子どもの噛みつき癖が治らない!保護者や他の子どもとトラブルを避けるには?

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2023.1.5

子どもの噛みつき癖が治らない!保護者や他の子どもとトラブルを避けるには?

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保育施設で預かる子どもは、皆それぞれに癖や特徴皆持っているものです。

そして中には、ほかの子どもたちとのトラブルにつながりかねない癖もあります。

そうした癖のひとつである「噛み癖」について、対処法や保護者対応のポイントを解説していきましょう。

子どもが他の人に噛みついてしまう原因は?

子どもは、1歳~2歳ごろから少しずつ自我が芽生え始めるものです。

それまでは、大人たちから食事を与えられるなど、大人の意のままにいた子どもでも自らの意思で「こうしたい」というような気持ちを抱くようになります。

しかし、大人のように自分の感情を俯瞰して考えたり、言葉を使ってスマートにコミュニケーションをとることは難しいもの。

結果として、「噛みつき」のような行動に現れてしまいます。

子どもがとっさに噛み付いてしまったときには、もしかしたら自分の感情をうまく表現できないもどかしさがあるのかもしれません。

例えば「やめて」「しないで」と思っていたとしても、それをとっさに伝えられずに噛みつきという行動につながってしまった……ということもあるのです。

そのほかのシーンでも、「お友達になんて言えばいいのかわからない」「関わり方がわからない」というときに、どうすればいいかわからず噛みつくケースもあります。

必ずしも不満があったから噛みつきをしたということではなく、本人にとってはコミュニケーションの模索の中で噛みつきという行為に出てしまうのです。

中には「子どもが噛みつきをするのは親の愛情が足りないから」「子どもがストレスを抱えているから噛みつきをする」と考える人もいます。

しかし、噛みつきと愛情不足の関係が科学的に証明されているわけではありません。

家庭や保護者に問題があると思い込まずに、長い目で向き合っていくことが大切です。

子どもの噛みつきはどうやって予防する?

そもそも子どもが噛みついてしまうのは、噛みつきが痛いこと、悪いことという意識そのものがないことも少なくありません。

そのため、まずは保育士が近くについておき、噛みつきが起こりそうなときにはすぐに間に入って予防することが大切です。

子ども同士のコミュニケーションは、大人にはわからない、驚くようなことも少なくありません。

あくまでじゃれているような気持ちでつい噛み付いてしまい、相手の子が大泣きしてしまった……というようなこともあるでしょう。

保育士は子どもたちの動きから目を離さず、何かあればすぐに手を伸ばせる距離で見守るようにしましょう。

もちろん、忙しい保育生活ではなかなか難しいはずです。

その際は、他の先生とも情報を共有し、声を掛け合うようにしてください。

特に、噛みつきの傾向が見られる子どもには、常に誰か付いておくことが大切です。

不安な場合には個別のスキンシップもはかりながら、子どもが情緒面で不安定になっていないか気を配りましょう。

噛みついた子と保育士の関わり方は?

もし子どもが噛みついてしまったときには、保育士が状況を見極めながら「その子が本当にしたかったこと」を考えてあげましょう。

例えば「挨拶をしたかっただけ」「おもちゃを貸して欲しかっただけ」という些細な欲求が、うまく表現できずに噛み付いてしまった可能性はありませんか?

そのときには、保育士が子どもの気持ちを代弁してあげましょう。

「◯◯くんはおもちゃを貸して欲しかったんだね?」「一緒に遊びたかったんだよね?」と声をかけてあげると、噛み付いてしまった子も自分の本当の欲求を意識しやすくなります。

だからと言って噛み付いた子だけに寄り添ってはいけません。

噛みつかれた子、つまり被害者となっている子がいるのであれば、その子の気持ちも代弁してあげてください。

「〇〇ちゃんは、噛まれて痛かったんだよ。噛むことは絶対にだめだよ。次は噛みつかないで「おもちゃ貸して」って伝えてね」というように、対処方法を伝えます。

噛んでしまった子の気持ちも共有し、寄り添いながらも噛んではいけないことを真摯に伝えましょう。

噛まれた子と保育士の関わり方は?

悪意がなかったとしても、噛まれた子からすれば痛い思いをしていることに関係ありません。

すぐに噛まれた部分を確認し、素早くアイシングを行うことで内出血を抑えてください。

噛まれた子としては「何もしていないのに、お友達に痛いことをされた」とショックを受けてしまうこともあるでしょう。

その際には、「痛かったよね、びっくりしたね」とその子の気持ちに寄り添ってあげましょう。

噛んだ子、噛まれた子の関係性のためには、「〇〇くんは、一緒に遊びたかったんだけどうまく言えなくて噛んじゃったみたいなんだ」と代弁してあげてください。

「先生がすぐ気づいて、止めてあげられなくてごめんね」と真摯に伝えることも大切です。

双方の保護者への伝え方

子ども同士のトラブルは、保護者へも伝えなければいけません。

その際には子どもの気持ちや発生した経緯をきちんと伝えましょう。

どちらにも「止められずに申し訳ない」という謝罪の気持ちを伝えることが肝心です。

噛んでしまった子には「◯◯くん、お友だちのおもちゃを借りたかったようですが、うまく言えず噛んでしまいました。保育士が付いていたのに、防ぐことができず申し訳ありません」と伝えましょう。

噛まれた子には「今日、お友だちとおもちゃの取り合いになって、腕を噛まれてしましました。保育士が付いていながら、防ぐことができず申し訳ありません」と謝罪した後、対処した内容を伝えましょう。

「すぐに冷やして応急処置をしましたが、まだ噛み跡が残ってしまっています。お手数ですが、ご自宅でも様子を観察していただければと思います」

このような言葉とあわせて、相手への対応も伝えておくことをおすすめします。

「噛んでしまったお友達には、◯◯ちゃんが痛い思いをしたことを伝え、次から伝えたいことはきちんと言葉にするよう約束してもらいました」

保護者には「保育士の落ち度」ということを意識して伝え、最後にもう一度謝罪してください。

まとめ

子どもの噛みつき行為は、必ずしも攻撃的な行為とは言いがたく、言葉をうまく伝えられない故の行動の可能性があります。

そのため保育士は、まず「噛み付くと痛いんだよ、やってはいけないことなんだよ」と伝えるところからはじめましょう。

噛んでしまった子にも噛まれてしまった子にも寄り添い、気持ちを代弁しながらうまくコミュニケーションをとる方法を教えてあげることも大切です。

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