2022.3.4
頼りになる先輩の特徴とは?後輩目線で考える魅力的な人材
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保育士として成長していくためには、子どもたちとよい関係を築くのはもちろん、保育士の先輩としてステップアップしていくことも大事です。
そして後輩ができたときには、やはり「頼りになる先輩」を目指したいと考えるのではないでしょうか。
そこで、後輩目線で頼りになる先輩の特徴をご紹介していきましょう。
いい先輩の在り方は指導の仕方にも現れる
いい先輩というと、やはり後輩にとって「参考になる」、「ためになる」という点が共通しているようです。
そこで後輩から親しまれるのが、やはり「指導がわかりやすい」という魅力のある先輩です。
アンケートでは、そうした先輩の特徴として「具体的に教えてくれる」という声がありました。
仕事中に、なにかミスをしたり、間違えてしまうこともあるでしょう。
そんなとき「ダメ!」「違う!」と指摘をした経験のある人もいるかもしれません。
しかし慣れない環境では、抽象的な指摘は「どういうこと?」と頭を悩ませてしまうポイントとなります。
「こういうときは、こんな風に対応してもらえると助かるよ」というように「どこをどのように直すべきか」を明確にしてくれる先輩なら、後輩も納得できるでしょう。
だからと言って「絶対にこのようにしなければいけない」というような言い方はNG。
厳しい対応では、かえって萎縮させるきっかけになりかねません。
「答えを決めつけない」というのも、アンケートで挙げられた特徴のひとつです。
さらに、「背中で示してくれる」という声もありました。
「直接指摘するのが苦手」という人も、だからこそ言葉ではなく態度でサポートすることで後輩からの信頼を獲得できるかもしれません。
背中で示す姿勢は、後輩本人の考える力を養い自発性をうながすことにもつながります。
サポートしてくれる姿勢が大きな魅力に
魅力的な先輩というのは、指導だけでなく褒めたりサポートしてくれたりといった姿勢も印象的です。
そこで挙げられた特徴が「褒め上手」。
やっぱり、怒られてばかりでなくときには褒められてこそモチベーションを保てるもの。
後輩にとって、先輩から褒められた経験は自信にもつながります。
自分の長所を見つけてくれたり、短所をカバーしてくれたりする姿勢は「味方でいてくれる」と感じ、信頼関係を構築できるでしょう。
そのために「嫌な仕事をできる」というのも大切な行程となります。
「上司に言いにくいことをサラッと言ってくれた」といったエピソードも寄せられ、嫌な仕事を代わりながらサポートしてくれる先輩に憧れる保育士さんは多いようです。
施設の人間関係を円滑にする気遣いも大切
頼られている先輩は後輩との一対一の関係だけでなく、広く人間関係に気配りが行き届いている傾向にあるようです。
「周りに気を使える」というのは、先輩として印象的なポイントとなります。
「状況を察して大丈夫?と声をかけてくれた」など、エピソードとして覚えていた方もおり「優しい先輩」として記憶に残るようです。
そうした「視野の広さ」は、人として大きな魅力と言えるでしょう。
「担任クラスでないのに気にかけてくれた」といったエピソードも寄せられ、施設内を見通す姿勢が信頼につながります。
また「悪口を言わない」という意見もありました。
悪口を言わない人には「安心して相談できる」という魅力があるようです。
余裕のあるほがらかな対応
先輩の印象は、普段の対応や雰囲気によっても決定づけられます。
そのひとつとして挙げられたのが「優しい笑顔」でした。
いつでもニコニコしている保育士さんは、後輩はもちろん子どもたちや保護者からの印象もよくなりますよね。
後輩からすると表情の厳しい先輩は声をかけづらく、助けがほしいときにも頼りにくくなってしまいますが、いつも笑顔の先輩なら気軽に声をかけられそうです。
続いて「皆に平等」という声もありました。
忙しかったりぴりぴりしていたり、タイミングが悪いと周りの人に厳しい対応をしたくなってしまうときもあるかもしれません。
そうしたときにも優しく、誰かを贔屓することもなく平等な対応をしてくれる保育士さんなら、人として魅力を存分に感じられますよね。
えこひいきをしない平等な対応は日頃の何気ない言動から見えてくるからこそ、常に意識しておきたいポイントですね。
まとめ
気配りのできる優しい先輩保育士は、後輩から見てもとても魅力的な人に映るものです。
保育士としてのステップアップを通じて、人間として成長していくことにもつながるはずです。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、日々の保育の中で意識してみてくださいね。