2021.9.10
歯磨き指導は保育園に必要?はじめる年齢と嫌がる子どもを子供を上手に誘う方法
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多くの保育施設では、遊びのほかに生活指導も積極的に行われています。
その一つが「歯磨き指導」。
毎日の習慣となる歯磨きについて、保育士の立場からサポートできることを考えてみましょう。
保育施設での歯磨き指導は必要?
子どもの歯磨きに対する考え方は、保育施設によって違います。
「ご家庭で指導してください」とノータッチの場合もあれば、保育施設て積極的に指導を行うケースもあります。
保育施設での歯磨き指導を行う時期の目安は「乳歯が生えてきた頃」です。
早い段階で正しい歯磨きを覚えることは、生えてきたばかりの乳歯を美しく健康な状態にすることにつながります。
そのうち抜けてしまうものだからと考えて、乳歯のケアを怠ってしまうと、子ども本来の健やかな成長を邪魔してしまいます。
歯に違和感があるからといって噛まずに飲み込む習慣がついてしまうと、よく噛んで食べる習慣が身に付きにくく、内臓への負担も大きくなるでしょう。
乳歯期の発達は、歯を丈夫にするだけでなく味覚や滑舌を養うことにもつながります。
さらに乳歯の健康状態は、その後生えてくる永久歯にも影響を与えるとされています。
乳歯の歯磨きを怠っていて虫歯が多い状態だと、永久歯についても虫歯のリスクが高まってしまうのです。
だからこそ早い段階から、保育士によるサポートのもと指導を行うことには意味があるのです。
もっとも大きなねらいは「習慣化」
歯磨き指導のなにより大きなねらいとして「歯磨きを習慣化させること」が挙げられます。
前述の通り保育施設では、とても早い段階から歯磨き指導を行います。
歯ブラシを使うのが難しい月齢の子であれば、柔らかいガーゼを使って口の中のお掃除をする形で、口内ケアを行い、習慣を身につけさせます。
また、習慣化のためには「このあとにはこうする」といったルーティンを身に着けさせることが大事になります。
そのため保育施設内では給食やお弁当のあとには子どもたちにうがいをするようにすすめるなど、習慣が身につきやすいようにサポートします。
はじめのうちはなかなか身につかない子や、家庭では歯磨きを嫌がる子もいるかもしれません。
しかし保育施設でみんなと一緒に行う習慣がつくと、やがて口内のケアが生活の一部になっていきます。
歯磨き指導のやり方
歯磨きを習慣化させるためには、子どもたちに「歯磨きが身近なもの」「楽しいもの」というイメージを抱かせることが肝心です。
そのためにも、歯磨きをテーマにしたユニークな遊びを使用しましょう。
絵本や手遊び歌でも、歯磨きを扱うものは少なくありません。
絵本や歌は、歯磨きの習慣がない子どもたちに楽しくイメージを抱いてもらい、興味や関心をひくのに効果的です。
読み聞かせの時間に歯磨きの絵本を読み、そのあと「みんなで歯磨きをやってみよう!」と声をかけるのもいいですよね。
はじめて歯磨き指導をするときには、保育士が手を支えてあげて一緒に歯ブラシを動かします。
喉奥まで入れてしまうなどの事故を防ぐためにも、保育士がしっかりついてサポートしてあげましょう。
その中でも楽しい雰囲気を徹底すれば「やりなさい」と言われてしぶしぶ歯磨きをやっていた子にとっても、一気に楽しくなるはずです。
歯磨きをテーマにした歌なら、歌ったり踊ったり手遊びをしたりすることでも楽しめます。
さらに、お昼の時間のあとに歯磨きの曲を流すことでも子どもたちに「ごはんを食べたら歯磨きをしなくちゃ」と効果的にイメージさせることにつながります。
「みんなで楽しく歯磨きをしよう」という雰囲気を演出することは、スムーズな習慣化に効果的です。
歯磨きを終えたら、子どもたちをめいっぱい褒めることで「歯磨き=褒められること」として定着します。
すると保育施設だけでなく家庭でも「歯磨きをしたい!」と思えるようになり、さらに習慣化が進むでしょう。
歯磨き習慣は何歳ごろから行うべき?
保育施設での歯磨き指導は、だいたい3歳ごろを目安にしましょう。
この頃には乳歯が生えそろう子も増えてくるため、ちょうどいいタイミングで歯磨き指導ができます。
ただし、子どもによってはイヤイヤ期とぶつかってしまう可能性があります。
いやがる子どもに無理やり歯磨きをさせると、歯磨き嫌いな子になってしまうかもしれません。
先ほどご紹介した工夫を参考に「楽しい歯磨き」を実現しましょう。
4~5歳頃になれば「歯磨きをしよう!」と誘えば自分で歯磨きをできる子が増えてきます。
きちんとできているか確認し、仕上げ磨きをしてあげましょう。
まとめ
保育施設での歯磨き指導は、その子が歯磨きを習慣化するきっかけになります。
3歳ごろになったら、絵本や歌など楽しい遊びを取り入れて子どもが歯磨きに興味を持つようにサポートしましょう。
「歯磨きはごはんのあとに必ず行うもの」「みんなで楽しくやるもの」というイメージがつけば、歯磨きの習慣化につながりますよ。