児童養護施設で働こう!保育士に求められる役割や仕事内容を解説

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2023.8.16

児童養護施設で働こう!保育士に求められる役割や仕事内容を解説

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保育の免許を活用して働きたいと考えているとき、「児童養護施設」という選択肢を忘れていませんか?

一般的な保育施設とは役割が違う児童養護施設ですが、保育士が輝ける職場であることは間違いありません。

具体的にどのような施設なのか、仕事内容やメリット、デメリットについてご紹介していきましょう。

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児童養護施設とは?


児童養護施設とは、主に保護者のもとで生活することが難しい子どものための施設です。

施設を利用できるのは、18歳未満の子どもに限られています。

ただし条件次第では20歳まで利用でき、スタッフは1歳から未成年まで幅広い年齢の子どもと接することになります。

なお、1歳未満の乳児の場合は一度乳児院へ入院することになりますが、その後児童養護施設へやってくる子どももいます。

児童養護施設の利用に至る経緯や理由はさまざまで、保護者がいない、家庭で虐待されている、家計が苦しく親元での生活がままならないなど、一人ひとりに異なる事情があります。

施設の中には、保護者がやむをえない事情で子どもと一緒にいる時間がとれない場合に、短い時間だけ子どもを預かったり、食事や入浴といった生活サポートだけをしたりする施設も存在します。

児童養護施設に期待される役割


児童養護施設を利用している子どもの中には、家族に居場所がばれないよう注意して生活しなければならないなど、複雑な事情を抱えた子どももいます。

そうした子どもたちを24時間体制で見守り安心できる環境を整えてあげることこそが、児童養護施設の役割と言えるでしょう。

さみしさや悲しさ、さらにはトラウマを抱えている子どもたちも多いため、精神的なケアや心の支えという役割も非常に大切です。

実際の親御さんとのコミュニケーションがうまくとれず、心を閉ざしてしまっている子どももいますから、まずはしっかりコミュニケーションをとり、信頼関係を築くところからはじめましょう。

ハロウィンやクリスマス、誕生日などのタイミングでイベントを実施するなど、楽しい企画も考えながら子どもたちにとって居心地のよい空間づくりを実現してください。

児童養護施設における仕事内容


児童養護施設で働くスタッフは、保育施設と同様に食事・入浴・排せつといった基本的な生活のサポートを行います。

ただし一般的な保育施設と違い、ご家庭で保護者の方が基本的な指導や教育を行っているものとして施設内でもそのサポートをするのではなく、一から指導する必要があります。

児童養護施設スタッフは、本来ならば親御さんが行う指導も含めて幅広く対応しなければいけません。

また、子どもの年齢によっては、いずれ退所していくことを前提に自立した生活を実現するための能力を身につけさせることも大切です。

掃除、料理、洗濯といった自立した生活に必要なスキルを身につけるサポートもしてあげましょう。

児童養護施設で働くメリット


児童養護施設で働くメリットは、一般的な施設で働く場合よりも子どもたちと長い時間を一緒に過ごせるということです。

保育施設では、どうしても子どもといる時間は日中の時間のみに限られます。

しかし、児童養護施設の場合は朝や夜の時間も子どもたちと一緒に過ごすことになるため、その分密なコミュニケーションをとりやすくなるでしょう。

心を閉ざしているように感じられる子がいたとしても、時間をかけてじっくり向き合う中で、少しずつ信頼関係を築いていくことができます。

その中で、はじめは距離を感じていた子どもが懐いてきたときには、格別の喜びを実感できるでしょう。

その分退所していく子どもたちとの別れはさみしいものですが、「子どもたちが一人前になって巣立っていく」という感覚がなおいっそう強いのも、児童養護施設ならではの特徴です。

特に、退所した子どもたちが「先生に会いたくて」と連絡をくれたときには、思わずうるっとしてしまうかもしれません。

昼夜問わず子どもと過ごせるメリットは待遇面にもあり、児童養護施設は夜勤手当や充実した福利厚生が整っている傾向にあります。

好待遇の環境でバリバリ働きたいと考える人にとっても、メリットの多い職場と言えるでしょう。

児童養護施設で働くデメリット


デメリットとしては、子どもといる時間が増える分「保育」というよりも「子育て」という感覚で責任を持って対応しなければならない機会が増えることが挙げられます。

日勤ばかりでなく夜勤もあるため、体力的にも大変だと感じやすいでしょう。

さらに掃除や食事、洗濯などこまかく指導したり手を出したりしなければならないため、ときには子どもと衝突し、人付き合いの難しさを感じることがあるかもしれません。

家庭でトラウマを抱えている子どもの場合には、うまくコミュニケーションがとれないこともあるでしょう。

その中で、信頼関係を構築する過程では「自分の指導は正しいのだろうか」と悩んでしまうかもしれません。

子どもが虐待されているケースでは、悲しくなったり怒りを覚えたりする現状を目の当たりにすることもあるでしょう。

それでも法律の前では、危険な状況にもかかわらず保護者の元へ帰す義務も発生するため、心苦しい思いをしながらも子どもと向き合う必要があります。

まとめ

保育士というと、やはり「保育園で仕事をする職業」とイメージするかもしれませんが、広い視野で見通せばもっと活躍できる環境の選択肢が広がるはずです。

児童養護施設で働くという選択もその中のひとつであり、特に子どもともっと近くで、一人ひとりの成長を実感しながら業務に取り組めるのは大きな魅力と言えるでしょう。

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