あや先生:派遣の先生インタビュー

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2023.6.13

あや先生:派遣の先生インタビュー

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あや先生

派遣保育士歴:3年目
愛知県名古屋市 こども園勤務

#40代から保育士資格取得
#YouTubeで勉強!?
#無資格の時から勤務開始

今はどんな働き方ですか?

今年度で派遣保育士として5年目に入ります。自分の子どもの成長に合わせて少しずつ勤務時間を延ばしてきて、現在は月~金、8:30~16:30の勤務です。

さらに今年度からは、平日とは異なる園で土曜日に月に2回ほど勤務をさせてもらっています。

保育士を目指したきっかけは?


保育士資格の勉強を始めたのは子育てが落ち着いてからなんです。

大学は建築系で保育とは全く関係ありません。仕事も建築、医療、金融だったので保育に関わったこともこれまで一度もありませんでした。

そんな私が保育士を目指した理由は、新型コロナウィルスの影響で、看護師の方が子どもを保育園に預けられない状況をニュースで見たからなんです。

みんなのために頑張る看護師さんが風評被害で子どもを預けられず困っている。その現実に大きな矛盾というか、憤りを感じて。私に少しでも何かできることはないのかな……という思いが、保育士を目指すきっかけになりました。

世の中で頑張るママさんたちの力になりたい!という気持ちが強かったです。

「保育士の資格を取りたい」と家族に話したときの反応は?


最初は驚いていましたね。でも、反対はされなかったです。きっと反対しても無理だな、と私の性格を知ってのことだったのかもしれませんが(笑)。

実は大学生になる息子も保育士を目指していて、高校生になる娘も私や息子の影響もあって、今は保育コースを専攻しています。気づけば家族みんな保育の道へ進んだので、夫は「なぜみんな、保育の方へ行ったんだ!?」って笑っています(笑)。

どのくらいの期間で資格取得されましたか?また周りの反応は?

勉強を初めてから約2年で取得しました。

保育士試験に合格したときは、先生たちや家族から「おめでとう~!!」と言ってもらえてホッとしたのと同時に、無資格者から有資格者になったことで身の引き締まる思いというか、新しいスタートを切った感覚もありましたんね。

資格取得の勉強法は?


とにかく、あらゆる隙間時間を勉強に費やしていましたね。

具体的には、

・通信教材(ユーキャン)
・保育資格取得専門のYouTube
・保育士試験の参考書
・保育士資格の専門サイト

この4つを併用して勉強をしました。

最初はユーキャンで教科書を取り寄せて、ひたすら読み込みました。毎日片道1時間の車での通勤時間は車内でYouTubeをラジオのように流して耳で勉強したりいろいろと工夫をしていました。

ベルサンテで働くきっかけは?


ベルサンテさんが出されていた保育園の求人をネットで見つけたのがきっかけです。しかもそれは保育職ではなくて保育調理のお仕事だったんですけどね。

保育の勉強をするうちに、現場への関心も高まっていったので、応募先のベルサンテさんに話を聞いてみようと連絡をしました。

そして担当者さんとお会いして色んな話をさせて頂いたところ「保育士資格取得を目指していらっしゃるのでしたら、調理補助ではなく保育補助で働いてみませんか?」とご提案いただいたんです。何も経験がないし、年齢的にも思わず「私でいいんですか?!」とびっくりしました。

もしかすると、私の「保育をしたい」という強い思いが伝わったからこそ、そういった提案をしてくださったのかもしれません。率直にありがたかったですね。

派遣保育士として働いてみていかがですか?


↑談笑するあや先生と保育コンシェルジュのkouchi

今の働き方は自分にすごく合っているなと感じています。

私は先陣を切ってチームを引っ張っていくようなタイプではないんです。どちらかというと人についていきたいタイプなので、派遣という立ち位置が性格的にもしっくりきています。

ベルサンテさんは自分に合う保育園を一緒に探してくれたり、顔合わせのときには園まで同行してくれたり、保育園のことを何も知らない私にはとっても頼りになっています。

担当してくれているkouchiさんにもすごく支えられています。業務上での関わりだけではなく、人としてきちんと向き合ってくれて、話もじっくり丁寧に聞いてくれて。だからついつい何でも相談しちゃって、いっつも長話になっちゃうんです(笑)。

保育現場で働いて初めて知ったこと、驚いたことは?


↑ベルサンテつながりの共通点があるしほみ先生と

保育士試験に向けてたくさん勉強しましたが、実際に働いてみて、現場でしか学べないことがこんなにたくさんあるんだと知りました。

たとえば、子どもたちの呼び名一つとっても、先生たちみんなできちんと統一することがトラブル回避のために大切なんだと教わりました。

現場には私より息子と年齢が近い20代の先生もたくさんいるので、年上だからと気を遣わせないように「次はどうすればいいですか?」など、私の方から積極的に聞くように心がけています。

若い先生たちはみなさん本当に吸収が早くて、聞いたことをすぐに行動へ移す速さにはいつも驚かされます。保護者さんたちとの対応も丁寧ですし、子どもたちとの距離の取り方も繊細に気を配っていてすごいな~と尊敬します。

そういった若い先生たちと一緒に働いていると、年齢は関係ないなと感じますね。

年齢を重ねてからのチャレンジは怖くなかったですか?


勤務がスタートして間もない頃は、全てが初めて尽くしで、目の前のことをこなすだけでも精一杯でした。ただ、今の園さんは、私のように保育士勉強中の先生が過去にも今もいらっしゃるのですごく寛大で。いろんなことを手取り足取り教えていただきました。

自分に合う園に出会えたことは大きいですね。

あとは、全くわからないことだらけで変な先入観なく飛び込めたのも良かったのだと思います。

大変なこともあるけれど、もともと働くお母さんたちの役に立ちたいからこの仕事を選んだので、今こうして働けていること自体がやりがいにつながっていますし、体が動くあいだは派遣保育士を続けていきたいですね。

「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?


改めて現場を経験させてもらって、まだ僅かですけど園の存在価値の大きさってすごいなって感じています。

子どもを園に預けるために仕事復帰を早められる親御さん、兄弟で通園が別々になってしまったため、毎朝頑張って子どもを送り出されるお母さん。

子どもも成長速度やタイプも色々ですよね。

色んな事情や背景を抱えてみんな保育園を頼って下さっていると思うのでこの環境が子どものオアシスになればと思いますし、その場にいれることが私のやりがいというか感謝ですね。

自分自身も子育てをするなかで色んな方に助けてもらってきたので少しでも自分が何か力になれたらいいなと思います。

保育士資格の勉強をしている人へ是非メッセージを!


色々な事情や状況の中で勉強していると、辛いことやもう頑張れないなって心がポキッと折れてしまいそうなときがたくさんあると思うんです。

もしも、私の友人が資格取得で悩んでいたら、ただ背中を押すばかりじゃなく、迷っているなら辞めてもいいんだよと言いたいんです。

ただそれは、人生にはいろんな選択肢があるし、今諦めたとしてもまた受けたいと思ったらそのときに再チャレンジすればいいという前向きな想いを込めての言葉です。

ただ私としては、保育士の資格を取って何一つとして後悔はないし、良かったと言えます。だから資格を取りたいと思っている方には、まっすぐに応援している気持ちを届けたいです。

大切にしている言葉は?


「感謝」

これまでも保育以外の仕事を経験してきましたが、どこもいい環境で人にも恵まれてきました。

こうして振り返ってみると、いろんな人たちに出会い支えられてきたのだと改めて思いますし、そういった感謝の気持ちを忘れずに、今を大事に積み重ねていきたいですね。

【編集後記 fromあや先生担当の保育コンシェルジュより】

あや先生、この度は、インタビューにご協力を頂き、誠にありがとうございました。

あや先生が、頑張るお母さんの力になりたい!と思われているように、私も、保育士を目指している方の力になりたい!という思いがあります。それは、あや先生との出会いで更に気持ちが強くなりました。

「こんな勉強の仕方もありますよ」「こんなきっかけで私は保育士になれました」などの実体験を今、保育の道に進むことに迷われている方へ伝えることで、少しでも背中を押してあげることができれば・・・

その思いをあや先生が叶えてくれました。改めてVOICEの取材をあや先生にお願いして良かったです!素直な気持ちやメッセージ、この記事を読んでいただいた皆様に、あたたかく届くと思います。

私も、あや先生とは「感謝」で繋がった一人です。

本当にありがとうございます!その気持ちを持ち続けていれば、これまででなく、これからも素敵な出会いと経験が待っていると思います。

これからもしっかりサポートしていきますね。今後とも末永くよろしくお願いいたします。お子様の保育士デビューも楽しみにしています!

from 保育コンシェルジュ kouchi

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 黒田彩加

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