保育士採用試験の小論文対策はこれで完璧!テーマ別例文と作文のコツを高校生・短大生向けに解説。あなたの保育への思いをしっかり伝え、夢を叶えましょう!
保育士を目指すみなさん、小論文や作文に苦手意識はありませんか?
「何を書けばいいのかわからない」
「自分の考えをうまくまとめられるか心配…」
でも大丈夫!しっかり準備すれば、あなたの思いはきっと伝わります。
この記事では、保育系の入試・採用試験でよく出題される小論文のテーマ例や、合格につながる書き方のコツをご紹介。
どんな考えも、相手の心に響くかどうかは「読み手にどう伝えるか」です。
一緒に小論文対策をして、自信を持って試験に臨みましょう!
1. 保育小論文でよく出るテーマをチェック!
「何について書けばいいの?」
「保育に関する小論文のテーマ一覧は?」
と悩む方は、まず「よく出るテーマ10選」を押さえましょう!
保育士試験・入試でよく出るテーマ10選!
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保育士を目指した理由やきっかけ
⇒あなたの子ども時代の思い出や大好きな先生との出会いなど、心に残る体験から保育士への夢が生まれた道のりを伝えてみよう!
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理想の保育者像
⇒「こんな先生になりたい!」など憧れの姿を、実習で見た素敵な場面や自分の大切にしたい気持ちと一緒に描いてみよう!
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子どもの発達と遊び
⇒砂場遊びや絵本の読み聞かせなど、子どもたちの目がキラキラ輝く瞬間から、遊びがもつ不思議な成長の力を伝えてみよう!
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安全配慮・事故防止の重要性
⇒子どもの好奇心と安全のバランスをどう取るか、見守る目と環境づくりのアイデアを、具体的な場面を思い浮かべながら考えよう!
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保護者支援のかかわり方
⇒忙しい保護者の不安や悩みに寄り添い、共に子育てを喜び合える関係づくりに向けてできることを今の時代背景も考えて伝えよう!
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多様性を尊重する保育
⇒一人ひとり違う個性が輝く保育施設で、違いを認め合い、互いに学び合う素敵な環境をどう作るか、あなたのアイデアを伝えよう!
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地域との連携
⇒保育施設の外にも広がる子育ての輪!地域のおじいちゃんおばあちゃんやさまざまな人と一緒に育む子育ての形を考えてみよう!
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保育士に求められる資質
⇒子どもの成長を支える観察力や創造力、そして何より温かな心。あなたが磨きたい保育士の「魅力やスキル」を具体的に伝えよう!
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児童虐待問題への対応
⇒子どものSOSに気づく繊細な目と、その家族を支える力。保育士だからこそできる子どもを守る役割を考えてみよう!
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保育士の今後の役割
⇒変わりゆく社会の中で、子どもの笑顔を守り育む保育士の今後は?これからの時代に求められる姿を自分なりに描いてみよう!
社会課題に関連するテーマも多いですね。
保育関係のニュースや、子どもに関する話題は毎日チェックして準備しておきましょう!
2.【高校生・短大生へ】例文あり!テーマ別の保育士小論文・作文
よく出るテーマに加えて、保育士の小論文・作文で実際に出題されやすい、9つのテーマを紹介します。ポイントと例文を参考にして、あなたの経験や考えを表現してみてくださいね!
- テーマ①「理想の保育者(保育士)像」の作文
- テーマ②「保育士の社会貢献」の作文
- テーマ③「わたしの保育観」の作文
- テーマ④「環境と保育」の作文
- テーマ⑤「子どもの気持ちに寄り添う保育士とは」の作文
- テーマ⑥「保育士として大切なこと」の作文
- テーマ⑦「保育士公務員試験」の小論文
- テーマ⑧「幼児教育」の小論文
- テーマ⑨「不適切保育」の小論文
・テーマ①「理想の保育者(保育士)像」の作文
ポイント
- 理想の保育者像を描くときは、「温かさ」「柔軟性」「専門知識」を意識しましょう。
- 実際のエピソードを入れると説得力が増します!
例文
私の理想とする保育者は、子どもの主体性を尊重しながら、適切な支援ができる人です。
実習中に出会った保育士の先生は、まさにそんな存在でした。子どもが「自分でやりたい」と言ったときにはそっと見守り、困っているときだけ手を差し伸べていました。
その姿勢のおかげで、子どもたちは何度も挑戦し、「できた!」と喜びを味わっていたのです。
私も、子どもたちの可能性を信じながら、一人ひとりの成長に寄り添える保育者になりたいと感じました。
・テーマ②「保育士の社会貢献」の作文
ポイント
- 保育士は子どもだけでなく、社会全体にも貢献できる存在。
- 地域との関わりを具体的に示し、保育士の仕事の幅広さを伝えましょう。
例文
保育士は子どもを預かるだけでなく、地域の子育て支援の中心的な役割も担います。
ボランティアで参加した子育てサロンでは、子育てに不安を抱える保護者の声をはじめて聞きました。
「話を聞いてもらえるだけで心が軽くなった」と言ってくださったことが強く印象に残っています。
この経験を通じて感じたことは、保育士は子どもの成長を支えるとともに、保護者の心の支えにもなることです。
そして、地域全体の子育て環境を豊かにする存在なのだと実感しました。
・テーマ③「わたしの保育観」の作文
ポイント
- 保育観は難しく考えず、日々の経験から感じたことを素直に表現しましょう!
- 自身の体験を振り返ることで、あなたが思う保育への考え方が見えてきます。
例文
私の保育観は「子どもの心に寄り添い、共に成長する」ことです。
そう思うようになったのは、幼い頃の体験がきっかけです。
保育園で泣いていた私に、先生が「どうしたの?」と目線を合わせて優しく声をかけてくれました。
そのときの安心感は、今でも心に残っています。
子どもは一人ひとり違う思いを持っています。その思いに耳を傾けて受け止めることで、安心して自分を表現できるようになるのです。
私も、子どもの「今」を大切にしながら、明日への成長を見守る保育を実践したいです。
・テーマ④「環境と保育」の作文
ポイント
- 自然環境、人や物がつくりだす環境など、広い視点で考えると深い考察に!
- 五感や主体性を育む「環境の大切さ」を具体例で示しましょう。
例文
子どもの成長には、五感を刺激するような、豊かな環境が必要だと考えています。
実習先の園では、子どもたちは季節の変化を全身で感じながら遊んでいたことが印象的です。
雨上がりに虫を見つけて大はしゃぎする姿から、「自然とのふれあいが感性や好奇心を育てる」ことを実感しました。
また、室内ではおもちゃが手の届く高さに置かれ、子どもが自分で遊びを選べる工夫がされていました。
このように、自然の中での発見や、自分で選ぶ経験は大切です。子どもの「やってみたい」気持ちを引き出し、主体性を育む第一歩になると感じました。
・テーマ⑤「子どもの気持ちに寄り添う保育士とは」の作文
ポイント
- 子どもの気持ちに寄り添う際は、言葉にできない思いを汲み取ることが重要。
- エピソードを通して学んだことを書くと、保育への姿勢が伝わります!
例文
子どもの気持ちに寄り添うとは、「言葉にできない思いを汲み取る」ことだと思います。
実習中、子どもの気持ちに寄り添うことの大切さを実感した出来事がありました。おもちゃを取られて泣いていた男の子がいたのです。
「貸してほしかったね」と声をかけても泣き止まず、私はそっと抱きしめました。そして「悲しかったね」と共感の言葉をかけると、少しずつ落ち着いてきました。
小さな子どもは、まだ自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多くあります。
だからこそ、表情や仕草から気持ちを読み取り、適切な言葉で代弁してあげることが大切なのだと学びました。
・テーマ⑥「保育士として大切なこと」の作文
ポイント
- 保育士に求められる基本的な心構えとは、「命を守る責任感・柔軟性・学び続ける姿勢」
- 自分の体験と結びつけると、説得力が増します!
例文
保育士として大切なことは、3つあります。
それは、「子どもの命を守る責任感」「個性を尊重する柔軟性」「学び続ける姿勢」です。
実習では、アレルギーのある子どもの食事に細かく気を配る先生の姿から、命を預かる責任の重さを学びました。
また、同じ活動でも一人ひとり反応が異なることを知り、子どものペースに合わせて関わる柔軟さの大切さを実感しました。
さらに、指導担当の先生からの「保育は日々変わるから、学び続けることが必要」との言葉が深く印象に残っています。
この経験を通して、子どものために最善を尽くす姿勢を忘れない保育士になりたい、と強く思うようになりました。
・テーマ⑦「保育士公務員試験」の小論文
ポイント
- 公務員試験では、社会的課題や制度について触れ、公共の視点をもつことが大切!
- 制度や地域支援への理解、貢献意欲をはっきりと伝えましょう。
例文
公立保育所は、すべての子どもたちに質の高い保育を提供する大切な場所です。
少子化や核家族化が進む中で、経済的な理由や家庭環境に関わらず、どの子どもも健やかに育つことが求められます。そのための支援がますます重要です。
公立保育所は地域の子育て支援の拠点として、保護者へのサポートや、虐待の早期発見にも力を入れています。
こうした大切な役割を果たすためには、保育士として専門的な知識と倫理観が必要です。
私は、地域全体の子育て環境をより良くするために、貢献できる保育士を目指します。
・テーマ⑧「幼児教育」の小論文
ポイント
- 幼児期の教育は、人格や社会性の基礎が育つ際に大切です。
- 遊びや体験を通じて「生きる力」が形成されることに注目しましょう。
例文
幼児期は人格形成の基礎が築かれる重要な時期です。この時期の教育は、単に知識を得るだけではなく、生きる力の基礎を培うことが求められます。
児童館でのボランティアでは、砂場遊びを通して、子どもたちは形や量を体験的に学び、友達との協力で社会性を育んでいました。
こうした体験が後の学びの土台となります。幼児期に安心して自己表現できる環境で育った子どもは、自己肯定感が高く、挑戦する意欲も強いのです。
つまり、幼児教育では子どもの「やってみたい」気持ちを大切にし、豊かな体験を通じて発達を促すことが求められます。
・テーマ⑨「不適切保育」の小論文
ポイント
- 不適切な保育とは何か、防ぐにはどうすればいいか考えてみましょう。
- 原因や対策にも触れることで問題意識の高さが伝わります。
例文
不適切保育とは、子どもの心身の健やかな発達を妨げる保育のことです。
たとえば、子どもの気持ちを無視した強制的な指導や、安全への配慮不足があげられます。
実習中、ある保育士が「早く片付けなさい」と急かすだけで、子どもの思いにまったく耳を傾けていない場面を目撃しました。このような行為は不適切だと感じています。
背景には、保育士の知識不足や過労、または職場環境の問題の影響などがあります。
不適切保育を防ぐためには、まず子どもの権利を尊重する意識をもつことが重要です。
また、適切な保育とは何かを学び続けること、そして保育士同士が互いの保育を振り返ることも大切です。
私たち保育士は、子どもの最善の利益を守るために常に自らの保育を省みる謙虚さを持ち続けるべきだと考えます。
以上、9つの例文を紹介しました。
注意したいポイント!
例文をマネるのではなく、ポイントを自分なりに理解し、自分の言葉で表現することが大切です。
構成やアプローチ方法を学ぶ教材として活用すると、オリジナルな小論文に仕上がりますよ!
3. 保育小論文・作文の書き方と採点者に伝わるコツ
保育の小論文・作文を書く際には、基本の型や文字数バランス、ある「3つのコツ」を押さえるとうまく書けるようになります。一つずつ解説します。
- 保育小論文・作文の型を知ろう
- 保育士採用試験で800字の作文・小論文を書くノウハウ
- 保育科志望者は要チェック!小論文テーマを伝える3つのコツ
・保育小論文・作文の型を知ろう
保育小論文や作文を書く際に、「基本の型」を知っておくとスムーズに進められます。まず「何を伝えたいか」を先に決めることがポイント。
小論文は、「序論・本論・結論」の構成で書き進めましょう。
小論文の基本構成(序論・本論・結論)
序論:「私は〇〇と考えます」と立場をはっきり示す
本論:理由(なぜそう考えるのか)・体験・根拠など具体的に説明
結論:自分の考えのまとめ
作文は、「起承転結」の流れで書くのが基本です。ストーリーやエピソードをもとに、感情の起伏を表現するのがコツ。
作文の流れ(起承転結)
起:テーマや立場を示す
承:具体的な体験を書く
転:学んだこと・気づきを述べる
結:考えや思いをまとめる
・保育士採用試験で800字の作文・小論文を書くノウハウ
「小論文や作文は800字~1000字が多いらしい」
「小論文800字でどれくらい時間がかかりますか?」
と心配になりますよね。
一般的には45分から60分程度が目安。しかし、コツを掴めばそこまで難しくはありません。安心してくださいね。
800字のバランスは、序論/起:100字、本論/承転:600字、結論/結:100字が理想的。
時間配分も大切です!構想10分、下書き20分、清書15分、見直し5分のように、書く前にざっくりと時間配分を決めておきましょう。
焦らず、まずは一気に下書きを書いて、あとから見なおすとスムーズです。
・保育科志望者は要チェック!小論文テーマを伝える3つのコツ
小論文では「なるほど!」と思ってもらえる説得力や、「筋の通った文章」が評価されます。「何を書くか」と同じくらい「どう書くか」も大切なのです。
【3つの書き方のコツ】でグッとよくなります!
テーマを伝える「3つのコツ」
①具体例で説得力アップ!
「子どもの気持ちに寄り添う」だけでなく、実際の場面を描くと印象的に。
例:おもちゃを取り合う二人それぞれの言い分を聞き、「〇〇したかったんだね」と代弁する
②NG表現に注意!避けるべき言葉
「絶対に」:強い断定
「〜かも」:曖昧な表現
「〜だよね」:話し言葉
小論文では相手にきちんと伝わる、丁寧で間違いの無い言葉遣いが大切。「保育士が使ってはいけない言葉は?」と気になる人は、日頃から言葉遣いにも注意を!
③4ステップで書く
テーマの理解:テーマに対して「私はこう思う!」と気持ちを決めます
構成メモ作成:どんなことを書くか、順番にメモしておくと書きやすい!
下書き確認:書いたものが、筋の通ったお話になっているかチェック!
清書完成:書き間違いが無いか、文字の丁寧さにも注意!必要に応じて修正します

4. 短大入試もバッチリ!保育士小論文は過去問で対策を
保育士小論文の対策は、過去問で繰り返し練習すること、そしてさまざまなテーマへの対応力をつけることです。以下でくわしくみていきましょう!
- 保育系大学・短大対策】小論文のカギは「テーマへの対応力」
- よく出る!保育に関する小論文問題とその回答例
・【保育系大学・短大対策】小論文のカギは「テーマへの対応力」
保育系入試の小論文で求められるのは、どんなテーマにも柔軟に対応できる力です。
過去問を解いていくと、得意なテーマや苦手なテーマが見えてきます。繰り返し練習して、苦手を克服しましょう!
例
- テーマ:子どもの遊びと学び
- 苦手なポイント=「説得力」
この場合、「遊びがどう学びにつながるのか?」を説明するには、具体例がカギになります。
「遊びを通じて、子どもは友達との関わりやルールを守る力を学ぶ」など実例を入れてみましょう。
テーマに対して主張が明確になり、説得力が増します!
過去問は、時間を計って書く、見なおす、可能なら誰か(第三者)に読んでもらうのが効果的。
しっかり準備しておけば、本番も落ち着いて対応できます。自信を持って挑戦しましょう!
・よく出る!保育に関する小論文問題とその回答例
先に紹介した「小論文の基本の型」に沿って、小論文でよく出るテーマの回答例をご紹介します。
テーマ:「これからの保育士に求められること」
【序論】(あなたの意見を示す)
社会の変化により、これから保育士には「多様性を受け入れる柔軟さ」と「協働する力」がとくに求められると私は考えます。
【本論】(なぜそう考える?理由と体験)
多様性を受け入れる柔軟さは必須です。現代は核家族化や共働き世帯の増加など、子育て環境が多様化しています。
実習先では、多様な背景をもつ子どもたちと接し、一人ひとりの違いを尊重し、その子に合った関わり方を模索しました。
また、保護者や地域、専門機関と連携し、チームで子どもと家庭を支える姿勢も不可欠です。
実際に、子育て支援センターでのボランティアで子どもや保護者と関わる中で、柔軟な対応や協力の大切さを実感しました。
【結論】(考えのまとめ)
これからの保育士は、多様化する社会の中で人々と協力しながら一人ひとりに寄り添い、成長を支える役割が期待されています。
5. 小論文で保育への思いを言葉に!ほいコレナビで夢への一歩を踏み出そう
小論文は「保育への思い」を伝える大切な機会です。
その夢を応援してくれるのが、保育学生向けの就活応援サイト「ほいコレナビ」!
「就職フェアイベント」では、現場の先輩保育士と直接話せる貴重なチャンスもあります。
また、園情報や実習先情報、アルバイト情報も豊富です!
ぜひ、園見学や実習で実体験も積んでみてください。小論文で「保育への思い」や「目指す保育士像」を具体的な言葉で表現できるようになります。
しっかりと準備して、あなたの熱い思いを採用担当者の心に届けましょう!