加配保育士とは?仕事内容と必要なスキル、なり方について

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2021.5.26

加配保育士とは?仕事内容と必要なスキル、なり方について

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「加配保育士」という職業を聞いたことがありますか?

「なんとなく耳にしたことはある」という人でも、どんな職業で、一般的な保育士とはどのように違うのか説明を求められると困ってしまうかもしれませんね。

仕事内容や興味があるときどのように目指せばいいのか、基本的な情報をご紹介していきます。

加配保育士とは?

加配保育士とは、簡単に説明すると障害があると医師から診断された子どものための保育士です。

加配保育士は、障害のある子どもを受け入れている施設などにおいて、施設側や保護者の要請に応じて「子どもが2人いるのに対して1人」という割合で配置されます。

ただし、加配保育士は「試験を受けたり、研修を受けたりして資格を取得してなる職業」ではありません。

そのため、現在通常の保育士として働いている人が「障害のある子どもを受け入れることになったから、加配保育士の立場を任せたい」とある日突然言われる可能性もあるのです。

また、加配保育士は厚生労働省によりサポートされている職種です。

国からの補助金をはじめとした支援がありますので、保育士として新しいステップへ進みたい人にとっては、注目しておくべき職業と言えるでしょう。

加配保育士の仕事内容とは?

加配保育士の主な仕事内容は、障害を抱えている子どものケアやサポートとなります。

そのため「どんな障害を持った子を担当するのか」によって、具体的にすべきことは変わっていきます。

例えば、障害によって身体が思うように動かない子であれば、着替え、排泄、食事といった日常的な所作をサポートする必要があるでしょう。

知的に障害のある子の場合、身体はきちんと動かせるので上記のようなサポートはいらない、むしろ「自分でやりたい!」と主張する子もいるかもしれません。

中には集団行動になじめなかったり、何気ないシーンで不安を抱えてパニックになったりしてしまう子もいるでしょう。

そうした子には、まずは子どもの気持ちを汲み取るように声かけをして、寄り添ってあげることになるでしょう。

落ち着きがなく、みんなと一緒に行動するのが難しい子には、そばについてサポートをする必要もあるかもしれません。

いずれにせよ、本人や保護者とくりかえし対話しながら、どんなサポートを必要としているのか、またどんな対応が望まれているのか確認しすり合わせていくことが重要となります。

特に保護者との付き合いの中では、その子に必要な支援やその子がのびのびできるシーン、反対に不安を覚えてしまうシーンなど必要な情報を知ることができるはずです。

高い意識を持ち、こまめにやりとりをしましょう。

さらに保護者だけでなく、療育機関との連携が必要になる場合もあります。

療育機関に通っている子であれば、そちらの機関のスタッフの方ともコミュニケーションをとり、連携しながら見守りましょう。

情報を共有し合うことによって、多方面から子どもを理解することにつながります。

加配保育士になるために必要なスキル

先ほど、加配保育士になるために必要な資格はないとご説明しました。

しかし、加配保育士として活躍するためには適切な対応をする上で求められる「スキル」があり、人によっては普段の仕事で活かしきれないスキルが強みとなるかもしれません。

例えば、障害に対する深い理解です。

前述の通り、担当する子どもによって障害のあり方は違うからこそ、それぞれの障害を深く理解する姿勢は必要不可欠です。

その子の障害にはどんな特徴があり、どんなサポートが適切なのか自身でもきちんと調べ、理解しておきましょう。

障害があることによって、いわゆる「普通の対応」が難しいことも少なくありません。

そうしたとき、頭ごなしに叱るのではなく子どもに寄り添って優しく接する姿勢は、なくてはならないものです。

あなたの優しさが加配保育士として生かされれば、子どもにとっても保護者にとっても居心地のよい施設となるでしょう。

もし、あなたがこれまでに身近に障害を抱えた人がいた経験があるのであれば、それも子どもや保護者へ安心感を与えるポイントとなるかもしれませんね。

子どもの訴えによく耳を傾け、なにを望んでいるのか、じっくりと向き合える根気があれば、子どものよき理解者になれるでしょう。

小さい子どもは、なかなかうまく伝えられなくとも非常にたくさんのことを考え、伝えようとしています。

それらを受け取る姿勢を持てる人なら、加配保育士に向いていると言えるはずです。

加配保育士として活躍する上で注意したいこと

加配保育士は、自分の担当となった子どもと密接に関わり合うことになります。

しかし、子どもによっては「私が担当だよ」と言われたからと言ってすんなり納得できるとは限りません。

慣れるまでは心を閉ざされてしまったり、話しかけても応対してもらえなかったりすることもあるでしょう。

子どもが強い不安を覚えているときには、癇癪を起こしてしまったり、叩かれたりする可能性もあります。

はじめのうちは、子どものそうした反応を目にすることでショックを受けてしまうこともあるでしょう。

しかしそれは、あなたという保育士に対する拒絶ではなく「知らない場所や知らない人に対する不安」、「家族と引き離される恐怖」かもしれません。

「自分はあの子とわかりあえないのでは?」、「加配保育士に向いていないのでは?」

真面目な保育士ほど、そうした悩みを抱えてしまうこともあるでしょう。

そんなときに自分を責めすぎることなく、強い意志で子どもと向き合う姿勢も加配保育士として働く上で重要なものとなります。

身近な大人が悩んでいたり、緊張していたり、不安を覚えていたりすると、その気持ちは子どもにも伝わってしまうものです。

あまり思い悩まずに、一人で抱え切れないことはほかの保育士や先輩へも相談しながら、うまく付き合っていくことが重要です。

まとめ

今回は、障害を抱える子どもと向き合い、サポートする加配保育士について解説していきました。

加配保育士は、試験を受けて取得するような資格ではないため、施設側からの要請があればある日突然任命されるかもしれません。

日頃から、障害を抱える子どもに対しても気を配り、いつでもケアできるよう準備しておきましょう。

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