PROFILE
保育士
キャリア:3年目
- 勤務地:もみじ保育園(箕面市)
- アクセス:
阪急千里線 「北千里駅」阪急バス 粟生団地線「今宮」停留所 下車0分 ※北千里から約5分
- 出身校:東亜大学
- 今のお仕事内容を教えてください。
- 3・4・5歳の異年齢クラスの担任をしています。もみじ保育園の幼児は、年齢別で分かれて活動する場合もありますが、基本的には3・4・5歳児合同での縦割り保育です。
- 今の園を選んだ理由を教えてください。
- 私は沖縄県の出身で、大学は山口県。都会で働きたいという思いがあって大阪で就職をと考えていました。
その中で、最終的な決め手になったのが、保育理念のとおり「一人ひとりを大切に」しているところです。実習をとおして「子どもたち一人ひとりをちゃんとみたい」という私自身の思いに気づき、それが実現できる園を探しました。いくつかあった候補の一つがもみじ保育園でした。ただ、コロナ禍での就活で園見学には行きたくても行けない状態。そんな中でもすごく協力的で、ビデオ通話で園の様子を見ながらお話しを聞かせていただきました。そこまでしていただいたのが印象的で、就活生一人ひとりも大切にしているんだなと感じました。
その後、実際に園見学に行けたときも、クラスに入った瞬間から子どもたちが一斉に駆け寄ってくれて、園全体の元気さと温かさを感じました。園それぞれにカラーがあって、落ち着いた感じの園もありますが、私にはもみじ保育園のカラーが合っているなと。他の園見学でも感じたんですが、園で大切にしていることが、子どもたちの姿や雰囲気に表れるんだと思いました。
他にも、子どもたちがお散歩などで直に自然や季節の移り変わりを感じられるのがいいなと思いました。都会への憧れはあったものの、子どもたちとは季節を一緒に感じながら過ごしたい。大都市大阪にありながらも、もみじ保育園の周りには山や畑があって、いい環境ですよね - 園の魅力・仕事の魅力を教えてください。
- 異年齢の子どもたちが、かかわり合って活動しているところだと思います。そこから学ぶこともすごく多いです。年上だから、年下だからじゃなく、子どもたちが互いに一人の個人として、できること、得意なことで支え合って、苦手なことはカバーし合っている姿に私自身が教えられています。
- 仕事の大変さ、これまでの苦労や実際に仕事に就いて感じたギャップを教えてください。
- 2年目で初めて異年齢クラスの担任をしたので、クラス全員で活動するということの難しさを感じました。1つ年齢が違うだけで活動の幅が全然違います。でも、隣のクラスの先生や、幼児リーダー、他の職員の方々にカバーしていただいたおかげで頑張れました。
今年は異年齢クラス2年目で、子どもたちの様子も分かってきたので、この時期にはこんな活動を取り入れよう、このゲームはこうすればみんなで楽しめるかななど、自分で考えて取り組めるようになってきたかなと思います。 - プライベートはどうやって過ごしていますか?
- お家で楽しく過ごすことが多いですね。お家パーティーみたいな感じで、先輩職員の皆さんと集まることも。プライベートでも楽しく交流しています。運動が好きなのでジムへ行ったり、ジョギングに行ったりすることも多いです。
- 実習中の思い出を教えてください。
- 実習中は、緊張しすぎてちゃんと子どもに関われなかったなという苦い思い出です。人前で発表することが苦手で、絵本を読むのさえも苦手。「なのに、なんで保育士?」って周りからも言われるくらいでした(笑)。だけど、やっぱり子どもがかわいくて、大好きで保育士になって、実習では緊張の連続でしたが、今はまったく緊張せずに絵本も読めるようになりました。
- 就活中の学生へメッセージをお願いします。
- 緊張せずに、いろんな子と関わってみてください。私みたいに緊張するのはもったいないです。実際に子どもと関わることで気づけることがいっぱいあるので、その時間を大切にしてほしいなと思います。それで気になることがあれば、遠慮せずに何でも聞いてくださいね。職員と話すことで気づけることもあります。
あとは、いろんな園を見てみてください。見ているうちに、自分が保育をするうえで「何を大切にしたいか」という部分も見えてくると思います。実習や園見学を通し見極めていくことで、自分に合った園を見つけてほしいなと思います。 - 最近、感情を揺さぶられたエピソードがあれば教えてください。
- 冬のフェスティバルでの劇発表ですね。本番で成功したときにはあまりの感動で保護者さんの前で大泣きしました。
4月から徐々に準備を始めるんですが、最初は本当にもう何も進まなくて。劇づくりの時間もそれぞれに遊んでいて、みんなで力を合わせるには程遠い状態。環境が変わってすぐの時期ということもあり、子どもたちの間では、手が出たり、泣いてお部屋を飛び出したり、強い言葉を使ったりということが多かったんです。だから劇では「やさしさ」をテーマに、正義のヒーローはキックやパンチじゃなく、愛する心、やさしい心をもっているんだよというような内容にしました。ストーリーを通して子どもたちに「やさしさ」を伝えたかったんです。
劇づくりを進めるうちに、徐々に子どもたちが変わっていくのを感じました。みんなで集まるようになり、参加しない子には強い言葉で責めるんじゃなく、「どうしたの?」って寄り添って言葉をかけていたり、言い合いになったときは他の子がそれぞれの言い分を聞いて話し合ったり。子どもたちに自分たちで解決する力がついていることに驚きました。準備期間が長かった分、劇にはいろんな思い出が詰まっていて、涙が止まりませんでした。