学生のみなさん お願いがあります
就職活動も盛んになってきましたね。ほいコレナビ事務局では、学生さんからの就職相談や園選びの情報提供、就職フェアの開催や園見学バスツアーなど、みなさんの就職活動に少しでも役に立つように、イベントを企画しています。そこで、学生のみなさんにひとつだけ絶対にやっていただきたい事があります。それは、在学中に園でアルバイトをすることです。
現在、大学・短大・専門学校などに通いながらアルバイトをしている学生さんは全体の70%と言われてます。在学期間中の単発アルバイトや派遣アルバイトなども含めると、90%を超える学生さんがアルバイトを経験しています。
アルバイト先の上位は・・・コンビニ、スーパー、ファミレス、カフェ、居酒屋、ファーストフードなど。保育園や幼稚園でアルバイトをしている学生さんなんてめったにいません、ほとんど聞いたこともありません。
学生のみなさんはこう思っていませんか?「保育園で学生がアルバイト出来るの?」「幼稚園で募集しているとこ見たことない」「授業終わりで勤務時間が短すぎる」「時給が安いし稼げない」
わかります。でも、こんなデーターがあるのをみなさん知っていましたか?
新卒で就職した園を1年以内で辞める割合は3人に1人、3年以内で辞める割合は全体の60%になります。一般企業に就職する同期の新卒に比べると驚くべき数字ですが、それ以上に驚愕の事実があります。
それは1年以内に辞めた人数に、研修期間中で辞めた人数がカウントされていないことです。
簡単に言います、就職内定後必ず年明け1月から3月末までの間に1週間から長くて1ヶ月程度、園内研修があります。その期間に辞める新卒が以上に増えていることです。
理由は「ミスマッチ」。
最近の問題は内定後に超早期退職する割合が以上に多くなってきていることなんです。厚生労働省や大手就活サイトの調査では、表に出ない事実が大問題なんです。
では、「超早期退職をしないために」「ブラック園に就職しないために」「自分に合った保育の現場を見つけるために」「自分のことをわかってくれる先輩や園長先生と出会うために」
どうしたらいいのか?答えはひとつしかありません、「園でアルバイトをしてください!」
現状、それ以上の方法があれば、みなさんにお伝えしたいところですが・・・。
同じ経験をしている先輩たちがどうだったのか?聞いてみました。
“入職前に持っていたイメージと実際の現場ではどうですか?”
先輩たちに質問した、集計結果があります。
理想と現実に90%以上の先輩たちがギャップを感じていました。
「事前に分かっていれば就職しなかった」と答える先輩がほとんどです。
当然ですよね。事前にもっと沢山の情報を得ていれば、そんな園には就職しなかったはずです。就活中のみなさんには、先輩たちと同じ目にあってほしくないんです。上述しました「3人に1人は~3年以内に60%が退職」この数字はここ最近5年間の集計です。言い換えれば、つい先日まで学生だった直近の先輩たちです。
園見学に何度も行き、求人票や園のHPを何度も確認、ボランティアもしました、就職課の先生にも何度も相談しました。そんな直近の先輩たちの70%以上が情報収集不足だったことを後悔しているんです。
園見学・説明会・就職フェア・実習・ボランティア・求人票・HP・就職課・担任・OG・母園・・・。それ以外に何か特別な園の中身を知る手段をみなさんはご存知ですか?
持っていないなら「園でアルバイトをしましょう」「実際に園で働いてみましょう」。お客様扱いではなく、同じ職員として、現場を経験してください。
正直、園見学やボランティア、実習、インターンなどは全て部外者です。
目線が違う以上本質は見えません、いつまでたってもお客様扱いです。
すくなくともアルバイトは違います。
怒鳴られることや厳しく指導されることもあるでしょう、当然です、同じ職員ですから。だからこそ、一緒に笑い涙することもあるかも知れません。
必ず見えないものが見えてくるはずです。この園で就職してもいいのか? 将来自分はやっていけるのだろうか? 憧れる先輩は園にいるのか? 理想の先生になれるのか? 子どもたちが誇れる先生と言えるのか?その時、自問自答してください。園でのアルバイトについては「ほいコレナビ2022」からお気軽に相談ください。
執筆者:たむパン