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新人保育士必見！0歳児の寝返りのサイン・サポート方法と注意点を看護師が解説
新人保育士の皆さん。赤ちゃんって本当にかわいいですよね♪0歳児は日々目まぐるしく成長します。寝返りは、0歳児の成長が順調か判断する基準の一つです。今回の記事では保育に役立つ寝返りのサポート方法と注意点を看護師の私が簡単に解説します。
index
1.【0歳児保育】首が座り手足を活発に動かし始めたら寝返りのサイン
2.保育に役立つ寝返りのサポート方法
・やさしく腰とお尻を支える
・お気に入りのおもちゃで誘導する
・腕をそっと抜いてあげる
3.寝返りしない子どもへの対応
・寝返りしない原因とは？
・発達面の注意点と異変に気付くポイント
・保育士ができるサポートと保護者への声掛け
4.寝返りし始めたら安全管理を徹底しよう
1.【0歳児保育】首が座り手足を活発に動かし始めたら寝返りのサイン
0歳児はとてもかわいいけれど、まだ言葉が話せないし難しそう…と感じている新人保育士さん！
たしかに0歳児は意思の疎通が難しいです。でも大丈夫！
子どもの様子をしっかりと観察することで、少しずつわかるようになります。
今回は0歳児の寝返りのサポート方法を看護師の私からご紹介しますね。
寝返りは、0歳児の成長発達が順調か判断するための基準の一つ。
まずは、赤ちゃんはいつ頃から寝返りを始めるのか、またそのサインを押さえておきましょう。
寝返りし始める時期とサイン
・一般的に生後5～6ヶ月に寝返りが始める
・首が座っている
・手足の動きが活発になる
・腰をひねり横向きになろうとする
・うつ伏せで頭を持ち上げる
体格や性格で寝返りの時期には個人差があります。
寝返りが遅い子もいるので、あまり心配しすぎず長い目で見守りましょう。
私にも息子と娘がいます。
息子(兄)は6ヶ月頃寝返りをしましたが、娘(妹)は8ヶ月頃だったと思います。
「お兄ちゃんは6ヶ月でできたのに、妹はまだできない…」と不安になったこともありましたが、今はおてんば娘に成長しました！
兄妹でもこんなに違うんだなと実感した記憶があります。
2..保育に役立つ寝返りのサポート方法
・やさしく腰とお尻を支える
子どもが横向きになり寝返りをしそうになったら「○○ちゃんコロンしたいの？」と声を掛け、やさしく腰とお尻を支えてあげましょう。
ポイント！
・無理に押さない
・子どもの動きをサポートする程度でとどめる
・お気に入りのおもちゃで誘導する
寝返りをする方向に、いつも遊んでいるお気に入りのおもちゃを置いて誘導してみましょう。
子どもが向いている方向から、保育士さんが声掛けをするのも効果的です。
生後5ヶ月になると、お世話してくれる人の顔や声を認識するようになります。
赤ちゃんでも普段から積極的に話掛けることで、信頼関係が生まれ声掛けにもしっかり反応してくれるようになりますよ。
・腕をそっと抜いてあげる
寝返りをしてうつ伏せになったときに、腕がお腹にはさまってうまく抜けないことがあります。
そんなときは、そっと腕を抜いてあげましょう！
急いで抜いたり、無理やり抜くのはNGです。
ポイント！
・子どもが自力で腕を抜けるように見守る
・なかなか腕が抜けないときは、子どもの体をななめにして腕を抜きやすいようサポートする
3.寝返りしない子どもへの対応
・寝返りしない原因とは？
寝返りしない原因
・体重が重い
・寝具が合わない
・筋肉や神経の発達の遅れ
・脳性麻痺や筋肉の疾患
体重が重い子どもは寝返りをしようとしてもなかなかうつ伏せになれません。
そんなときは保育士さんがサポートして寝返りの練習をしてくださいね。
また、布団がやわらかすぎると寝返りがしにくいので、寝具は固めのものを選んでもらうよう保護者に伝えましょう。
寝返りができるようになる時期は個人差があるため、首が座り手足を活発に動かしたりしていれば遅くても心配する必要はありません。
子どものペースに合わせて見守っていきましょう。
・発達面の注意点と異変に気付くポイント
寝返りをしなくても、子どもが元気に手足を動かしたり首や腰がしっかりとしていれば心配いりません。
しかし、次のようなことがあれば保護者に小児科受診をすすめましょう。
小児科受診をすすめる目安
・生後6ヶ月をすぎても首が座らない
・寝返りのサインが見られず、手足に力が入っていない
・首が座っていない状態(生後3ヶ月未満)で寝返りをしようとする、また後ろに反り返る
生後6ヶ月になっても首が座らない他に、視線があわない、あやしても笑わない、手足をあまり動かさない場合は発達障害や筋肉系の病気の可能性があります。
また、首が座っていない状態 (生後3ヶ月未満)で寝返りをしようとする場合や、体を常に反り返らせているときは筋肉の過緊張や姿勢異常の可能性も。
このようなことが保育中に見られたら、保護者に保育園での様子を詳しく伝え早めに小児科受診をすすめてください。
・保育士ができるサポートと保護者への声掛け
子どもが寝返りをなかなかしないことで、不安を感じている保護者もいると思います。
保育士さんは、保護者に寄り添い不安になり過ぎなくて大丈夫だと伝えましょうね。
子育てがはじめてで、どうしたらいいかわからない保護者も多いです。
「首がしっかりと座っていて、元気に手足を動かしていれば大丈夫ですよ」。
「おもちゃで寝返りをしそうな方向からあやすと練習になりますよ」。
など、寝返りの練習方法を保護者に教えるのも不安解消につながります。
保育士さんからの言葉で安心する保護者は多いので、保育園でも寝返り練習の様子などを保護者に伝えてあげてくださいね。
3..寝返りし始めたら安全管理を徹底しよう
0歳児は日々目まぐるしく成長します。
昨日できなかったことが今日できるようになった！なんてこともたくさんあり、とても嬉しく感じますよね。
一方で、寝返りができるようになると、窒息や誤飲のリスクも高くなります。
子どもの近くで寝返りに付き合ってあげられるのが一番ですが、忙しくてそうもいかない…
寝返りを始めたら安全管理を徹底して、窒息などの大きな事故を予防していきましょう！
保育室内の安全対策
・やわらかい布団ではなく、固めのマットの上で行う
・広々とした十分なスペースをつくる
・誤飲の可能性がある小さなものを近くに置かない
・寝返り練習中の子どもからは目を離さない
・上下セパレートした洋服を保護者に依頼する(寝返りしやすい)
寝返り練習中、または寝返りができるようになったばかりの子どもは、まだ頭を支えきれません。
枕や布団に顔をうずめたままになり窒息する危険性があります。
窒息予防のために寝返りしそうな子どもは保育士同士で共有し、目を離さないように注意しましょう。
一度寝返りを覚えると、しつこく寝返りします。
それも子どもが順調に成長しているサインです。
無理に止めず、成長を見守りながら保護者と共有していきましょう！
違和感や不安を感じたときは、遠慮せず先輩や看護師に相談してくださいね。
赤ちゃんに癒されながら、0歳児保育も楽しみましょう！
執筆者：瀬川知子（看護師）
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