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保育学生必見!4歳児の養護の内容を月別に看護師がかんたん解説 

4歳児の養護
実習を控えている保育学生さん!子どもたちと会えるのが楽しみな一方で、不安もたくさんありますよね。今回は4歳児の養護の内容を看護師視点で月別にまとめました。4歳児の成長発達に合わせた保育をしていきましょう。ぜひ保育実習に役立ててくださいね。
index

1.【保育】4歳児の養護のねらい
2. 4歳児の成長発達の特徴を理解しよう
・身体的発達
・知能・精神的発達
3.月別にご紹介!4歳児の養護の具体的内容
・4月|子どもの不安を受け止める
・5月|友だちと楽しく遊べるようにサポート
・6月|気温の変化に応じた衣服の調整
・7月|熱中症対策が自分でできるように関わる
・8月|夏を元気に過ごすための生活習慣を身につける
・9月|活動と休息のバランスに注意
・10月|戸外活動を安全に楽しむ
・11月|ルールがある遊びを楽しむ
・12月|寒さに負けない体作り
・1月|生活のリズムを整える
・2月|感染症対策を身につける
・3月|自信や意欲につながる関わりをする
4.子ども主体の保育を目指そう!

1.【保育】4歳児の養護のねらい

4歳児は、保育士さんが手取り足取り援助する時期をすぎ、見守りが主になる時期です。
自分の健康に興味を持ち、手洗い・うがいを自分ですすんでしたり、体調の変化を保育士さんに伝えられるようになります。
しかし、成長発達には個人差があります。子どもが難しそうにしているときは、やさしく声をかけてあげましょうね。
たとえば、着替えがうまくできない子どもに対しては「先生と一緒にズボンに足を通してみよう!お腹まで上げるのは自分でやってみようか」と難しいところだけ手伝うことを意識してみましょう。
自分でできたときは、しっかりと褒めてあげると自信につながりますよ。
また、友だちと遊ぶことが増えルールの大切さに気付きはじめます。その一方で友だち同士のトラブルが増えることも。
保育士さんは仲直りのきっかけをつくり、子どもが考えて行動できるようにサポートしていきましょう。

2. 4歳児の成長発達の特徴を理解しよう

身体的発達

・1時間以上の散歩ができる
・片足ケンケンができる
・マットの前転ができるようになる
・20m程全力疾走ができる
・つま先立ち、後ろ歩きができる
・両足跳びができる
・手先が器用になり、ハサミが上手に使えるようになる
4歳児は筋力、運動能力が向上する時期。バランス感覚がしっかりしてくるので遊びの中ですこし難しい動きを取り入れてみましょう。
子どもによって得意、不得意があるので無理のない範囲でチャレンジしてみてください。

知能・精神的発達

・時間(過去・現在・未来)を識別できる
・言葉を選び、コミュニケーションが取れる
・想像力が豊かになる
・自制心が芽生え、我慢ができるようになる
・気持ちが不安定になりやすい
4歳児は自我が芽生え、言葉で気持ちをスムーズに伝えられるようになります。
自制心が生まれ、人の気持ちを想像するようになります。
しかし、4歳児は不安感を抱きやすく情緒が不安定になり、中には反抗的になることも…(4歳の壁)
そんな不安定な子どもの受け止め、安心できるよう寄り添ってあげましょうね。

3.月別にご紹介!4歳児の養護の具体的内容

つぎに4歳児の具体的な養護の内容を、月別に看護師視点でお伝えします。

4月|子どもの不安を受け止める

新しい環境になり、子どもたちは不安を感じやすくなります。
新しいクラスに戸惑ったり、自分の気持ちを素直に伝えられないことも多々。
まずは子どもたちとの信頼関係を築くため、保育士さんはやさしく声掛けをしましょう。
ポイント
・友だちの輪に入れない子どもは、ストレスにつながるため無理しない
・「今日も○○ちゃんが保育園に来てくれて嬉しいよ」と登園してくれたことを褒める

5月|友だちと楽しく遊べるようにサポート

1ヶ月が過ぎると徐々に新しい環境に慣れ、友だち同士で会話をしたり遊んだりとコミュニケーションが増えてきます。
この時期は、クラスの団結力が高まるように集団で遊べるゲームを積極的に取り入れてみましょう!
ポイント
・簡単なルールをつくり、守ることの大切さを伝える
・ルールの理解が難しい子には、保育士さんが一緒に遊ぶ
・GW後は登園に不安を抱える子どもが多いため、子どもの不安に寄り添う

6月|気温の変化に応じた衣服の調整

6月は、梅雨で気温が下がったかと思えば、夏に向けて気温が高くなる日もあります。
寒くなったら着る、暑くなったら脱ぐことを子どもが自分でできるように促しましょう。
ポイント
・遊びに夢中で、汗をかいたままの場合は着替えを促す
・寒い時でも厚着をしすぎないように注意

7月|熱中症対策が自分でできるように関わる

暑い日は水分をしっかりと摂る、帽子を被るなどのルールを伝えましょう。
はじめは水分を摂るタイミングを保育士さんが声掛けするのもOK。
ポイント
・暑い日は、外遊びの前に子どもたちとルールを確認する
・「疲れたら遊ぶのをやめて日陰で休もうね」と声掛けをする
・子ども一人ひとりの顔色を観察し、暑そうにしているときは休むように声掛けをする

8月|夏を元気にすごすための生活習慣を身に付ける

夏本番の8月は、体力が消耗し疲れやすくなります。
疲れたら休む、室内で遊ぶなど子ども達で考えられるように声掛けをしていきましょう。
また、夏風邪が流行る季節であるため、手洗いうがいを習慣化できるように見守りましょうね。
ポイント
・手洗い・うがいを習慣化させるために、絵本で感染予防の大切さを学ぶ機会をつくる
・保育士さんは子ども一人ひとりの体調を把握し、適宜休憩をとるよう声掛けをする

9月|活動と休息のバランスに注意

9月は夏の疲れが出て、体調を崩す子どもが増えます。
夏休み中に、生活リズムが乱れている可能性があるため、保育園では活動を休息のバランスを考えて生活できるようにしましょうね。
ポイント
・スムーズに午睡に入れるように午前中に体を動かす
・疲れが溜まっている子どもには、お絵かきや折り紙など落ち着いてできる遊びを促す

10月|戸外活動を安全に楽しむ

10月には気温が下がり、戸外活動が増えます。戸外活動は子どもたちも楽しみにしているので、テンションが上がりすぎて危険な遊び方をしてしまうことも…
子どもたちが安全に遊べるように十分配慮していきましょう。
ポイント
・危ない場所にはいかない、遊具は順番で使う、友だちを押したり引っ張ったりしないなどのルールを子どもたちと確認する
・「ケガをしたらすぐに先生に教えてね」と伝える

11月|ルールがある遊びを楽しむ

4歳児は簡単なルールのある遊びができるようになります。子どもたちの協調性や想像力を育むことにつながるので、積極的に行いましょう。
ポイント
・子どもたちが分かりやすいルールにする。ルールの理解が難しい子どもには「先生と一緒にやろう」と声掛けをする
・ルールを間違えても叱らずに、もう一度ゆっくりと説明する

12月|寒さに負けない体作り

外で遊ぶことで、体力や免疫力が上がり、骨も強くなります。
自分で衣類を調整する練習になるため、寒い日でもできるだけ外遊びをしていきましょうね。
ポイント
・子どもの体温は大人よりも高いので、厚着をしすぎないようにする
・冬は汗をかくと急激に体が冷えるため、汗を拭くことを忘れないようにする

1月|生活のリズムを整える

年末年始休み中に生活リズムが崩れている可能性があります。
保育園では、遊ぶときには遊ぶ、休むときは休むなど、一日を通してメリハリをつけた生活を意識しましょう。
ポイント

・長期休暇のあとは不安感から情緒不安定になりやすいため、子どもたちのメンタル面にも配慮し寄り添う

2月|感染症対策を身に付ける

さまざまなウイルスや細菌が猛威を振るう時期です。
いつも以上に手洗い・うがいが子どもからすすんでできるように見守ることが大切。
忘れてしまう子にはその都度声掛けをしましょうね。
登園時に子どもをよく観察し、保護者から家での様子を聞いておきましょう。
ポイント
・感染予防のため、保育園の衛生管理をしっかりとする
・手洗い・うがい、水分補給の声掛けを引き続き行う

3月|自信や意欲につながる関わりをする

年長クラスになるため楽しみな反面、大きな不安を抱える子どももいます。
1年間を通して、できるようになったことを子どもたちに伝えてあげることで自信につながりますよ。
子どもたちが「年長さんになるのが楽しみ!」と思えるよう関わっていきましょう!
ポイント
・「お友だちがたくさんできたね」「縄跳びが上手になったね」とできるようになったこと具体的に伝えて褒める
・「○○くん、小さい子の面倒見てくれて助かるよ」と伝える

4.子ども主体の保育を目指そう!

今回は看護師の私から、4歳児の養護のねらいと成長発達の特徴、月別に養護の内容をお伝えしました。
子どもたちが自分で考え、行動できるように保育士さんはサポートすることが大切です。
保育学生さんには、今回ご紹介した養護の内容を参考に、笑顔で子どもたちと触れ合ってほしいと思います。
楽しい保育実習になることを心から祈っています。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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