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【保育】 生活リズム と生体リズムは子どもの成長に大きく関係する!? 

生活リズム
子どもの成長に大きく関わる『 生活リズム 』と『生体リズム』。今回は、この2つの違いや 生活リズム を整えるためのポイント、保育を通してどう保護者へ伝えると良いかなどをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい♪
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1. 『 生活リズム 』と『生体リズム』

ほいコレでは、保育に役立つ情報をたくさん発信中!
今回のテーマは、『 生活リズム 』『生体リズム』について。
『 生活リズム 』はみなさん知っていると思いますが、
『生体リズム』という言葉を聞いたことがありますか?
この似ているようで実は全く違う『 生活リズム 』と『生体リズム』。
まずは、どのような違いがあるのかを確認していきましょう。
 生活リズム
 生活リズム とは、日常生活において習慣化する活動サイクルのこと。
睡眠、食事、運動など、私達がおくる毎日の生活の中で決まってくるリズムです。
生体リズム
生体リズムとは、いわゆる体内時計のことで『サーカーディアンリズム』とも呼ばれます。
地球上の生物は本来、太陽の動きに合わせて脳内物質やホルモン分泌・体温などの変化が自然とおきるようになっていて、
このもともと持っている周期サイクルが生体リズムです。

2. 生活リズム と生体リズムがずれるとどうなる?

 生活リズム と生体リズムは別のものではありますが、
この2つがずれてしまうと色々な問題が生じてきます。
 生活リズム と生体リズムがずれる原因は、
睡眠が大きく関係しています。
生体リズム の時間軸では眠っているべき時間帯に起きていると、
朝起きることができず、
食事が摂れなかったり、頭がボーっとして日中も活動できなかったりすることも。
このような乱れた 生活リズム で過ごし続けると、
子どもの心と体の発育発達に影響が出てくると言われています。
具体的には、気持ちが不安定になりやすい、倦怠感意欲や学習能力が低下するなど、
子どもの心身の健康状態が悪化していくのです。

3. 生活リズム を整えるために大切なこと

1日が24時間なのに対して、実は生体リズムは25時間
そのため、気にせずに生活していると徐々にずれて体に影響が出てくる恐れがあります。
 生活リズム を整えることで、生体リズムとのずれがなくなり、
心身の健康につながっていくのです。
 生活リズム を整えるためのポイントとしては、
・早寝早起きの睡眠リズム
・しっかりと朝食を摂る
・日中は十分に体を動かす
 生活リズム の基本は、早寝早起きの睡眠リズム。
乳幼児期に必要な睡眠時間は、
1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間とされていて、
夜8時~9時頃までには寝られるようにすることが大切です。
また、朝は日の光を浴びることで生体リズムがリセットされると言われています。
このリセットで、 生活リズム と生体リズムのずれが調整されるのです。
朝日を浴びたら、活動の準備としてしっかり朝食を摂りましょう。
朝食を摂ることで体温が上がり、脳も活動し始めます。
炭水化物やたんぱく質、食物繊維などバランスの取れた朝食が理想的です。
そして、日中は十分に体を動かして遊ぶことが大切。
体を動かして遊ぶことで適度に疲れ、入眠もしやすくなるので、
 生活リズム が整っていきます。

4. 保育を通して保護者にも伝えていこう

ここまで 生活リズム と生体リズムについて取り上げてきましたが、
 生活リズム を整えることの大切さは、
保護者の方にも伝えていきたいテーマです。
様々な家庭環境のある中で、
わかっているけれどなかなか実行できない」という保護者の方もたくさんいるでしょう。
特に共働きの家庭では、
帰宅時間の関係で帰宅後怒涛の時間を過ごしている場合も多く、
保護者の方も毎日頑張っています。
決して押し付けるような形で伝えるのではなく、
それぞれの家庭環境保護者の状況にも理解を示しながら伝えていきたいものです。
ポイントとしては、
・クラスの掲示おたより懇談会などで伝える
・根拠となる資料や記事を使う
・無理なくどう始めていけるかの提案
まずは掲示おたより懇談会などの機会を使って伝えていけると良いでしょう。
その際、根拠となる資料記事などを合わせて紹介・配布したりすることも効果的です。
掲示やおたより、懇談会など全体に向けて伝える形をとることで、
保護者の方も個人的に責められているように感じることはないと思います。
そして、保護者との個人的なやり取りの中で 生活リズム の話題が出た時は、
悩みを丁寧に聞き、無理なく始めていくにはどうしたら良いのか一緒に考えていけると良いですね。
参考:厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供] 体内時計(たいないどけい)
   厚生労働省 e-ヘルスネット[情報提供] 子どもの睡眠
いかがでしたか?
今回は、『 生活リズム 』『生体リズム』について取り上げました。
 生活リズム を整えることは、子どもの健やかな成長に欠かせません。
もちろん子どもだけの問題ではなく、大人にとっても重要なもの。
保育に関わるみなさんも自分事として意識し、健康に過ごしていきましょう。
生活リズム
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執筆者:たか 先生(保育教諭1)

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