保育の現場では心理学が役立つ!ぺーシングを使って子どもと信頼関係を築く方法

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2023.1.25

保育の現場では心理学が役立つ!ぺーシングを使って子どもと信頼関係を築く方法

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保育の現場では、まだまだ言語やコミュニケーション能力が未発達な子どもたちの気持ちを大人が正しく認識することが重要です。

そのためには心理学の要素を理解し、うまく日々の保育に組み込んでいくことを意識しましょう。

そこで、ページングと呼ばれるコミュニケーションを活用してみませんか?

ペーシングとは?

人と面と向き合って話したり、お互いの意思を尊重したりする上では、どちらかが一方的な対応をしてはいけません。

お互いにペースを合わせて、相手に寄り添った対応をしてこそ、信頼関係の構築につなげられるでしょう。

ペーシングとは、そんな「ペース」を合わせることを目的としたコミュニケーション方法です。

人は、相手とペースが合うことによって緊張感なく話せたり、安心感や親近感を覚えたりします。

同じ内容を話していても話すときのスピード感、声の高さや抑揚、相槌のタイミングなど、ちょっとしたポイントで、相手の感じ方は変わります。

大人でも「言われていることは正しいと思うけど、言い方がいやだから素直に受け取れない」という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?

特に相手が子どもの場合には、話している言葉の意味や内容、ロジックが伝わりにくいこともあり、その分言語でない部分の情報を重視することもめずらしくありません。

たくさんの子どもと接する保育士は、日々の業務においてもページングを積極的に取り入れることによって信頼関係の構築ができるでしょう。

ペーシングは、しぐさや表情、声色、言葉といったポイントを押さえることが大切です。

具体的には相手の真似をして、相手に声色や声量、スピードを合わせてみましょう。

ペーシングのメリット

ペーシングのメリットは、相手に安心感や親近感を与えられることにあります。

ペーシングによって相手に「この人は信頼できる」と思われれば、コミュニケーションが円滑になります。

保育士がペーシングを活用すれば、子どもが自分の話に耳傾けてくれたり、注意を聞いてくれたりするきっかけになるかもしれません。

また、ペーシングは子どもだけでなく、大人とのコミュニケーションでも活用できます。

保育士の仕事をする上では、保護者との連携もどうしても必要になります。

子どもが保育施設内でトラブルを起こしてしまったときには特に、保護者に寄り添った対応が必要になります。

ペーシングをうまく使えば、仮に保護者がとても怒っていたとしても、相手の感情を抑えたり落ち着かせたりできるでしょう。

クレームが寄せられたときなども、あえてゆっくりとしたスピードや、落ち着いた声量を心がけてみてください。

保育士が保育の現場でペーシングを使う方法

保育中にペーシングを取り入れるときには、まず子どもの真似をするところからはじめてみましょう。

子どもは、何気ない話の中でも手や足をむやみに動したり、ポーズをとったりしていますよね。

保育士もコミュニケーションをとりながら、一緒になって手足を動してみましょう。

子どもが指をさせば、同じものを同じように指さしてみたり、同じ表情をしたりしながらペーシングを意識してみましょう。

子どもにとって、そうしたリアクションは「自分のことをみてくれている」と感じます。

同じように、会話においても意識的に子どもが使った言葉や音を繰り返してみましょう。

まだ言葉が発達していない赤ちゃんでも、積極的に発語を繰り返すことによってコミュニケーションをとることができます。

こうしたコミュニケーションをこまめに繰り返していると、子どもの情緒の安定につながります。

さらに、子どもが言語能力を発達していく上でもこうしたコミュニケーションは重要と言われています。

また、ペーシングは普段の生活だけでなく寝かしつけでも役立ちます。

寝かしつけの際には、ペーシングを活用し子どもの呼吸と自分の呼吸を合わせてみましょう。

さらにペースにあわせて背中を叩き、少しずつペースをゆっくり落としていきます。

こうすることで、子どもが落ち着き入眠しやすくなるでしょう。

保護者に対して行うペーシングの方法

保護者や大人にペーシングを活用するときには、一番に話すスピードを意識しましょう。

早口の人には早口で、遅めの人には遅めに、を意識することによって相手が受け取りやすい速度で会話を進められます。

話のテンポが合わないと、相手も「伝わっていないのでは?」「なんだか話しにくい」と感じやすくなりますが、きちんと意識して調整すれば親近感が湧きやすくなります。

相槌のタイミングなども、早めに重ねる人には自分も早めに、ゆったりと間をとる人なら反対に早く答えすぎないようにしてください。

会話の合間には、相手の言葉を意識的に繰り返すことも大切です。

同じ言葉を繰り返すだけせも、相手は「きちんと伝わっているな」と感じやすくなります。

自分の話をきちんと聞いてもらっているという安心感により、信頼関係を築きやすくなるため会話の最中にぜひ意識してみましょう。

ただし、わざとらしくなるとかえって逆効果ですから、あくまで自然さを意識して不自然にならないよう注意してください。

まとめ

言語が未発達な子どもと信頼関係を結ぶためには、子どもにも理解できる形で信頼を示してあげることが大切です。

「ページング」と呼ばれるこの技術は、子どもだけでなく保護者などの大人にもうまく活用できるでしょう。

良好な人間関係のために意識してみることで保育士としての業務が円滑になり、自信がつくようになるかもしれません。

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