込むことは人体に有害ですので、使用する際は布やペーパーを消毒液に浸して消毒個所を拭きましょう。

3. 保育室の掃除にも有効! 次亜塩素酸ナトリウム液 の希釈方法

次亜塩素酸ナトリウム液 を希釈する時は、扱う商品によって原液の濃度が違うことに注意しましょう。
商品の容器と中身が一致している場合は容器に書かれている説明に準じて希釈すればいいのですが、容器の説明が読めない時容器と中身が一致しない場合もありますので注意してください。
一般的に流通している 次亜塩素酸ナトリウム液 (原液)は濃度5~6%、もしくは10~12%です。
5%と12%では濃度が2倍以上違ってしまいますので、原液の濃度はしっかり確認してから希釈するようにしましょう。
尚、希釈する際は、500mlや1Lペットボトルを使うと計量が楽ですよ。
ペットボトルのキャップスクリュー線の一番上のラインで5mlが計量できます。
※キャップ半分は一番上のスクリュー線の半分で計量してください。

濃度5~6%⇒キャップ半分を500mlの水で希釈
濃度10~12%⇒キャップ半分1Lの水で希釈
日常の掃除の奨励濃度 約0.02%
感染症発生時の掃除奨励濃度 約0.05%
濃度5%⇒キャップ1杯(5ml)を500mlの水で希釈
濃度6%⇒キャップ1杯弱(4.2ml)を500mlの水で希釈
濃度10%⇒キャップ半分(2.5ml)を500mlの水で希釈
濃度12%⇒キャップ半分弱(2.1ml)を500mlの水で希釈
便や嘔吐物が付着した所の消毒 0.1%
濃度5%⇒キャップ2杯(10ml)を500mlの水で希釈
濃度6%⇒キャップ2杯弱(8.5ml)を500mlの水で希釈
濃度10%⇒キャップ1杯(5ml)を500mlの水で希釈
濃度12%⇒キャップ1杯弱(4.2ml)を500mlの水で希釈

4.次亜塩素酸ナトリウム液を正しく使って感染症から身を守りましょう

以上、 次亜塩素酸ナトリウム液 の取り扱いなどをご紹介しました。
毎回正しく計量するのは大変ですが、保育施設は常に感染症流行のリスクを抱えています。
子ども達や自分自身を感染症から守るためにも、ぜひ正しい 次亜塩素酸ナトリウム液 の使い方をマスターしてくださいね。

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執筆者:ほいコレ 編集部

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