「保育士の“メリット”や“デメリット”って、実際どうなんだろう?」 そんな疑問を抱く保育学生に向けて、保育士の“いいところ”と“大変なところ”をわかりやすく整理。 幼稚園教諭との違いや比較ポイントも解説します。 この記事を読めば、自分に保育士が向いているかどうかのヒントが見つかり、就活や転職に自信が持てますよ!
1. 保育士のメリット・いいところ8つを一気にチェック!
「子どもが好きだから保育士になりたい!」そう思っている人に、ぜひ知ってほしいことがあります。
保育士の仕事って、想像以上にやりがいがあって、将来の働き方の選択肢もたくさんあるんです。
ここでは、保育士として働く8つの”メリット”をご紹介します。進路を考えるときのヒントにしてくださいね。
保育士のメリット8選
- 子どもの成長に深く関われる
- 全国どこでも働きやすい
- 働き方の柔軟性が高い
- キャリアアップの道がある
- 家庭で活かせる育児スキルが身につく
- 社会的意義のある仕事
- 女性が長く働きやすい環境
- 他職種でも評価されるスキルが身につく
・メリット1:子どもの成長に深く関われる
保育士のいちばんの魅力は、なんといっても子どもの「成長」に毎日立ち会えることです!
たとえば、はじめて鉄棒にぶら下がれた子どもが「見て見て〜!」と笑顔で声をかけてくれる瞬間。
思わず「すごいね!」と一緒に喜んじゃいますよね。
最初は輪に入るのが苦手だった子が、自分から「一緒に遊ぼう」と声をかけられるようになったときも、心の中でガッツポーズ!
子どもの変化に気づいたり、やさしく声をかけたりすることで、「自分の関わりが誰かの成長につながっている」と感じられる。
それってすごくうれしいことなんです。
・メリット2:全国どこでも働きやすい
保育士は「国家資格」なので、どこでも働けるのが強み!
引越しや結婚・出産後の再就職にも強く、働く場所を選びやすいのが魅力です。
しかも求人倍率は3倍以上。他の職種よりもずっとニーズが高いんです。
「また保育の現場に戻りたいな」と思ったとき、すぐに選択肢があるって心強いですよね。
引用:こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移」
・メリット3:働き方の柔軟性が高い
正職員だけじゃない!パート・派遣・短時間勤務など、保育士にはさまざまな働き方があります。
「週3日」「1日4時間」など、ライフスタイルに合わせた求人も豊富!
子育てしながらの復職や、資格取得中のアルバイトにもピッタリなんです。
平日は保育補助、週末は資格取得講座に通うなど、スキマ時間を活かした働き方も可能です。
ただし、副業を考える場合は事前に園の就業規則を確認することをお忘れなく!
引用:ほいコレ『短時間「週3日のお仕事です」の検索結果』
・メリット4:キャリアアップの道がある
保育士として経験を積むと、次のステップも目指せます!
「主任保育士」「園長」などの役職や、得意分野を活かした専門領域へのキャリアアップも可能。
「もっと学びたい」と思ったとき、スキルアップできる制度が整っているのは嬉しいですね。
国が推進するキャリアアップ研修では、次のような専門領域を学べます。
キャリアアップ研修で学べる分野(一例)
- 乳児保育
- 幼児教育
- 障害児保育
- 食育・アレルギー対応
- 保護者支援・子育て支援
得意分野や関心のあるテーマにあわせてスキルを伸ばし、専門性を高められる魅力的な制度といえるでしょう。
・メリット5:家庭で活かせる育児スキルが身につく
保育で学ぶことは、将来の自分の育児にも活きてきます。
イヤイヤ期の対応や生活習慣の指導、バランスのよい食事、子どもの心の変化に気づく力…
どれも、保育士としての日々の経験がそのまま役に立ちます。
家庭で役立つスキルの例
- イヤイヤ期の乗り越え方
- 3歳児の自立心への対応
- 就学前の社会性を育てる関わり
生活習慣(排泄・歯みがき・着脱など)の指導法や、バランスのよい食事の知識も自然と身につきます。
たとえば、トイレトレーニングのコツや子どもに合わせた接し方など、保育士経験を通じて学んだことが家庭でも活かせるはず。
また、ちょっとした体調の変化や情緒の揺れに早く気づけるようになるのも、保育士ならではの大きな強みです。
・メリット6:社会的意義のある仕事
子どもたちの未来を支える、保育士は社会に欠かせない存在。
働く保護者や地域の子育てをサポートしながら、「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることも。
自分の仕事が社会に役立っていると実感できるのは、保育士ならではの魅力です。
・メリット7:女性が長く働きやすい環境
育児との両立がしやすいのも、保育士の特長!
短時間勤務や保育補助など、柔軟な働き方を選べるので、子育て中も安心して続けられます。
ライフステージに合わせて「形を変えて働ける」職業なんです。
・メリット8:他職種でも評価されるスキルが身につく
保育で身につく力は、どんな仕事でも役立ちます。
観察力・対応力・コミュニケーション力は、教育・福祉・接客など、いろんな場面で高く評価されます。
実際に、保育士から児童支援・学童指導員に転職する人も増えていますよ。
2. 保育士のデメリット・悪いところ3つとその対策
どんな仕事にも「大変なところ」ってありますよね。
ここでは、保育士として感じやすい3つの課題と、その乗り越え方をご紹介します。
知っておくだけでも、就職後に「思ってたのと違う…」を防げますよ!
保育士の主なデメリット3つ
- 体力的にハードな場面が多い
- 給与・待遇面での課題がある
- 人間関係や保育方針のミスマッチ
・デメリット1:体力的にハードな場面が多い
正直、保育の仕事は体力勝負なところもあります。
乳児を抱っこしたり、おんぶしたり。
外遊びの付き添いもあるし、大量の洗濯物やお昼寝の布団運びなど、1日中動きっぱなしなんて日もめずらしくありません。
でも、だからといって「ムリ…」とあきらめる必要はありません。
たとえば、勤務後にしっかりストレッチや湯船でリフレッシュするだけでも体が楽になります。
また、フリー保育士などの補助的な働き方を選ぶのも一つの方法。
園の体制や働き方によって負担の大きさはかなり違うので、見学のときにチェックするのがおすすめです!
乗り越えポイント
- 勤務後はストレッチや湯船でリフレッシュ
- 勤務先に相談し、補助的なポジションを希望してみる
- 園の体制によって負担の差が大きいので見学でチェック!
・デメリット2:給与・待遇面での課題がある
お給料は、正直ちょっと低めかも。
平均年収は約360万円。国家資格としては、もう少し上がってほしいところですよね。
ただ、最近は「処遇改善手当」や「宿舎借り上げ支援」など、サポート制度も増えてきました。
園や自治体によっては手当や福利厚生が手厚いこともあるので、条件をしっかりチェックするのがおすすめです!
乗り越えポイント
- 自治体独自の上乗せ手当がある園を狙う
- 「処遇改善手当」がきちんと支給されているか要確認
- 転職で条件アップできるケースも多い
対策としては、自治体による支援制度を活用する手があります。
たとえば東京都では「保育士等キャリアアップ補助金」「宿舎借り上げ支援事業」など、さまざまな支援制度が用意されています。
荒川区のように保育士奨学金返済支援制度を設けている自治体もあるため、チェックしてみる価値はあります。
また、認可保育園と無認可保育園では給与体系が異なるため、就職先選びの際は待遇面もしっかり確認することが大切。
好条件の園を探すなら、複数の求人サイトを比較したり、園見学で直接条件を確認したりすることをおすすめします。
参考:東京都「保育人材確保の取組について」
参考:荒川区「荒川区保育士等支援奨学金事業補助金」
・デメリット3:人間関係や保育方針のミスマッチ
先生同士の関係や園の方針が合わない…そんな悩みも。
求人票だけではわからない「職場の雰囲気」が、あとから気になることもあります。
だからこそ、実習や園見学でしっかりチェック!
もし「なんか合わないかも」と感じたら、転職もOK。保育士のニーズは高いので、自分に合う園を選ぶことが大切です。
乗り越えポイント
- 実習や見学で「雰囲気」「先生同士のやりとり」を観察
- 説明会や面接で質問して、考え方が合うか見極め
- 「なんか違う…」と感じたら、転職を選んでもOK!
3. 保育士のやりがいって?現場で感じる嬉しい瞬間
保育士の仕事には、つらいことだけじゃなくて毎日の中に「うれしい!」がたくさんあります。
ここでは、現場でよく感じる3つのやりがいを紹介しますね。
- 子どもの「できた!」を一緒に喜べる
- 保護者からの信頼や感謝を感じられる
- チームで行事を乗り越えた達成感
・子どもの「できた!」を一緒に喜べる
子どもが「できた!」って笑顔で見せてくれる瞬間。その喜びを一緒に分かち合えるのが、保育士の特権です!
はじめて靴を履けた、トイレに行けた、ズボンを一人ではけた…
子どもに寄り添えることが、ほんとうに嬉しいんです。
・保護者からの信頼や感謝を感じられる
「先生がいてくれて安心しました」そんな言葉をもらえると、あったかい気持ちになります。
送迎のとき、連絡帳でのやりとりなど、少しずつ信頼関係を築いていけるのも保育士ならでは。
「おうちの人と一緒に、子どもの成長を支えている」そんな感覚がやりがいにつながります。
・チームで行事を乗り越えた達成感
運動会や発表会などの行事は、準備が大変なぶん、仲間と協力してやり遂げた達成感があります。
当日の子どもたちの笑顔や保護者の拍手に包まれると、「がんばってよかった!」って心から思える瞬間です。
4. 幼稚園教諭と比べてのメリット・デメリット
「保育士」と「幼稚園の先生(=幼稚園教諭)」ってどう違うの?
どちらを目指すか迷っている人向けに、2つの違いをやさしく解説します。
ここは以下の3つの視点から比較します。
- 幼稚園教諭と比べてのメリット
- 幼稚園教諭と比べてのデメリット
- 保育士・幼稚園教諭の魅力と違い
・幼稚園教諭と比べてのメリット
保育士には、幼稚園教諭とは異なる以下のようなメリットがあります。
比較したメリット
- 0歳〜2歳児との関わりができる
- 生活面を含めた「育ち」を支えられる
- 就労時間のバリエーションが多い(早朝・夕方など)
- 保育補助やパート勤務など多様な働き方が選べる
保育士は0歳〜2歳児とも関われる!
生活面のサポートまでできるのが特長です。
「抱っこされて安心する」「ミルクで眠る」など、赤ちゃんとの関わりも大切にしたい人にはぴったりです。
また、就労時間が幅広く、シフトの選択肢も多いので、自分の生活に合わせた働き方がしやすいですよ。
・幼稚園教諭と比べてのデメリット
保育士には、幼稚園教諭に比べて以下のような大変さがあります。
比較したデメリット
- 0〜2歳児の対応が中心で体力負担が大きい
- オムツ替え・食事介助などのケアが多い
- 開園時間が長く、シフトによっては拘束時間が長め
- 平日+土曜保育ありの園も多く、週休2日が取りづらいことも
小さい子のケアが多くて体力的にはハードかも。
オムツ替えや食事介助、長時間のシフトなど、保育士のほうが負担が大きい場合もあります。
でも、園によって働き方は本当にさまざまなので、自分に合った園を見つけることが大事です!
・保育士・幼稚園教諭の共通の魅力と違い
| 項目 |
保育士 |
幼稚園教諭 |
| 対象年齢 |
0歳〜就学前 |
満3歳〜小学校前 |
| 所属先 |
保育所など(福祉) |
幼稚園(教育) |
| 主な役割 |
生活+教育のサポート |
教育メイン |
| 休み |
年中無休(休み少なめ) |
夏休みなどあり |
| 共通点 |
子どもの成長に関われる/信頼関係が築ける |
| 両方の資格 |
「認定こども園」での就職に有利 |
・1日の流れを比べてみよう

保育所では生活リズム全体を支えるため、授乳・午睡・おむつ替えなど細やかな対応が求められます。
一方、幼稚園では教育カリキュラムに沿って活動を進めるため、製作・音楽・運動など「ねらい」のある活動が中心。
共通して必要なのは、子ども一人ひとりの成長や変化に気づける「観察力」と、保護者とのやり取りにおける「コミュニケーション力」です。
どちらも子どもと関わる、素敵なお仕事です。
保育士は生活面に深く寄り添い、幼稚園教諭は教育的な活動が多め。
「自分はどんな関わり方がしたいか」を考えてみると、ピッタリの道が見えてきますよ。
どちらも子ども好きにぴったりな職業といえます。
共通しているのは子どもの成長を見守り、支える使命感とやりがいがあること。
一方で、保育士は生活面のサポート、幼稚園教諭は就学に向けた教育的アプローチが中心となります。
「小さな子どもと生活全体をともにしたいか」
「3〜5歳児に教育的な関わりをしたいか」
あなた自身の得意や関心、将来像を考えたとき、どちらの働き方が合っているかをイメージしてみてください。
5. 保育士の魅力を活かして、自信を持って一歩踏み出そう!
保育士は、子どもと関わるやりがいだけでなく、家庭・社会・将来の自分にもプラスになる魅力いっぱいの仕事です。
もちろん大変なこともあるけれど、あらかじめ知っておけば心構えができるし、対策だって立てられます。
「どんな園が合うかな?」「自分に向いてるかな?」そんなときこそ、園見学や説明会で雰囲気を感じてみるのがおすすめ!
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