2026.6.25
保育士転職の志望動機はどう書く?状況別の例文や採用されるポイントを解説
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保育士の採用選考で、志望動機は書類選考や面接を通過するためにとても重要です。採用担当者は志望動機から、応募者の人柄や熱意、長く働いてくれる人材かどうかを慎重に見極めています。
本記事では、採用担当者が重視するポイントから、志望動機を作る基本のステップ、経験の有無やブランクなどの状況別に使える具体的な例文までを詳しく解説します。また、マイナス評価になりやすいNG例も紹介します。
免責事項:本記事に記載されている内容は、一般的な就職・転職活動における傾向をまとめたものであり、すべての採用選考において合格に繋がるわけではありません。
- ✓採用担当者は志望動機から「自園の理念と合うか」と「長く働けるか」を判断している
- ✓志望動機作成は「スキルの整理」「園について調べる」「強みと求める人物像を結びつける」の3ステップで行う
- ✓経験者、未経験者、ブランクありなど、現在の状況に合わせたアピールが大切
- ✓前職への不満や条件面だけを強調するネガティブな内容は、ポジティブな理由に変換して伝える
- ✓志望動機の作成に悩んだら、保育業界に特化した転職エージェントのサポートを利用するのもおすすめ
目次
保育士の転職の志望動機で採用担当者が重視するポイント
保育士の採用選考において、志望動機は形式上の項目というわけではなく、採用担当者が応募者が「長く働けるか」や「自園の保育理念と合うか」を判断する目安になっています。この背景には、保育業界が抱える人材不足と離職の課題があります。
独立行政法人福祉医療機構(WAM)が、保育所および認定こども園を運営する法人を対象に実施した調査によると、全体の42.6%の施設が「職員が不足している」と回答しています。さらに、職員不足の理由として77.9%の施設が「採用したい人数を採用できていない」ことを挙げています。
また、厚生労働省の資料においても、保育所で勤務する常勤保育士の退職理由の上位には「人間関係」や「職場環境・勤務条件」が挙げられています。
これらの事実から、採用担当者は早期離職を警戒しており、志望動機から「大変な業務の中でも前向きに働き続けられる人材か」という点を読み取ろうとしています。持っている資格や経験を並べるだけでなく、仕事への熱意、そして「なぜ他の園ではなくこの園で働きたいのか」という理由が伝わることが、採用のポイントになります。
派遣での就業であっても、志望動機は重要視されます。派遣先となる園は、「派遣スタッフとしてどのような姿勢で保育業務に取り組んでくれるか」「園のやり方に柔軟に合わせてくれるか」を重視しています。正社員の面接ほど長文である必要はありませんが、「こちらの園の〇〇という方針に惹かれ、自分のこれまでの乳児保育の経験を活かしてサポートしたいと考えました」といった、具体的で前向きな理由を伝えることが、スムーズな就業につながる可能性があります。
参照)2025 年度 保育所・認定こども園の人材確保に関する調査について
参照)保育人材確保の現状と課題
保育士の転職で志望動機を作成する3つの基本ステップ
採用担当者に伝わる志望動機を作成するためには、感覚で書くのではなく、以下の3つのステップに沿って手順を進めるのがおすすめです。
自分の経験と身につけたスキルを整理する
1つ目のステップは、自分の過去の業務を振り返り、得意だったことややりがいを感じたことを具体的に整理する作業です。厚生労働省の調査報告では、保育士には幅広い知識や技術と、状況に応じた判断をしながら保育をする専門性が必要だとされています。特に、子どもの遊びを通した発達のサポートは、一人ひとりの状態に応じて行う必要性が高く、保育士の豊かな経験からくる「引き出しの多さ」が、保育の質に大きく影響すると指摘されています。
過去の業務を振り返る際は、以下のような具体的なエピソードを洗い出すことで、自分の専門性と引き出しの多さを整理します。
- ・何歳児のクラス担任を何年経験したか
- ・行事の企画運営でどのような工夫を行ったか
- ・保護者支援においてどのような信頼関係を構築したか
- ・複数担任制のクラスで、他の保育士とどのように連携をとったか
これらを紙やスマホなどに書き出すことで、自分の持つ強みを冷静に把握できます。
応募する園の保育理念や特色を調べて理解する
2つ目のステップは、応募先の園の方針や特色をしっかり調べることです。「子どもが好きだから」「保育士の経験を活かせるから」という一般的な理由だけだと、採用側は「他の園でもいいのでは」と判断しがちです。
志望動機には、その園の保育内容をしっかり理解していることが伝わる内容が必要です。園の公式Webサイトや事前の園見学を通じて、保育理念や、力を入れている活動(食育、異年齢保育、自然体験など)をきちんと把握しておきましょう。
また、公立保育園を志望する場合は、自治体のWebサイトに載っている地域に開かれた保育方針や、子育て支援の全体像を事前に確認しておくことも大切です。
自分の強みと園の求める人物像を結びつける
3つ目のステップは、整理した自分の経験・スキルと、調べた園の特色を結びつける作業です。「理念に共感した」というぼんやりした言葉で終わらせず、その理念に対して自分がやりたいことや、自分のスキルでどう役に立てるかを具体的に言葉にします。
厚生労働省の調査によれば、園全体の保育の質を上げるためには、状況に応じたリーダーシップや中堅層の役割が重要だと指摘されています。中堅保育士の転職では、自身のスキルアップだけでなく、チームワークづくりや若手育成といった組織面でのサポートを伝えることで、園が求める人物像に合っているとアピールできます。
地域によっても保育園が求める人物像には少し違いがあります。例えば関西エリアの都市部では、比較的新しい園が多く、行事の準備を効率化して保育士の負担を減らす「働き方改革」に積極的な園が増えています。そのため、「効率的に業務を進めるためのチームワーク」や「ITツールの活用に抵抗がないこと」をアピールすると、好印象に繋がるケースもあります。
参照)保育人材確保の現状と課題
参照)保育士試験合格者の就職状況等に関する調査研究
状況別で使える!保育士の転職に役立つ志望動機の例文
スキルの整理と園について調べ終わった後は、自分の現在の状況(経験の有無、ブランクなど)に合わせて強みを伝えます。ここからは、4つの状況別の具体的な志望動機例文を紹介します。
保育士としての実務経験を活かして転職する場合の例文
実務経験者が転職市場において評価されるのは、即戦力としての価値です。前職で培った経験やスキルを、新しい園で戦力としてどのように活かしていけるかを明確に伝えることが評価の軸となります。
【例文】
「前職では認可保育園にて5年間、主に幼児クラスの担任を務めてまいりました。その中で、子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、主体性を引き出す保育の実践に注力してきました。貴園のWebサイトを拝見し、『子どもが自ら考え、行動する力を育む』という保育理念、とりわけ異年齢保育を通じた社会性の育成に深く共感いたしました。前職で培った保護者との信頼関係構築のスキルや、年齢を越えた行事の企画・進行経験を活かし、貴園の特色ある保育活動において即戦力として貢献し、子どもたちの成長をサポートしたいと強く志望しております。」
異なる保育方針や規模の園へ転職する場合の例文
一般の保育園から、児童発達支援や放課後等デイサービス(障害のある児童に対し、日常生活の基本的な動作の指導や集団生活への適応訓練を行う福祉サービス)など、異なる領域へステップアップする場合は、新しい環境での専門性追求への意欲を伝えます。
【例文】
「前職の小規模保育園では3年間乳児保育に携わり、子どもたちと密に関わる家庭的な保育を実践してまいりました。その中で、発達に特性のあるお子様と接する機会があり、一人ひとりの発達段階に応じたより専門的な療育的アプローチの重要性を認識しました。貴施設が実践されている、個別の支援計画に基づいた手厚いサポート体制や、多職種と連携した包括的な支援に大変魅力を感じております。これまでの保育経験で培った受容的で丁寧な関わりを基盤としつつ、新たに専門知識を学習し、貴施設での支援の質向上に貢献したいと考えております。」
育児などのブランクから復帰して転職する場合の例文
出産、育児、家族の介護などによるブランクがある場合、労働条件のみを理由にするのではなく、その期間に得た人生経験を保育現場での強みとして前向きに伝えることが有効です。子育てを通じて身に付けた判断力や対応力をアピールします。
【例文】
「過去に保育士として6年間の勤務経験があり、その後自身の出産・育児のため現場を離れておりました。自身の子育てを通じて、保護者が抱える育児の不安や、保育園という存在の心強さを当事者として深く実感いたしました。子育てが落ち着いた今、改めて保育の現場に復帰し、保護者の心に寄り添える保育士として貢献したいと考えております。貴園の『家庭との緊密な連携を重視する』という方針を拝見し、私自身の子育て経験から得た多角的な視点を活かせると思い志望いたしました。業務の感覚を早く取り戻せるよう、自主的な研修等にも積極的に取り組む所存です。」
未経験や異業種から保育士へ転職する場合の例文
異業種からの転職の場合、前職で培った汎用的なスキル(コミュニケーション能力、柔軟な対応力、事務処理能力など)を保育現場でどう活かせるかを伝えます。ハローワーク等の面接事例でも、組織の動きに柔軟に対応できる点が、他業種からの応募者に対する評価ポイントとして挙げられています。
【例文】
「これまで一般企業で5年間、営業職として顧客対応や課題解決に向けた提案業務に従事してまいりました。業務を通じて、多様な価値観を持つ方々と信頼関係を築く対人スキルや、予期せぬ事態への柔軟な対応力を培いました。働きながら学習を重ね、先日保育士資格を取得いたしました。貴園の『地域社会と連携し、開かれた保育を行う』という特色は、私が前職で培ったコミュニケーション能力を活かせる環境であると認識しております。保育の実務経験はこれからとなりますが、社会人としての基礎力と熱意を持ち、一日も早く貴園の戦力となれるよう尽力いたします。」
注意!保育士の転職でマイナス評価に繋がる志望動機のNG例
採用選考で以下の要素が含まれる志望動機は、「すぐに辞めてしまうのでは」と心配されたり、園と合わないリスクを生み出し、マイナス評価に繋がる可能性があります。
前職への不満などネガティブな退職理由をそのまま述べる
「仕事量が多い」「労働時間が長い」が本来の転職理由であっても、それを直接的な不満として履歴書に書くのは避けましょう。人間関係の悩みや残業の多さをそのまま伝えると、採用側から「ストレスに弱いかもしれない」「また同じ理由で辞めてしまうのでは」と思われる心配があります。
この場合、不満を「前向きな目標」へ変換して伝えます。
待遇の良さや家からの近さなど条件面だけを強調する
「残業が少ない」「土日休みが魅力的」「自宅から近い」といった労働条件や待遇面だけを志望理由の中心にすることは、評価を下げる原因になります。条件面ばかりを強調すると、「仕事の内容や理念よりも待遇を重視している」と受け取られ、もっと条件の良い園があればすぐに転職してしまうと思われてしまうかもしれません。
働きやすさを転職の軸とすること自体は問題ありませんが、履歴書や面接では「保育への熱意」を中心に伝える構成が大切です。
どの園でも通用するテンプレートな内容にする
複数の園に応募する際、どの園にも当てはまる同じ志望動機を使い回すと、面接で深く聞かれたときに回答に詰まる原因になります。保育方針や求める人物像は園によって大きく違うため、ありきたりなテンプレートを使用すると、「うちの園である必要がない」「事前に調べていない」と評価される可能性があります。その園ならではの取り組みや方針を一つ以上盛り込むことが重要です。
志望動機に悩んだら保育専門のエージェントへ相談するのも一手
自己分析や園について調べても、志望動機を言葉にするのに行き詰まる場合は、保育業界に特化した転職エージェントのサポートを利用するのもひとつの方法です。
1974年創業の当社ベルサンテスタッフ株式会社は、20年以上にわたり保育業界に特化した人材サービスを提供してきました。当社が運営する求人サイト「ほいコレ」では、専門の「保育コンシェルジュ」が求職者の皆さんをサポートしています。
第三者の視点で自分の強みや適切な表現のアドバイスをもらう
一人で履歴書を作成していると、自分の経歴のどの部分が新しい園で評価されるのかを判断するのが難しい場合があります。専門の第三者と話すことで、自分の強みが整理され、適切な言葉で表現できるようになります。
「ほいコレ」の保育コンシェルジュは、園選びの相談から履歴書の書き方、面接対策まで、求職者一人ひとりの経験や不安に合わせたサポートを提供しています。
実際に「ほいコレ」を利用しているみゆき先生の事例のように、「幼稚園や保育園での正職員経験を経て、現在は派遣という働き方を選び、0歳児クラスでやりがいを持って活躍している」といった、当社でサポートしたケースが多数あります。また、ライフスタイルの変化に合わせて希望のエリアへ乗り換えたり、更新のタイミングで相談し、時給がアップしたといった実績もあります。就業開始後も定期的に状況をお伺いし、働きやすい環境づくりを継続的にバックアップします。
※掲載のエピソードは個人の事例であり、結果を保証するものではありません。
園の内部事情に詳しい担当者からリアルな情報を得る
求人票やWebサイト上の文字情報だけでは、実際の職場の雰囲気や人間関係、本当に力を入れている保育活動といった内部の事情を把握するのは難しいものです。
「ほいコレ」の保育コンシェルジュは、日々多くの保育現場を訪問し、現場の保育士や採用担当者とよくコミュニケーションをとっています。また、当社が主催し、過去に1,000以上の保育施設が出展した『ほいコレ就職・転職フェア』を通じて、各園のリアルな課題や求める人物像のデータを集めています。
これらのリアルな内部情報を基に志望動機を作成することで、「担当者から貴園の〇〇という取り組みの詳細を伺い、深く共感しました」といった、具体的な内容を書くことができます。
転職活動にお悩みの際は、以下よりお住まいのエリアの求人情報を確認し、お気軽にご相談ください。
保育士転職の志望動機作成に関するよくある質問
保育士が志望動機を作成、または面接で伝える際によく寄せられる疑問と、その具体的な対策手法を整理します。











