西内ミナミ 作 堀内誠一 絵
ゾウのぐるんぱはずっとひとりぼっちで暮らしてきました。
だらしなく汚れていて、また寂しい思いをしていて時々涙を流しています。見かねた他のゾウ達のすすめで仕事をすることになります。ゾウ達はキレイにぐるんぱを洗って送り出してくれました。
そんなぐるんぱが仕事をもとめていろいろなところにいくおはなしです。でもどこに行っても失敗ばかり。しょんぼりしたぐるんぱがしたこととは…?
「誰にでも居場所がある」と思えるような、楽しいハッピーエンドが待っています。
「しょんぼりしょんぼり」という繰り返しの言葉も子どもたちの人気の絵本です。
あるところにこすずめが1羽、お母さんと一緒に木の上の巣に住んでいました。翼をばたばたと動かせるようになったこすずめにお母さんは飛び方を教え始めます。「初めはそばの石垣の上までよ。」
ところが実際に飛んでみると思いの外うまくいったため、こすずめはお母さんの指示に従わずに一人でもっと遠くへ行き、世界を見てこようと飛び続けます。
やがて疲れて休む場所を探しますが、ハトやカラス、その他の鳥たちに「仲間じゃないから巣にいれてあげない」と言われてしまいます…。
ヘトヘトになったこすずめ。無事お母さんと再会できるのでしょうか?
優しいお母さんの語り掛けで心がホッとするおはなしです。
お母さんと離れて幼稚園で頑張っている子どもたち。共感すること間違いなしです。
なかがわりえこ やまわきゆりこ
のねずみのぐりとぐらは、お弁当の入ったリュックと水筒を持って野原へ出かけます。
林をぬけ、野原について、荷物を降ろして「そろそろお昼かしら?」と持って来た目覚まし時計を見ると、まだ10時!
青空の下で体操をしたけれど、まだお昼前!
今度はマラソンを始めたぐりとぐら・・・ところが突然転んでしまいます。2匹の足にからんだのはなんと『毛糸』でした。
「どこまでつながっているんだろう?」
どんどん大きくなる毛糸玉を転がしながら着いたのは、森の中の1軒の家。そして出会ったのはくまさんでした。
毛糸はなにに繋がっているの…?とさまざまな想像を膨らませながら、新しい友達との出会いにワクワクするようなストーリー。
ぐりとぐらのやさしさも感じられます。
神澤利子 作 柿本幸造 絵
お弁当を持って野イチゴをつみに出掛けた女の子。
夢中になっていたら、お弁当の中身が少しなくなっていて…。次の日は半分に。その翌日はついにからっぽに!
それでも女の子は「まあいいわ。おなかがすいていたんでしょう」とそれを許します。
おべんとうを食べたのはいったい食べたのは誰でしょう?
意外な結末に思わずにっこりしてしまいます。また女の子のやさしさにほっこりします。
そしておいしそうなおべんとう、野イチゴや春の野山が美しくピクニックにでかけたくなる絵本です。からすのパンやさん
からすのパンやさん夫婦に、四つ子の赤ちゃんが産まれます。
しかし四つ子の子育てに追われてパン屋の仕事の方に影響が出てしまい、だんだんお客さんが減ってきてしまいます。それでも夫婦は一生懸命働きます。
やがて四つ子がおやつに食べているパンが美味しそうということで、森のカラスの子ども達がたくさん買いに来てくれるようになります。大忙しとなったパンやさんは、さらに四つ子も手伝って色んな種類のパンを作ります。するとそれを知った森のカラスの子ども達がさらにたくさんパン屋さんめがけて飛んできて大騒ぎになってしまい…?
カラスのお父さんお母さんの一生懸命な様子や、子どもたちのやさしさが心に響くおはなしです。そして絵本に出てくるたくさんのパンが本当に美味しそう!思わぬ大騒動になってしまうところも目がはなせません。
執筆者:ほいコレ 編集部