実習の 目標設定 は、実習全体の目標と、日々の目標とがあります。
それぞれのポイントをおさえて 目標設定 しましょう。
【実習全体の 目標設定 】
実習全体の 目標設定 としては、実習の経験回数によって目標の方向性が変わってきます。
≪初めての実習≫
保育実習が初めてという場合は、基本的な部分をしっかりと見て学ぶことが大切です。
ですから、基本を学ぶという点で実習目標を設定していきます。
キーワードしては、
・子どもの発達
・保育士の援助
・基本的な生活の流れや習慣
・積極的な子どもとの関わり
~例~
『子どもと積極的に関わる中で子どもの成長発達をとらえ、援助の方法を学ぶ。』
『保育園の生活の流れや、子どもが園生活で獲得していく生活習慣を知ると共に、その援助の方法を学ぶ。』
≪2回目以降の実習≫
すでに一度保育実習を経験している場合は、前回の実習を踏まえてさらに詳しく掘り下げたり、深く見ていったり、また反省点を踏まえた実習目標を設定していきます。
キーワードとしては、
・子ども同士の関わり
・遊びのひろがり
・保育士の全体・個々への対応
・自分の理想的な子どもとの関わり
~例~
『子どもの行動や言葉の意味をとらえ、子どもに寄り添った関わりを心掛けながら必要な援助を行えるようにする。』
『子どもの遊びや人間関係の広がりをとらえ、感性の違いや個々に合わせた援助の方法を学びとり、自らも実践する。』
【日々の 目標設定 】
日々の 目標設定 は、より具体的であることが大切です。
具体的な目標を立てることで、日々ポイントをしっかりとおさえて実習に臨むことができます。
また、実習期間内の時期(前期、中期、後期)によって目標の方向性が変わってきます。
≪前期≫
実習がスタートして初めの頃は、園や子どもの様子などをつかむ必要があります。
ですから、まずは流れや雰囲気をしっかりと把握しましょう。
また、積極的に関わろうとする姿勢も大切ですので、実習生の姿勢も目標に表しましょう。
~例~
『1歳児クラスの生活の流れを把握すると共に、子ども一人一人に声を掛けながら積極的に関わる。』
『保育士の援助や声掛けを真似ながら子どもたちと積極的に関わり、子どもの様子をとらえる。』
≪中期≫
園や子どもの様子がつかめてきたら、次の段階へ目標もステップアップする必要があります。
具体的に学びたい部分を取り上げて、深く学ぼうとすることが大切です。
~例~
『食事の習慣がどのように身についていくのかを知り、必要に応じた援助の方法を学ぶ。』
『排泄が自立していく過程や、個々に合わせた援助の方法を学び、自らも実践する。』
≪後期≫
実習の終盤は、実習のメインです!
中期までで学んできたことを踏まえて、自分なりに考えながら子どもと関わっていくことが大切です。
責任実習はこの時期に行うことが殆どですので、自分のやりたいこと、準備してきたことを出し切りましょう。
「~を学ぶ」という目標ではなく、実習生が「どのように子どもと関わりたいか」というような目標にするといいですね。
~例~
『自ら遊びを提案したり発展させたりしながら、子どもたちと関わりを深めていく。』
『子ども一人一人の様子を把握しながら、生活の見通しをもって声掛けや援助を行う。』
3.有意義な実習にしましょう!
実習目標の設定についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
実習を受ける保育士さんは、実習生が設定した目標を見て
何を学びたいと考えているのか?
実習に対する意欲や姿勢はどうか?
ということも感じ取ります。
しっかりと目標やねらいをもって実習に臨む姿勢が、実習生としてとても大切なのです。
また、自分にあった 目標設定 を行い実習に臨むことで、実習一日一日がより意味のあるものとなります。
保育現場での実習経験はとても貴重!
実習期間は、あっという間に終わってしまいます。
コロナ禍で色々な制限がある中、学生さんも大変な思いをたくさんされていると思います。
だからこそ、貴重な学びの場ととらえ、有意義な実習になるといいですね。
未来の保育士さんを応援しています!
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