まず、【頭語、時候の挨拶、主文、結びの言葉、結語】を簡単に説明します。
頭語というのは、『拝啓』がよく使われます。手紙の冒頭に書く『こんにちは』にあたる言葉です。
時候の挨拶は、『拝啓』の後ろに付く季節を表す言葉を用いた文章です。
暑い時期や寒い時期など相手の健康を気遣う意味もあるので欠かせないものになります。
主文は、最も重要な手紙の本題を書くところです。
ここで、自分がどんなことを学ぶことができたのか、具体的に書きましょう!
そして、結びの言葉。手紙を締めくくるための主文の後に続けて添える言葉のことです。
今回は実習園への お礼状 がベースなので、ここで適した結びの言葉は
『園の更なる発展や職員の活躍、飛躍』を祈るものが良いでしょう。
最後の結語は、手紙の最後にもう一度相手に敬意を表す言葉として使われます。
基本的に『拝啓』の対の結語は『敬具』となります。
では、さっそく例文をご紹介していきます。
【頭語】
拝啓
【時候の挨拶】
梅雨明けの待ち遠しい今日この頃ですが、○○園長先生はじめ、諸先生方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
【主文】
この度は、〇日間に渡り保育実習をさせていただき、誠にありがとうございました。
〇日という短い期間ではありましたが、各クラスに入らせていただき、学校で学んだ子どもの発達が実際に子ども達と関わることで、より理解を深めることができました。
今回の実習では、保育者の言葉掛けを学ぶことをねらいとして行ってまいりました
子どもの目線に合わせて話すこと、また、すぐに声を掛けるのではなく
子どもの様子を見守り必要やタイミングを見ることなど、一人ひとりのことを把握することの大切さを学びました。
改めて、私も先生方のような細やかな配慮のできる保育士になりたいと感じました。
学びの多い実習をさせていただきました園長先生ならびに諸先生方に心よりお礼を申し上げます。
【結びの言葉】
末筆ではございますが、○○保育園の皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
【結語】
敬具
令和〇年○月○日
○○専門学校〇年 ○○ 〇〇
○○保育園
園長 ○○ ○○様
こちらはあくまで例文ですが、なにより大事なことは自分の体験したことや思いが自分の言葉で書かれているということ!
時候の挨拶も大切ではありますが、一番のポイントは主文のオリジナルさかと思います。
また、自分の字にあまり自信がない方もいるかもしれません。
ですが、一字一字丁寧に書くことで相手にも思いはしっかり伝わりますよ。
3. これから社会人になるにあたり常識として覚えておきたいこと
お礼状 を書くにあたっては実習終了後2日以内には取り掛かれると良いかと思います。
自分の学んだことやお伝えしたいことが熱くみなぎっているうちの方が、より思いのこもった お礼状 になるのではないかと思います。
今回は手紙の お礼状 について述べていますが、社会人になった際にはメールでやり取りをする機会もあります。
構成は手紙と同様で良いかと思います。
なにより、現場の先生たちは実習生の皆さんが実習での経験を経て、すてきな保育士になってくれることを願っています。
お礼状 もまた、社会人になるためのひとつの学びとなりますように!
↓こちらの記事もおすすめ