2024.1.14
妊娠が発覚したら保育士の仕事はどうなる?まずすべきことと仕事の注意点
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「天からの授かりもの」とも言われる赤ちゃんは、ときに予期せぬタイミングでやってきてくれることもあります。
喜ばしいできごとである一方で「仕事はどうしよう?」「これからの将来は?」と考えはじめると、不安を覚えてしまいますよね。
忙しい保育士さんが妊娠したときは、これからご紹介する内容を参考にしてくださいね。
保育士が妊娠したらどう対応するべき?
保育士の仕事をしながら妊娠が発覚したときには、まずはすみやかに園長など職場の人へ報告しましょう。
「なかなか言い出しにくい」
「プライベートな話なので緊張してしまう」
という理由から、つい伝えるタイミングを逃してしまいがちですが、だからと言っていつまでも言わないでおくのは避けましょう。
「安定期に入ってから報告する」という選択をする人もいますが、そうした選択が効果的なのは同僚や知人などに伝えるときだけです。
「同僚への正式な報告は安定期に入ってからするけれど、その前にまず直属の上司に連絡する」というように、必ず早い段階で報告しましょう。
妊娠すると、どうしてもこれまで通り仕事をするのが難しくなります。
重いものを運ぶことや激しい運動を続けるわけにはいきません。
きついつわりがあれば急な体調不良も続くでしょう。
その分の仕事はは周りの人にお願いすることになるでしょうし、ときには新しいスタッフの採用が必要です。
「この時期だけスポットで入ってもらう」ということでなく、出産後のことも考えれば長い目で誰かに仕事を任せることになります。
妊娠そのものがおめでたいニュースであることは変わりませんが、仕事の場だけに注目すれば意図せずともあらゆる影響を与えてしまいます。
そのため、妊娠がわかったらすぐに職場へ報告する必要があるのです。
妊娠を通じて職場に確認しておきたいこと
妊娠が発覚した際には、その後の働き方についてもよく考えましょう。
妊娠を機に保育士を辞める人もいるでしょうし、産休を取って続ける人もいるでしょう。
決定においては本人の希望もかかわりますが、職場にどのような制度があるかも大事なポイントとなります。
仕事を続けるのなら、産休や育休制度を使うことになるでしょう。
しかしすべての職場でスムーズに取得できるわけでなく、産休・育休制度が利用できない職場もあります。
その点は、施設側によく確認しておきましょう。
退職や休職をするにあたっては、クラス担任をしているかどうかもポイントとなります。
できれば、現在受け持っている子たちを年度末まで見守り、進級のタイミングで退職や休職に入るのが望ましいでしょう。
しかし、そのようにうまく対応できるとも限りません。
その場合にはどのように引き継ぐのか、よく相談しておきましょう。
妊娠中の保育士が注意したいこと
妊娠中は、体調管理が非常に重要となります。
その中で仕事を続けるとなると、さまざまな配慮が必要になります。
特に、安定期となる妊娠5ヶ月までのあいだは「妊娠初期」と呼ばれるデリケートな時期です。
赤ちゃんにとっても、お母さんにとってもとても大事な時期になるため、働くのはもちろんこれまで通りに生活することも難しくなるかもしれません。
つわりが激しい人であれば、ほとんど寝込んだままで生活がままならないこともあります。
「一人目のときは大丈夫だったけど二人目はひどかった」ということもありますし、実際にそのときを迎えてみないとわかりません。
さらに保育士という仕事では、身体を使った激しい動きをすることもあるでしょう。
園児たちにおんぶや抱っこをせがまれたり、飛びつかれたりするなどひやりとするシーンもあるかもしれません。
慎重に仕事と向き合うためには、周囲の協力や応援が不可欠です。
仕事の負担が大きいのであれば、なるべく早い段階で他の保育士に引き継ぎましょう。
また、たくさんの子どもと触れ合う保育士は感染症にも注意が必要です。
子どもは免疫力が低く、さまざまな感染症にかかりやすいものです。
通常時なら問題なく対応できても、妊娠中に感染症になると胎児への影響も起こりかねません。
感染症の予防には、ひときわ気を遣いましょう。
妊娠は子どもや保護者へ報告するべき?
妊娠によって働き方が変わるとなると、職場だけでなくかかわり合うすべての人へ報告しなければいけません。
子どもたちや保護者への報告は、安定期に入ってからで良いでしょう。
安定期前は、デリケートな時期であることからごく一部の人への報告で留めてかまいません。
もし、保護者から「もしかして……」と聞かれたときには「ご心配おかけしてすみません、安定期に入ったら自分の口で正式にご挨拶したいので、ご内密にお願いします」と伝えましょう。
報告のタイミングは園長に相談するのもおすすめです。
保護者への報告の際には「私事ですが」と前置きした上で報告し、その後復帰の予定があるのかどうかも伝えてください。
まとめ
保育士は身体を動かす仕事のため、妊娠が発覚したらいつも通りに働き続けるのは難しくなるでしょう。
早い段階で周囲へ報告し、周りの協力を得ながらその後どうしていくのか決定します。
妊娠を機に退職や転職を検討するのもひとつの手ですので、広い視野で考えてみるとよりよい道が開けるかもしれませんよ。