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【0歳児保育】あんよの前兆と保育園でできる練習法を看護師がかんたん解説 

あんよの前兆
0歳児はかわいくて癒されるけど、どうやって保育をしようか新人保育士さんはとても悩みますよね。今回は0歳児のあんよについて看護師の私からかんたんに解説します。保育園ですぐ実践できる練習法も一緒にご紹介するので、保育に取り入れてみてくださいね♪
index

1.【保育の基礎知識】あんよはいつ頃するの?歩きはじめの前兆と発達を解説
2.保育園で即実践!0歳児のあんよの練習法3選
・手をつないで歩いてみよう
・手押し車を使って自分で歩く感覚を覚えよう
・おもちゃで興味を引いてみよう
3.あんよしないのはなぜ?発達の遅れとの見分け方
・あんよしなくてもほとんど心配いらない
・こんなサインがあったら受診をすすめる
4.あんよを練習するときは安全管理をしっかりしよう

1.【保育の基礎知識】あんよはいつ頃するの?歩きはじめの前兆と発達を解説

0歳児の保育にまだ慣れていない新人保育士さん。
赤ちゃんはかわいいけど、まだ言葉が話せない0歳児と関わるのは難しいと不安になりますよね。
でも大丈夫!この記事を読めば、0歳児保育も楽しくなりますよ。
今回のテーマは「あんよ」について。
赤ちゃんが頑張って歩こうとする姿はとてもかわいく、感動するものです。
保護者にとっても子どものあんよは一大イベントだと思います。
わが家の子どもたちが自分の力で一歩踏み出したとき、泣いて喜んだ記憶があります。
保育中もぜひ、あんよの練習を子どものペースに合わせて行ってみてくださいね。
まずは、あんよはいつ頃するのかと前兆についておさらいしておきましょう。
あんよするまでの過程と時期
1.ハイハイ…7~9ヶ月頃
2.つかまり立ち…7~10ヶ月頃
3.つたい歩き…9ヶ月~1歳頃
4.あんよ…10ヶ月~1歳半頃
あんよの基準

あんよの基準は何かにつかまらず、両手でバランスをとりながら足を交互に出して前に進むこと。

あんよし始める時期は、子どもによって個人差が大きいので長い目で見守ることが大切。
つかまっていたものから手を離し一人でたっちするようになったら、そろそろ歩き始める前兆です。
保育中に歩く練習を取り入れてみましょう。

2.保育園で即実践!0歳児のあんよの練習法3選

・手をつないで歩いてみよう

一人でたっちができるようになったら、子どものペースに合わせてあんよの練習をしてみましょう。
まずは、保育士さんと手をつないで歩く練習。
手をつなぐときのポイントをおさえておきましょうね。
ポイント!
・手をつなぐときは基本的に片手でサポートする
・強く握り過ぎずやさしく手を添える程度で行う
・短い距離から始める
・前向きな声掛けをする
子どもが自分でバランスを取れるよう、片手でサポートしましょう。
バランス感覚を身につけることで背中や足、腕の筋肉の発達につながります。
また子どものペースに合わせて無理のない距離を設定しましょう。
お気に入りのおもちゃを置いて「あのおもちゃを先生と一緒に取りに行こう!」と声掛けすると効果的。
しっかりあんよできたら「上手にあんよできたね♪」と褒めることでやる気につながりますよ。

・手押し車を使って自分で歩く感覚を覚えよう

つたい歩きができるようになったら、手押し車で歩く練習をするのもおすすめです。
手押し車を使うことで、体幹が鍛えられバランス感覚を身に付けられます。
自分で歩く感覚があり、おもちゃ感覚で楽しみながらあんよできますよ。
上手にできたらいっぱい褒めてあげてくださいね。
注意点
・大きなケガを予防するため、かならず保育士が付き添う
・長時間使うと疲れてしまうため最初は5分を目安にする
・すべりやすいので裸足か、すべり止め付きの靴下を履いて行う

・おもちゃで興味を引いてみよう

一人であんよを促すために、お気に入りのおもちゃを使って練習してみましょう!
ゲーム感覚で楽しく遊びながら行うのがポイントです。
おもちゃを使ったあんよの練習法3選
・お気に入りのおもちゃを数歩先に置き「○○ちゃんおもちゃ取ってきて」と声掛けする
・近くにボールを転がし、一緒に取りに行く
・慣れてきたら取ったおもちゃを近くの保育士に渡すまで距離を少しのばす
保育士さんが一緒にできたことを喜んであげると、子どものやる気もUPします。
一緒に楽しんで練習してみてくださいね。
注意点
・短い距離から子どものペースに合わせて行う
・転んでも安全なマットやカーペットの上で練習する

3.あんよしないのはなぜ?発達の遅れとの見分け方

・あんよしなくてもほとんど心配いらない

最初にご紹介したようにあんよを始める時期は個人差があります。
保護者の中には「周りの子は歩いているのに、うちの子は遅い」と不安を抱えていることがあります。
保護者の不安に寄り添い、不安を軽減させるためにも子どもがあんよしない理由を知っておきましょうね。
あんよしない理由は?
・慎重な性格
・あんよ以外の移動方法で満足している
・歩くための筋力がまだ不十分
・足の裏を床につけることがストレス(感覚過敏)
・神経系、筋肉の病気が隠れている
このようなことが挙げられます。
ほとんどの場合慎重な性格であることや、歩く意欲が低いことが多いので心配することはありません。
保護者から「まだ歩かないけど大丈夫でしょうか?」と相談を受けたときは、園での様子を伝えましょう。
また「歩き始めの時期は個人差が大きいですよ」と保護者が安心できるような声掛けができるといいですね。
わが家の6歳の娘は1歳3ヶ月のときに歩き始めました。
上の息子と比べて歩き始めが遅かったので、不安に思い小児科で相談しました。
結果、医師からはマイペースな性格なんだねと言われホッとした経験があります。
周りの大人が焦っていると子どもに伝わるので、保育士さん自身もゆったりとした気持ちで見守ってくださいね。

・こんなサインがあったら受診をすすめる

前にお話ししたように、歩き始めが遅くても心配する必要はありません。
しかし、次のようなサインが保育中に見られたら小児科受診をすすめましょう。
受診をすすめるサイン
・1歳6ヶ月を過ぎても歩かない
・手足がふにゃふにゃで力が入らない
・伝い歩きやたっちもしない
・極端に左右の体の動きに違いがある(片側を使わない)
・発語や表情が乏しい
・何度も同じ方向に倒れる
このようなサインがあれば、なんらかの病気が隠れていたり発達障害の可能性があるため保護者に受診をすすめましょう。

4.あんよを練習するときは安全管理をしっかりしよう

あんよの練習をするときは、安全管理がとても大事です。
大きな事故を予防するためにも、環境をしっかり整えていきましょうね。
あんよする赤ちゃん
安全管理の方法
・転んでも大きなケガにならないようジョイントマットやカーペットを敷く
・床に落ちているおもちゃを片づける
・保育士がかならず近くで付き添う
・コードやカーテンから離れたところで練習する
このようなことに注意してあんよの練習をしていきましょう。
また、転びそうなときに過剰に手を出してしまうと、子ども自身が「こうすると転ぶ」「転ぶときは手から着く」ことを学べなくなってしまいます。
近くで見守ることは大事ですが、子どもが自分で学ぶチャンスも考えてサポートしてあげましょう。
0歳児の保育は日々成長する姿が見られてとても楽しいですよ。
新人保育士さんが0歳児保育を楽しんでいけるよう、応援しています。

執筆者:瀬川知子(看護師)

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