2019.11.7
保育士は連絡帳をどう書くべき?保護者に伝わりやすい書き方のコツ
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保育施設での子どもの様子を記す「連絡帳」は、保護者との大切なコミュニケーションツールです。
ところが何を書けばいいのか分からなくなったり、書き方に困ったりすることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、連絡帳を書くときに意識すべきことや、書き方のポイントをご紹介していきましょう。
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連絡帳の役割とは?/h3>
連絡帳は、子どもが施設でどのような様子だったのかを保護者に伝えるために役立つツールです。
保護者は連絡帳の内容を読むことによって、自宅とは違った子どもの新しい顔を知ることができます。
例えば「家では暴れん坊だけど、お友達の前では相手を思う行動ができているんだ」と新たに知ることもあるでしょう。
こうして、子どものさまざまな面を教え合いながら家庭と連携をとることによって、適切な保育を目指せるようになります。
連絡帳を書くということが作業化すると、どうしても「義務」と感じやすくなりがちですが、よりよい保育を実現するための大切なツールとして利用しましょう。
連絡帳にはどんなことを書くべき?
連絡帳には施設での様子や、健康にまつわることをしっかり書いて伝えましょう。
例えば「おやつやお昼はどのくらい食べていたか?」、「きちんとお昼寝はしていた?」、「健康状態は?」、「送り届けたあと、ちゃんと元気に過ごせていた?」といった心身にまつわる情報は、保護者が知りたいと感じるポイントです。
あわせて「どんな遊びをしていたか」、「どんなお友達と過ごしていたか」といった施設での過ごし方も伝えるといいでしょう。
「新しい歌を覚えて楽しそうでした」、「フラフープがお気に入りのようでした」というように、特に強い関心を向けていたものは分かりやすく記載すると、よりよいでしょう。
連絡帳を書くときに意識すべきこと
保育士にとって見慣れた風景も、連絡帳を読む保護者にはイメージしにくいものです。
そのため連絡帳を書くときには、状況や変化をできるだけ細かく書く気遣いが欠かせません。
例えば「今日は室内で遊んでいました」という内容では、具体的なイメージができません。
「クラスのお友達4~5人と一緒になって、室内で本を読んでいました。面白い本をお友達に見せたり、声に出して読み聞かせたりと楽しそうに過ごしていました」と書けば、その場に居合わせていなくとも状況を理解しやすくなります。
このように「誰と、どこで、なにをしていたか」が分かるようにまとめることがポイントです。
体調が悪いときにも「あまり元気がありませんでした」と書くだけではわかりづらく、保護者をかえって心配させてしまうでしょう。
「朝はお熱があるのか元気がありませんでしたが、夕方ごろには少し元気を取り戻したようでした」というように、どのような部分が普段と違い、その後どうしたか、どうなったかしっかり記載してください。
その際にはできるだけ、保護者が悩んでしまうようなネガティブな内容は書かないようにすることも大切です。
なにを書こうか悩んだときに書くべきこと
例えばなにか一つの遊びが大好きな子の場合には「今日はお砂遊びをしていました」、「今日も砂場でお友達と遊んでいました」というように、似た内容になりがちではないでしょうか。
そんなときは「遊び」や「行動」だけでなく、「体調」、「機嫌」、「お友達との会話」、「先生との会話」、「新しくできるようになったこと」、「食事の様子」、「睡眠の様子」など大まかなカテゴリから書けそうなことを探してみましょう。
いつも同じ遊びの様子に偏ってしまうときには、その子との会話の内容を思い出しコミュニケーションの様子を記載することで、保護者も新しい情報を知ることができます。
「昨日の晩ご飯を聞いてみたら、元気にシチューだったと答えてくれました。ご家庭のシチューの味が好きなのかもしれません」など、会話から膨らませた内容を書いてみるのもいいでしょう。
トラブルやマイナスな出来事はどう扱う?
施設での生活においては、必ずしも楽しいことやいいことばかり起こるわけではありません。
お友達とケンカをしてしまった、遊んでいてケガをしてしまったといった出来事があったときには、連絡帳を通じて保護者に伝えましょう。
その際には推測の文章を省き、事実だけを客観的に書くことが大切です。
上から目線の文章にならないように注意しながら、冷静に伝えましょう。
「あまりポジティブな内容ではないから、トラブルについては書かない方がいいかもしれない」と思うかもしれませんが、「トラブルがあったのにしっかり伝えていない」とあっては、クレームにつながりかねません。
包み隠さず記載すると同時に、送り迎えのタイミングや電話などを通じて口頭でもトラブルの説明をしましょう。
まとめ
子どもの保育園での様子を伝えられる連絡帳は、楽しく読んでいる保護者も少なくありません。
「自分の書き物」という感覚を持って、書く方も思い切り楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介したポイントを踏まえれば、内容が伝わりやすくなりスムーズなコミュニケーションにつながるはずですよ。