保育士試験の受験資格とは?求められる「実務経験」ってなに?どうやって条件を満たす?

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2024.4.25

保育士試験の受験資格とは?求められる「実務経験」ってなに?どうやって条件を満たす?

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保育士として働くうえでは、採用時に「保育士免許を持っているかどうか」が確認されることも少なくありません。

保育士資格を保有していると、それだけで保育業界での転職活動がスムーズになるでしょう。

今回は、保育士試験の受験資格について、解説していきます。

保育士資格とは?

保育士資格とは、保育士として働くことが認められている人に与えられる資格のことです。

保育士の資格は国家資格であり、一度取得すれば一生ものとなります。

保育の仕事に就くためには、専門的な知識が必要不可欠です。

大切なお子さんを預かる仕事ですから、なにか問題があったときには大きなトラブルになりかねません。

児童福祉法でも「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。(児童福祉法第18条の4)」と定義されています。

保育とは、養護と教育の両方を行うことを指します。

つまり「預かった子どもをただ見ていればいい」というものではなく、養護と教育にまつわる正しい知識を活かして、きちんと子どもと向き合わなければいけません。

場合によっては命にかかわるケースもありますので、高い意識と責任感を持って仕事と向き合いましょう。

専門職としての自覚を持って仕事にあたる必要があり、保育士として活躍する上では資格も必要になります。

保育士試験の受験資格とは?

保育士試験は誰でも受けられるものではなく、受験にあたっては受験資格となる条件を満たしている必要があります。

まず、大学や短期大学を卒業している場合には、それだけで受験資格を与えられます。

卒業した学部や学科が保育関連でなくても、問題ありません。

専門学校を卒業している場合には、保育関連の学部・学科なら受験資格があります。

それ以外の学部・学科の場合、次のような条件を満たしている必要があります。

◇学校教育法に基づいた専修学校である
◇卒業した課程が修業年限2年以上専修課程である

これらの条件の、どちらか一方でも満たしていないと条件資格を得ることができません。

高卒の場合には「1991年3月31日以前、1996年3月31日以前に保育科を卒業している」場合には、受験資格があります。

「1991年4月1日、1996年4月1日以降に保育科を卒業している」という場合には、児童福祉法に基づく児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の実務経験が必要になります。

中卒の場合には「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で5年以上かつ7200時間以上の実務経験が必要です。

高卒の場合よりも、長い実務経験が求められるので注意してください。

受験資格に該当する実務経験とは?

このように保育士試験を受験するためには、受験資格に該当する実務経験が必要になるケースが少なくありません。

認可保育園や認証保育園は、保育士の資格のない人でも働くことができます。

そのためには、次のような児童福祉施設で所定の経験を積みましょう。

◇認定こども園
◇幼稚園
◇家庭的保育事業
◇小規模保育事業
◇一時預かり事業
◇障害児通所支援事業(保育所訪問支援事業を除く)
◇障害者支援施設

ただしこれらの施設で働くにあたっても、保育士資格を取得する前の段階では、子どもと直接触れ合うような仕事はできません。

施設で行う仕事は、保育補助と呼ばれる事務や清掃業務などの仕事に限定されます。

実務経験を積んでいく上では、その点も考慮しながらお世話になる施設を決めましょう。

保育補助の仕事を通じて実務経験を積もう

保育士試験を受けるためには、実務経験が必要な場合には前述のような職場にかけ合う必要があります。

子どもと接する仕事は資格がないとできませんが、保育補助の仕事であれば無資格でも従事できます。

現在、ほかの仕事をしている人もまずはそうした施設で経験を積み、その後資格の取得を目指すという道を選ぶのもいいでしょう。

その際には、事前に施設の雰囲気をしっかりチェックしておくこともおすすめします。

労働環境は、施設によっても大きく変わります。

実際に見学をしながら自分の目で施設を見て、細部まで確認し、納得のいく環境を探しましょう。

まとめ

保育士の資格は国家資格であり、一度取得すればその後転職や再就職が必要になったときにも有利でしょう。

ただし、受験の際にはさまざまな条件があり、場合によっては所定の実務経験が求められます。

まずは無資格でもできる保育補助の仕事を探してみて、資格を取得したらいよいよ保育士として働きはじめる……というのもいいかもしれませんね。

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