5歳児 の発達の特徴を踏まえつつ、
園での生活ではどのような姿が見られるのか、
また、保育士としてどのようなサポートをすれば良いのかなどをご紹介していきます。
2. 5歳児 の園生活~サポートのポイントは?~
では、 5歳児クラスの園生活について、サポートのポイントをご紹介していきます。
【年長児としての自信を】
5歳児クラスは、保育園、幼稚園では最年長のクラスです。
園生活や行事などでは、年長児として、
色々なことにチャレンジしたり、
大きな役割を任されたりすることもあるでしょう。
例えば、年下のクラスの子ども達を手伝ったり、
夏祭りや運動会などの大きな行事では、
年長クラスとして大きな見せ場を作ったりと、
色々な場面で、何かと注目されることが多くなります。
そんな中で大切なのは、子ども達が自信を持って取り組めるようにすること。
園の中で一番大きな『お兄さん』『お姉さん』という自覚と、
「自分たちでできる!」という自信を持つことで、
色々な活動に意欲的に取り組むことができると思います。
保育士として出来ることは、日頃の保育の中で、
小さな出来事でも「さすが、お兄さんお姉さん!」というように、
成長した姿を認める言葉掛けをしたり、
5歳児 クラスとして、色々ことに挑戦する機会を作ったりすることです。
【自分たちで考えて解決する力】
5歳児 は、物事を『自分で考える力』が伸びる時期。
思考力が高まることで、
見通しを立てたり、相手の状況や気持ちを考えたりといった姿が見られるでしょう。
『考える力』は就学に向けても大切なものです。
日頃から、子ども達自身で考える機会を作るようにすると、
自分たちで考え、解決しようとする場面が増えてくるでしょう。
例えば、
保育の活動として『お店屋さんごっこ』をするとします。
お店屋さんごっこをするにあたって、
どんなお店を出すか、どんな商品を売るか、どんな装飾にするかなど、
保育士としては、最初からあまり介入しすぎず、
テーマやヒント、考える材料となるものを提案していきます。
このように、子ども達自身で考えながら決定してくといったやり方は、
5歳児クラスにピッタリです。
また、子ども同士のトラブルがあった場合でも、
5歳児 では、子ども同士で意見を言い合ったり、仲裁したりする場面が見られると思います。
このような時も、
保育士は一歩引いたところで見守り、必要な場面で仲裁に入るなど、
出来るだけ、子ども達自身で考えながら解決できるような機会を作っていきましょう。
【役割通して責任感や達成感を】
5歳児クラスでは、
クラスの当番や、園内で任される活動など、
色々な役割が出てくると思います。
例えば、給食の配膳手伝いや、飼育している生き物の世話、畑の栽培、
また、夏祭りでの出し物や、運動会でのオープニングセレモニーなど、
日々の生活、行事などで色々な経験をしていくと思います。
そんな忙しい 5歳児クラスですが、
任されることは 5歳児クラスの特権として、
子ども達が楽しみながら取り組めるようにするのが大切です。
「いつもありがとう」
「すごく格好良かったよ!」
など、日頃から園全体で声を掛け、
「みんなで応援しているよ」という雰囲気を作っていくことで、
子ども達が責任感や達成感も感じられるようになっていくと思います。
3. 5歳児 ならではの姿を大切に
いかがでしたか?
今回は、発達を踏まえながら、 5歳児クラスの園生活サポートのポイントなどをご紹介しました。
5歳児 は、主体的に考えたり行動したりするようになっていく時期。
心も体も大きく成長していく姿を見守りつつ、
就学前の大切な1年間として、
園生活を充実させ、色々な経験を積めるよう保育を組み立てていきましょう。
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