2024.8.21
社会人が働きながら保育士になるのは可能?自分のペースで保育士になる方法
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現在、保育関係の仕事をしていない人でも、保育の仕事に興味がある人は多いのではないでしょうか。
「でも、今更保育の仕事をはじめるのは難しいだろう」と諦めてしまう人もいるかもしれません。
働きながら保育士を目指すことはできるのか、そのためにはどうすればいいか解説していきましょう。
社会人をしながら保育士を目指すことはできる?
まず結論からお伝えするのですが、現在社会人としてまったく別の分野で活躍している人も、キャリアチェンジをして保育士を目指すことができます。
社会人から保育士になるには「保育士試験を受験する」という方法があります。
保育士試験とは、受験をすることで保育士資格を取得できる試験のことです。
9科目の筆記試験と2分野選択の実技試験があり、どちらにも合格することで保育士の資格を取得可能です。
試験は年に2回というペースで実施されているので、スケジュールを調整して自分のタイミングで受験できます。
「保育の学校へ通うのが難しい」「独学で資格の勉強を進めたい」という人にも、おすすめできる方法です。
合格した科目は、その後3年間という有効期限があります。
そのため、一度の受験で必ずすべて合格しなければいけないのではなく、複数年かけて受験することも可能です。
そして保育士試験には受験資格があります。
・大学、短大、専門学校を卒業した人
・大学に満2年以上在学かつ62単位以上修得している人
・受験年度末時点までに在学2年以上かつ62単位以上修得が見込まれる人
・短大 に在学中で、受験年度末までに卒業が見込まれる者
・短期大学専攻科在学もしくは修了した人
・専修学校の専門課程に在学中で、受験年度末までに卒業が見込まれる人
・平成3年3月31日以前に高校を卒業した人
・平成8年3月31日以前に高校の保育科を卒業した人
・平成3年4月1日以降に高校を卒業し、児童福祉施設での2年以上かつ2,880時間以上の実務経験がある人
・中学校を卒業後、児童福祉施設での5年以上かつ7,200時間以上の実務経験ある人
上記に当てはまっていれば、保育士試験を受験できます。
保育士試験の内容はどんなもの?
保育士試験では、まず筆記試験を受験し、合格した人だけが実技試験へ進みます。
筆記試験では、次の9科目を受験します。
・保育原理
・教育原理及び社会的養護
・子ども家庭福祉
・社会福祉
・保育の心理学
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育実習理論
これらすべてに合格すると、実技試験に進みます。
・音楽表現
・造形表現
・言語表現
上記の試験から、いずれか2分野を選択して受験します。
どちらも合格したら、晴れて保育士という立場になります。
保育士試験はどのように合格を目指せばいい?
保育士試験を利用して保育士を目指す場合、独学で勉強できることが魅力です。
書店へ行けば、保育士試験の参考書や問題集が見つけられるでしょう。
それらを活用しながら勉強すれば、忙しい社会人でも自分のペースで合格を目指せます。
「自分ひとりで勉強を進めていくのは自信がない」という人であれば、通信講座を利用するのもひとつの手です。
保育士を目指す社会人向けの通信講座は、いくつか展開されています。
通信講座なら学校に通うケースよりも費用を抑えながら、効率的に保育の知識を身につけることができます。
独学の場合と違って、決められたスケジュールがあるため「ひとりで進めていくと怠けてしまいそう」という人にもぴったりです。
オンラインや動画で受講できるコースも展開されているため、自分にとって無理のないスケジュールを実現しながら学びを深めていくこともできるでしょう。
「まずは独学でチャレンジしてみたけれど、思うように進められなかった」という人が、より学びを深めるために活用するのもいいですね。
養成校を卒業して保育士になる方法もある
もう一つの方法として、保育士を目指せる大学、短大、専門学校などに通うという方法もあります。
いわゆる養成校と呼ばれるこれらの学校は、決まった科目や実習をこなし、卒業することで保育士の資格を取得できます。
合格できるまで自分のペースで進めなければいけない保育士試験のパターンとは違い「学生」という立場で資格取得を目指します。
取得までに最短でも2年かかり、費用も用意しなければいけないものの、きっちり管理されたスケジュールで資格取得を目指せます。
ただし、社会人の場合「仕事はどうしよう」と悩むかもしれません。
仕事を辞めるのが難しいときは、夜間部や通信を利用するのも良いでしょう。
こうした形式なら、働きながら保育士を目指すことができます。
日中に通う学校とは違い在籍期間は長くなりますが、仕事を続けられるのが最大魅力です。
とはいえ、現場実習はやはり日中に行われます。
仕事の予定がある場合でも、都合をつけなければいけませんのでその点は理解しておきましょう。
まとめ
現在、保育と無関係な仕事をしている人でもキャリアチェンジをして保育士を目指すことは可能です。
保育士試験を受けたり、保育の学校に通ったりという方法で、働きながら資格取得を目指しましょう。
自分のペースで資格取得を目指すやり方もさまざまありますので、自分にとって良い方法を探してみてくださいね。