ゆか先生:派遣の先生インタビュー

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2023.7.25

ゆか先生:派遣の先生インタビュー

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ゆか先生

派遣保育歴:6年目
大阪府高槻市 認可保育園勤務

#フリー担当だから見える子どもの成長
#厳しい時代を乗り越え今がある!
#子どものためにも自分らしく働く

今はどんな働き方ですか?

現在は、月~金の8:30~16:30で勤務。
派遣では、今の園が二園目になります。

今年度はフリー担当として働かせてもらっています。

派遣保育士として働くきっかけは?


子どもを出産後にキャリアを考えたとき、正職員として働くことは正直厳しいと感じていました。

過去に一年、保育園でパート勤務の経験があるんです。
すっごく良い園だったのですが、正職員が多い職場だったのでママさん保育士としては活躍しづらいのかなと思っていました。

生活のためには働かないといけない、でも自分の子どもにもできる限り愛情を注ぎたいという葛藤があって。
そのバランスは、派遣ならできるかもと思ってベルサンテさんに相談しました。

最初に対応してくれたベルサンテの担当者fukadaさんが、すごく丁寧に話をしてくださって、その後も自分に合う環境を探していただいたので、初めての派遣でしたが安心してお仕事をすることができました。

派遣で働く前のキャリアについて教えて下さい

保育の短期大学を卒業して、正職員として認可保育園で9年勤務しました。行事もすごく積極的で上下関係がしっかりした園でした。

朝早く出勤し、夜も遅くまで。同期と比較されて先輩から厳しいお言葉をいただくこともありました。

当時はそれが社会で働くことだと思っていましたし、絶対良い保育ができるようになろう!と思ってやっていましたね。

その時があるから今、視野を広めて保育ができているなと思うのでよい経験をさせていただきました。
当時は、いっぱいいっぱいでしたけどね(笑)。

厳しい環境の中、保育士を続けていこうと思ったターニングポイントは?


3年目に、3歳児を一人担任でみていたのですが、思うようにいかず悩んでいたときに先輩から「このままだったらアカンよ」とストレートに言われました。

でもその先輩も私のことを思って伝えてくれて、かつ子どもたちへ「ゆか先生がこれだけみんなのことを思って言ってくれているんだよ!」と私の想いを代弁してくれたことがあります。

そこで私はみんなの前で涙をこぼしてしまいました。だけどそれをきっかけに、どこか気持ちが吹っ切れて、“優しさと指導”の線引きができました。自分の中で保育のメリハリがみつけられた気がします。

子どもたちとも、それを機会にうまくコミュニケーションがとれるようになって3学期の発表会ですごく成長を感じられる披露ができたんです!

劇は「てぶくろ」、合奏は「南の島のハメハメハ」でした。
保護者さんも「発表会、すごく良かったです!!」と仰ってくださって。

とっても嬉しかったですし、保育士として少し自信がついた出来事でした。

「やっぱり、保育っていい」と思うことは?


▲子どもや保護者さんからもらった思い出のお手紙やアルバム
子どもの成長をずっと見続けられることでしょうか。

私が初めて担当した子どもたちがもう18歳なんですよ。先ほど3歳児クラスのお話をした子どもたちですが、1歳→3歳→5歳と担当したのでより思い入れも深いですね。

そんな子どもたちが、今年の3月で高校を卒業し、大学進学や就職したのですが彼らの親御さん方が、有難いことに私に連絡をくださったんです。

「先生、無事に高校を卒業しました!」と嬉しいコメントに添えて、立派になった晴れ姿の写真まで送ってくれました。

ふと当時のことを思いだしたのですが、22名の子どもたち全員を名簿順で鮮明に覚えていました。

17年前のことを今でもハッキリ覚えていたことに自分でもビックリ!
今でもこうやって繋がっていられることは何物にも代えがたい喜びですね。

保育の仕事って、やっぱりいいなと改めて思いました。

派遣と正職員ではやりがいは異なりますか?


保育のやりがいという点では、正職員、パート、派遣問わず共通するものだと思いますが、やっぱり役割が異なるので、それぞれの働き方でやりがいの形は違ってくるのかなと思います。

正職員の時には経験できなかった、フリーという今の役割にすごく楽しさや魅力を感じています。

一つは子どもの成長。担当園児だけをみるのではなく園の子どもたち全員と関わるので、子どもの成長のスピードに驚かされます。

先日も、1歳の子どもがついこの間までパンツを自分で履く興味を示さなかったのですが2日後に関わると、すっごく積極的に自分で履こうと頑張っていたんです。

他にも何でもイヤイヤ~といってイヤイヤ期真っ最中だった子がちょっと日が空いて見たときに、すんなり先生の言葉を受け止めていたり。

毎日同じ子をずっとみない分、成長を見れたときの感動は大きいですね。

他の先生の保育を見れる魅力とは?


もう一つフリーの醍醐味は、色んな先生の保育を見れること。
周りに素敵な先生がたくさんいらっしゃるのですごく勉強になります。

去年5歳児を担当していた先生も尊敬するお一人。あるとき、5歳児さんが、お昼寝をする乳児さんのそばで活動する際の言葉かけがとても印象的で。

「みんな静かにしましょうね!」ではなく「あなたたちだったらできる!と先生は思うよ!」というニュアンスの伝え方で子どもたちをやる気にさせる誘導がとても上手だなと思いました。

実はそのクラスは賑やかな子どもたちが多かったのですがその先生の一言で子どもたちが落ち着いて活動する姿をみて、言葉一つで変わるんだな~と思わず私も見入ってしまいました。

派遣保育士として働く今のポジションで貴重な経験をさせてもらっているなと感じています。

子育てとの両立で大切にしていることは?


今、私は年長の男の子を子育て中ですが、朝から夕方まで毎日仕事をしているので、やっぱり平日はなかなか子どもと遊ぶ時間をとることは難しいです。

その中でもできる範囲で自分の子どもに愛情を注げたらいいなと思っています。

子どもと毎晩一緒に寝ていて、お布団に入るときに必ずギューッとハグをします。「今日こんなことあったよ~」と話を聞いたり。ほんのわずかな時間ですが私にとって幸せな瞬間です。

もう可愛くって仕方ないです。小さな彼氏のような存在ですね(笑)。

一日のルーティンはどんな流れですか?


◆6:00前 起床
【朝はバタバタ。7時に子どもを起こします。ご飯を食べさせるまでに時間がかかってしまいます。。】

◆7:45 出発
【自転車で子どもを保育園まで送り出し!その後、勤務園に向かいます!】

◆8:30 勤務開始
【ここからはママではなく保育士としてスイッチオン!】

◆16:30 退勤
【残業なく定時で、スパっとお仕事終えられます。周りの先生が「上がってね~」と言ってもらえるので上がりやすい!】

◆17:30 帰宅 
【冷蔵庫にあるものでレシピを考えてパパっと夕飯準備!】

◆19:00 ご飯
【子どもはお芋さんや煮物が大好き!】

◆20:00 お風呂

◆21:00 お布団に入って寝かしつけ
【子どもとギューッとする時間が幸せ!】

これから仕事復帰するママさんに向けてのアドバイスは?


私は子どもを産んで1年3か月で復帰しました。

はじめは、仕事と子育て、家事を両立できるか本当に未知の世界で不安だらけ。復帰初年度は何日お休みをいただいたか分からないほどです。。

改めて思うのは、無理をしすぎずに働ける環境を見つけることが重要だなと思います。

例えば、欠勤せざるを得ない状況でも園長先生はいいよ~と了承してくださっても配置や職員構成によっては現実、クラスは困ってしまう。

でも今の園では、ママさん保育士も多く、正職員さんもなるべく残業しないように取り組んでいらっしゃる。

ママさん保育士への理解が深い環境なのですごく有難いです。実際お休みをした時も「お子さん大丈夫でしたか?」と聞いてくれることもあります。

そういった環境を自分で探すのはなかなか大変なので、事前に現場の中身のお話をベルサンテさんから教えてもらってお仕事を決めることができたのはすごく良かったと思っています。

今後について


今が100%充実している!と言えるくらい良い環境で働かせてもらっています。

今の働き方を続けていけたらなと思う反面ちょうど今、今後について考えている最中なんです。

自分の子どもが来年度小学校にあがるので、子どもがやりたいことをやらせてあげたいなと思います。なので、キャリアアップも検討中です。ベルサンテの担当者さんは進路についていつも親身にお話を聞いて下さるので、今回もまた今後についてアドバイスをいただこうかなと思っています。

どんな形でも自分らしく働いていきたいなと思っています!

好きな言葉


「ありがとう」

「ごめんなさい」

【編集後記 fromゆか先生担当の保育コンシェルジュより】

ゆか先生、いつもありがとうございます!
この企画を実施するにあたり真っ先に頭に思い浮かんだのがゆか先生でした。なぜなら…本当に頑張っておられる先生だと自信を持って言えるからです。

この6年間で仕事のことからプライベートのことまで色んなお話をさせていただいてきましたね。仕事と子育ての両立を一生懸命されている姿が私には伝わっており、単純に「すごい!」と感じています。

今回の取材でも「派遣の先生」の今も、「正職員の先生」の過去も、都度置かれた環境のなかで、全力で仕事と向き合っていることが伝わりました。

頑張りすぎていて少し心配になりますが、常に仕事の時は子どもや職員、保護者や園の事を考えてくれているからこそ、「優しさと指導」と言う言葉の意味を感じられたり、「フリーの仕事の魅力や先輩保育士の言葉がけ」等の言動や行動に感銘を受け自身の保育技術に取り入れることができるのだと思います。

仕事に対して一本の筋が通っているゆか先生は私にとっては自慢の先生です。これからも全力でフォロー致します。何でもご相談いただきき今まで通りいつでも頼ってください!今後とも宜しくお願いいたします!

from 保育コンシェルジュ fukada

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
写真 : 黒田彩加

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