保育士になるには?必要な資格の取り方と、その先のキャリアガイド

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2025.6.9

保育士になるには?必要な資格の取り方と、その先のキャリアガイド

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保育士は子どもたちの笑顔や成長を見守り、保護者にとっても心強い存在です。でも、「どうやって資格を取ったらいいの?」という疑問を持っている人も多いはず。

このページでは、保育士になるまでの具体的な方法、必要な資格の取得方法、お仕事の魅力を詳しく説明します。読了後には保育士への道筋がクリアになること間違いなしです。

保育士とは

保育士は0歳から小学校入学前の子どもたちを保護者に代わって世話し、その成長を支援するプロフェッショナルです。子どもの生活を支えるだけでなく、保護者の子育てを手伝う役割も担っています。保育士は国家資格であり、「児童福祉法」に基づいてその役割が決められています。

保育士の2つのキーポイント

  1. 子どもたちの成長を見守る存在
    子どもが安心して過ごせる毎日を作るため、食事・睡眠・遊びなど基本的な生活習慣のサポートや大切なイベントの準備を行います。それぞれの年齢の子どもたちに合わせて調整し、一人ひとりに合わせたサポートをします。
  2. 保護者との連携
    子ども達に最も良い環境を考えるには保護者との密な連携が欠かせません。連絡帳や保護者面談を通じて、日々の成長や問題点を共有しながら業務を行います。

 

幼稚園教諭との違い

保育士とよく混同される職業に「幼稚園教諭」があります。それぞれの違いを整理しました。

項目 保育士 幼稚園教諭
主な働く場所 保育所、認定こども園、児童養護施設など 幼稚園、認定こども園
対象 0歳〜小学校就学前 3歳〜小学校就学前
目的 生活習慣の習得や保育 教育(学習習慣や集団生活への適応)
資格の管轄 厚生労働省 文部科学省

 

両者は役割が違い、仕事内容や子どもたちへのアプローチも少し違います。近年では認定こども園が増加し、「保育士」と「幼稚園教諭」の両資格を持っていればより活躍の場が広がります。

保育士になるための必須資格

保育士として働くには国家資格「保育士資格」が必要です。この資格は子どもの成長をサポートし、保護者へ適切な指導を行うための専門知識と技術を証明するもので、「児童福祉法」に基づいて定められています。

保育士資格の基本概要

  • 名称独占資格:資格がある人だけが「保育士」と名乗って働ける
  • 無期限で有効:資格の更新がなく、一度取得すればキャリアの転換時でも使えます
  • 全国共通:保育士資格は日本全国どこでも通用する資格です

 

資格を取得する2つの方法

保育士資格を取得する方法は大きく2つあります。

①指定保育士養成施設を卒業する

厚生労働大臣が指定する保育士養成施設(大学、短期大学、専門学校)で、必要な単位を修得し卒業すれば国家試験を受けずに資格が得られます。新卒で保育士を目指す人向けの一般的なルートです。

《指定施設の特徴と学び方の違い》

大学:座学と実習で保育を広く深く学ぶ(4年間)
短期大学:短期間(2〜3年)で効率よく学びたい人向け
専門学校:実践重視で現場即戦力になりたい人向け(2〜3年)
学生生活を有意義に送る:大学・短大の学生は将来活きる一般教養科目も学べます。

②保育士試験に合格する

年2回実施される国家資格試験に合格すれば保育士資格を取得できます。勉強する時間をまとめて取れない社会人や幅広い年齢層の方にも選ばれる方法です。

《受験資格》

・学歴条件あり
大学・短期大学・専門学校卒業者(学部不問)
高卒、中卒の場合は一定期間の保育施設勤務が求められる

・その他条件:学歴によって実務経験が必要なケースも

《試験内容》
筆記試験(9科目)と実技試験(3分野)で構成されています。

筆記試験:合格率は約20%前後。科目ごとの合格結果は3年間有効。
実技試験:音楽表現、造形表現、言語表現の3つ分野から2つを選択。

どちらを選べばよい?

ポイント 保育士養成施設 保育士試験
学ぶ内容と時間 時間をかけて基礎から応用をじっくり学ぶ 独学や通信教育を活用し短期間で取得可能
費用 2年制:約200〜300万円、4年制:約400万円 独学なら数千〜1万円、通信教育は数万円
受験資格の有無 学歴不問、施設に入学できればOK 条件に基づく学歴または実務経験が必要

 

自分の生活スタイルやキャリアプランに合わせて選択するのがポイントです。

保育士が働ける場所と仕事内容

保育士資格を持っている人が活躍する場所はたくさんあり、働く施設によって仕事内容が少しずつ違います。近年では様々な保育のニーズがあり、従来の保育所以外にも新しい働き方が増えています。ここでは代表的な勤務先とそれぞれの特徴をご紹介します。

保育士が働ける主な施設

  1. 保育所(認可保育園・認可外保育園)
    •  ・役割: 0歳〜小学校就学前の子どもを保護者に代わって保育する。
    •  ・認可保育園: 国や自治体の基準を満たした施設で安定した環境です。
    •  ・認可外保育園: 基準外の自由な運営方針で、特色ある保育を行う施設も多い。
    •  ・仕事内容: 子どもの生活支援(食事、遊び、睡眠)、保護者連携、イベント企画など。
  2. 認定こども園
    •  ・役割: 教育(幼稚園)と保育(保育所)の両機能を持つ複合施設。
    •  ・特徴: 幼稚園の先生と保育士としてのスキル両方が求められる場面が多い。
    •  ・必須資格: 「保育士資格」と「幼稚園教諭免許状」両方を保有すると活躍の場が広がる。
  3. 放課後児童クラブ(学童保育)
    •  ・対象: 主に学童期の小学生。
    •  ・仕事内容: 子どもたちの放課後や長期休暇中の生活支援、安全管理、遊びのサポート。
    •  ・特徴: 保育士資格に加えて「放課後児童支援員」の資格が求められることも。
  4. 児童発達支援・放課後等デイサービス
    •  ・対象: 障害や発達特性をもつ子どもたち(未就学児〜高校生)。
    •  ・仕事内容: 子どもの特性に合わせて個別支援計画を作成して療育を行う。
    •  ・特徴: 資格未経験でも働ける施設があるが、保育士資格が優遇される。
  5. 児童養護施設
    •  ・対象: 親元を離れて暮らす子どもたち(1歳〜高校卒業)。
    •  ・勤務の特徴: 24時間体制での支援が必要で、宿直や夜勤を伴う場合もある。
    •  ・やりがい: 子どもたちとの深い信頼関係を築くことができる。
  6. 企業内保育・院内保育
    •  ・対象: 企業や病院で働く従業員の子どもたち。
    •  ・特徴: 小規模なケースが多く、柔軟な働き方ができる。

 

保育士としての仕事内容

  1. 子どもに対する支援
    •  ・毎日の基本的な生活習慣(食事、睡眠、着替え)のサポートをする。
    •  ・心身の発達に合わせた遊びや学びを提供する。
    •  ・季節行事や運動会、遠足などのイベントの企画・運営。
  2. 保護者に対する支援
    •  ・毎日の連絡ノート記入を含むコミュニケーション。
    •  ・子どもの成長や遊びのアドバイス、子育て相談への対応。
  3. 安全管理
    •  ・子どもがけがや事故をしないように配慮した環境づくり。
    •  ・健康観察や体調不良への迅速な対応。

 

子どもたちの豊かな人生を守る多様な職場

近年、保育士の働き方は施設ごとの特徴を活かしながら柔軟に変化しています。働けるのは「保育園だけ」ではなく、自分の興味やライフスタイルに合わせて働く施設を選べます。

保育士のお給料とキャリアアップ

保育士の仕事は子どもたちの成長を間近で感じられるやりがいの大きい仕事です。しかし、「給与が低い」「待遇はどうなのか」といった不安を持つ方も多いかもしれません。そこで、保育士の平均給与やキャリアアップにより期待できる待遇改善について解説します。

保育士の給与

2024年時点での保育士の平均給与水準を見てみましょう。

区分 平均時給 月給(正職員) 年収(正職員)
パート・アルバイト 約1,100円~1,300円
正職員 22万円~27万円 310万円~390万円 ※地域により差あり
公務員保育士 25万円~32万円 350万円~460万円 福利厚生や安定性が大きな魅力

給与以外の支援制度や福利厚生

最近では保育士の待遇を改善するために以下のような制度が導入されています。

  1. 家賃補助制度(借り上げ社宅)
    •  地域によっては月額82,000円まで家賃が負担されるケースも。
    •  一部の地域では保育士の離職率低下を目指して自治体からの補助があります。
  2. 処遇改善手当
    •  勤続年数やコンピテンシーを満たす保育士に対して追加の手当が支給されるケースが増えています。
  3. 育児休暇や時短勤務の積極導入
    •  働く親としての視点を活かしやすい職場環境が整備されつつある。

 

キャリアアップ

保育士としてキャリアを積むことで、昇給やスキルアップや役職への昇進も目指せます。

《主任や施設長への昇進》

・施設長主任保育士になると、リーダーシップやマネジメントの役割を担うことになります。
・平均年収:400万円~550万円程度(施設の規模や地域による)。

《専門分野へのキャリアチェンジ》

以下のような仕事に従事できます。

保育士育成講師:保育士養成スクールや通信教育講座で講師として活躍。
児童発達支援の専門職:特別な発達支援が求められる子どもの療育を担当。

《保育園の起業やフリーランス》

自宅で子どもを預かる事業(保育ママ)や企業向け託児サービス、フリーランスのベビーシッターとして独立する方もいます。

《キャリアアップ研修》

2017年から導入された「キャリアアップ研修」により、幼児保育・障害児保育・保護者支援等の専門性を磨き、さらなる昇進や処遇改善を目指せます。

保育士の将来性

保育士の需要が高まる理由

・少子化傾向にありますが共働き世帯や核家族化が進んでおり、「家庭外での保育需要」が拡大しています。
・発達障害児への療育施設の増加、病院・企業内保育施設の設立など、様々な保育士の働く現場が増えています。

保育環境の充実

待遇改善や福利厚生の充実と働きがいを感じられる職場が増えることで、離職率は低下すると考えられています。

まとめ

充実した保育士をスタートするには、資格を取得するだけでなく、自分のキャリアプランに合わせた働き方を選ぶことが大切です。給与に対する実情との差に戸惑うこともあるかもしれませんが、キャリアを積むことで、昇給やより自分に合った専門分野への展開もできます。また、大きなやりがいと様々な成長機会がある仕事として、今後さらに重要な職業と言えるでしょう。

 

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