2020.5.10
乳児保育は一般的な保育とどう違う?特徴や接するときに注意すべきこと!
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保育の仕事にもさまざまありますが、特に生まれたばかりの子どもと触れ合うのが「乳児保育」です。
乳児保育の仕事は、一般的な保育とどのような違いや特徴があるのでしょうか。
子どもたちと接するときのポイントや気をつけたいことも含めて解説していきましょう。
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乳児保育とは
乳児保育とは、生後まもない子どもを対象にした保育のことです。
児童福祉法の定義によれば「新生児期を含めた満1歳未満の子ども」が乳児、それ以上の年齢の子どもが幼児とされています。
乳児クラスは、「0歳児の子ども3人につき保育士1名」といった定義のもと管理されており、そのためほかのクラスに比べ定員が少ない傾向にあります。
保育施設によっては、預かる子どもは「生後○ヶ月以上」といったルールを定めている場合もあり、特に「6ヶ月未満の子どもは受け入れられない」としている施設は少なくありません。
しかし乳児保育を専門に扱っている施設の場合、生後57日以降から子どもを受け付けていることもあります。
乳児保育の現場で働きたいと考えているときには、身近にどのような施設があり、どのような子どもを預かっているのかよく調べた上で応募しましょう。
乳児保育の仕事内容
乳児保育では、保護者のいない場所でも子どもの安全を守り健やかな成長をサポートすることが主な仕事となります。
子どもの月齢を踏まえて適切な量やタイミングでミルクを用意し飲ませてあげたり、6カ月以降であれば栄養士と相談しながら適切な離乳食を与えたりといったサポートを行います。
食事と同様に欠かせないのが、子どものおむつ替えです。
小や大に気づかずおむつを替えないままでいると臀部のムレや肌荒れにつながりかねませんので、こまめに確認し取り替えることも非常に大切な業務と言えるでしょう。
施設によって、紙おむつを使う場合と布おむつを使う場合があるほか、保護者から要望があった場合や施設の方針によっては、年齢に応じたトイレトレーニングも引き受けます。
トイレトレーニングは施設内での指導だけではなかなか成功しづらいため、保護者とコミュニケーションをとり家庭と連携しながら進めていきます。
さらに、幼児保育と同様に絵本を読み聞かせたり、歌やダンス(リトミック)を楽しんだりといった遊びや学びの時間も提供します。
乳児保育の魅力
乳児保育では、1歳未満の小さな子どもとコミュニケーションをとれることが大きな魅力です。
生まれたばかりの赤ちゃんはとてもかわいらしいのはもちろん、毎日の成長を実感しやすいという特徴があります。
昨日にはできなかったことが今日はできるようになっていたり、意志を表明するための手段が「泣く」だけだった子どもがいつのまにか言葉や身振り手振りを覚えていたり……。
日々、成長していくさまを見て「こんなことまでできるようになったんだね!」と、保育士も自分のことのように喜んでしまうでしょう。
また、乳児保育は幼児保育に比べ受け持つ人数が少ないことから、一人ひとりの子どもとしっかり向き合うことができます。
それぞれの個性にあわせた丁寧な対応や、保護者との綿密なコミュニケーションも実現しやすいでしょう。
乳児保育で気をつけなければいけないこと
まだまだコミュニケーションをとるのが難しい乳児は、幼児に比べ「だめだよ」、「しないでね」というような注意がしにくいという特徴もあります。
そのため、ちょっと目を離したあいだに大きな事故や怪我、病気を引き起こしていまう可能性があるため注意しましょう。
例えば、次のような事故はちょっと目を離した隙にも起きやすい傾向にあります。
■つかまり立ちがやっとの子どもがふとしたタイミングで歩き、転倒
■小さなものを口に入れ、誤飲
■コンセントキャップを外し、指や細いものをコンセントに入れてしまう
■お友達とのコミュニケーションの中で、相手をひっかいたり突き飛ばしたりしてしまう
物事の分別がつきにくいゆえに起こしてしまうトラブルは、保育士がしっかり目を光らせて未然に防がなければいけません。
また子どもの体調不良も同様に、保育士が日ごろから気にかけていち早く気づいてあげられるよう努力しましょう。
はじめは「ちょっと暑そうだな」という程度の印象でも、乳児の場合あっという間に高熱、呼吸困難、けいれん、ひきつけなどを引き起こすものです。
異変があったときにはすぐ対応できるよう危機管理能力を身につけるとともに、保護者ともしっかりコミュニケーションをとり持病やアレルギーなどの情報は事前に共有しておきましょう。
まとめ
意思疎通の難しい小さな子どもと触れ合う乳児保育は、もちろん大変なことも多いもののそれゆえのかけがえのない喜びを実感できる仕事です。
乳児の対応をしたい、献身的なお世話の中で信頼関係を深めたいと考える人にとって、やりがいの大きな仕事と言えるでしょう。