0歳児 の担任になると、園児と会話ができず戸惑ってしまうかも…。そんな保育士さんの不安を少しでも解消するために、今回は私の実体験から学んだ 0歳児 とのコミュニケーションのコツや、具体的な声かけ例をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 0歳児 のクラスで困った体験談
もうすぐ 0歳児 のクラスを任される新卒保育士さんも多いかもしれませんね。
私も初めて保育園で働き始めた時に任されたのが、 0歳児 のクラスでした。
0歳児 は言葉も身体も急速に発達中で、とても可愛らしいですよね。
ですが幼児クラスに比べると、コミュニケーションを取るのが難しい!と思ってしまう人は案外多いものです。
実際に私も働き始めの頃は、
・寝かしつけを任されたけど、全然寝てくれない!
・なんで泣いているのかわからず、抱っこをしても悪化するばかり…
・同じ月齢でも同じ遊びでは満足してくれない!
と、焦ったり凹んだりすることばかりでした…。
会話でコミュニケーションがとれない 0歳児 ですが、少しのコツや心構えで保育を楽にすることができます。
今回は実際に私が困った体験から、声かけ例やコツをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね♪
2. ケース別に見る! 0歳児 とのコミュニケーションのコツ
ケース①なんで泣いているのかわからない
まだ 0歳児 の赤ちゃんは、自分の気持ちをうまく表現することができません。
赤ちゃんの気持ちは大きく分ありますあります。
1つ目は、お腹いっぱい・楽しいなどの「快」の気持ち。2つ目はお腹が空いた・オムツが気持ち悪いなどの「不快」な気持ち。
この2つの気持ちを、笑ったり泣いたりすることで保育者に伝えてくれます。
ですから、保育士は 0歳児 の気持ちを代弁する声かけをしてあげましょう!
そうすると自分でもよくわからない気持ちを言葉にしてもらえて、赤ちゃんはとても嬉しいのです。
そこで注意したい点が一つあります。
それは赤ちゃんは言葉が話せなくても、保育者の気持ちを敏感に感じ取っているということ。
泣き止まないからと焦ったり、無表情でいると赤ちゃんは更に不安になってしまいます。
もちろん短期間で、すぐに信頼されるのは難しいです。
ですが時間をかけ愛情を持った声かけを続けると、必ず保育士と園児の間に愛着関係ができるはずですよ。
声かけ例
NG→「なんで泣いてるの!」「泣き止んでよ〜」と焦ると赤ちゃんは不安になりもっと泣いてしまいます
OK→「眠いね〜」「大丈夫だよ」と 0歳児 の気持ちを代弁した穏やかな声かけをすると◎
大泣きされるとこちらが泣きたくなってしまう気持ちもよくわかります。
ですが、とりあえず自分は落ち着いて穏やかな声かけを続けてみましょう!
また何をしても泣き止まず、どんな声かけをすれば良いのかわからない場合もありますよね。
そんな時は自分がアナウンサーになった気分で、実況中継をするのも楽しくておすすめですよ。
ケース②言葉の意味が通じない
実際に私が、0歳児クラスで言葉の意味が通じず困った経験を一つご紹介します。
それは「もうお昼寝の時間だからねんねしようね。」と声をかけても、おもちゃで遊び続ける園児がいて困ったケース。
そんな時、ベテランの先生たちを観察していると共通した態度で園児に接していることに気づきました。
それはいつもより小さく低い声のトーンで、ハッキリした態度で接しているところ。
保育士がいつもと声色を使い分けることで、 0歳児 も何かを感じることができるようです。
そして環境と習慣を作るのも大切。
お昼寝時には部屋を暗くして、毎日決まった時間に寝かしつけを行うとリズムができます。
毎日の積み重ねが大切ですが、声かけと一緒に変えられる環境や習慣がないかも考えてみましょう。
声かけ例
NG→「〇〇ちゃーん、もうねんねだよ〜♪」と遊ぶ時と変わらないトーンで話す
OK→「〇〇ちゃん、もうお片付けしてねんねよ。」と短くハッキリ話したり、声色を使い分けるのが効果的
ケース③同じコミュニケーションが通じない
同じ月齢でも、好きな遊びや興味があるものはさまざま。
私のクラスでも車や電車に興味がある子や、動物や虫に興味がある子、お歌が好きな子とさまざまでした。
そのため、同じお歌を歌っても「〇〇ちゃんは楽しそうなのに、△△くんは楽しくなさそう…」と焦った経験も。
0歳児 であっても好き嫌いや個性があるのは当たり前。園児を比較せずにその子の成長を認めてあげる声かけが必要です。
声かけ例
NG→「〇〇ちゃんはお歌遊びができるのに、△△くんはまだできないのね」と園児を比較する
OK→「昨日より△△くん、お歌遊びが上手になったね」と個人の成長を認めた声かけが◎
3. 0歳児 の保育は学びが多い!
いかがでしたか?
今回は私の体験から、ケース別に 0歳児 とのコミュニケーションのコツと声かけ例をご紹介しました。
初めは戸惑ってしまうことも多い 0歳児 とのやりとりも、少しのコツや意識で保育を楽にすることができます。
そして 0歳児 は、全ての園児が成長過程で通る道です。
そのために基礎となる 0歳児 とたくさん関わりをもつことは、保育士として学びが多いものです。
1歳児・2歳児クラスと年齢が上がっていっても、この経験を保育の場面で活かすことが出来るはずですよ。
今回ご紹介したコツや具体的な声かけ例も参考に、ぜひ 0歳児 と積極的に関わってみてくださいね!
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