2024.3.4
小規模保育園とは?給料は一般的な保育施設よりも良い?
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保育士が活躍できる職場のひとつに「小規模保育園」があります。
この機会に、どのような施設で一般的な保育施設とどう違うのか改めてチェックしてみましょう。
現在の職場に不満がある人や転職を考えている人は、今回ご紹介する内容をぜひ参考にしてくださいね。
小規模保育園とは?
小規模保育園とは保育施設の一種であり、その名の通り一般的な保育園よりも定員が少なく、規模が小さいことが特徴です。
0~5歳児が対象となり、定員は6~19人と定められています。
一般的な認可保育園は定員20人以上とされているため、それよりも明確に小規模であることが特徴と言えるでしょう。
もともと、小規模保育園は認可外の保育施設でした。
しかし2015年4月に施行された「子ども・子育て支援新制度」によって、市区町村による認可事業となりました。
この背景には、深刻化する待機児童問題が関係しています。
待機児童の問題が深刻化する中でも、十分な土地を確保できない地域では、従来のルールにのっとったルールで保育施設を新設することができません。
小規模保育園であれば、スペースが限られた環境でもあらたに施設を開園できます。
そうした理由で、小規模保育園は今後も増えていく可能性が高いでしょう。
小規模保育園で働く保育士の給料とは?
小規模保育園で働くにあたって、気になるのは保育士の給料事情ではないでしょうか?
「小規模」という言葉のイメージから、施設そのものが小さく、その分保育士の負担も少なくなると考える人もいるかもしれません。
しかし小規模保育園の給料は、多くのケースで一般的な保育園とそう変わらないでしょう。
それどころか小規模保育園は一般的な保育施設よりも給料が高めに設定されていることも少なくありません。
小規模な施設で、より高い水準の給料が受け取れるとなれば、魅力的に感じられる保育士さんも多いのではないでしょうか。
もちろん、エリアや条件によっても詳細は異なります。
詳細が気になる人は、お住まいのエリアの小規模保育園の求人をチェックしてみましょう。
なぜ小規模保育園の給料はほかの保育施設より良いの?
小規模保育園は、その名の通り小規模の保育施設だからこそ「運営が大変では?」「保育料はそこまで徴収できないのでは?」とイメージする人もいるでしょう。
そんな中で「保育士の給料が良い」となると、どういうことなのか不思議に感じられますよね。
小規模保育園における保育士の給料が良い理由に、保育士の人手問題があります。
小規模だからこそ、施設における保育士の人数は限られています。
その分、保育士一人あたりの責任がどうしても大きくなり、その分給料も高くなる傾向にあるのです。
人数が限られているからこそ、施設内で役職についている人材も限られていることも、小規模保育園の特徴です。
大きい施設では、単なる保育士のほかに担任や副担任、主任、副主任……というようにさまざまな役職が存在します。
施設としては、役職が多ければ多くなるほど役職手当がかさんでしまいます。
もちろんお給料もアップしなければいけないため、保育施設にとって費用面での負担は大きくなってしまうでしょう。
小規模保育園なら、そうした人件費を抑えやすくなります。
結果的に、ひとりひとりに十分なお給料を用意できるようになるのです。
そのほか、小規模保育園は「子ども・子育て支援事業」の認可を受けているため、公的な資金援助の対象であることも特徴と言えるでしょう。
処遇改善加算の対象となることから、保育士の待遇を改善できる環境にあるのです。
小規模保育園で働くメリットとは?
小規模保育園で働くメリットとして、小規模だからこそ子どもたちひとりひとりとしっかり向き合えることが挙げられます。
丁寧な保育を実現するためには、子どもたちと向き合う時間が必要不可欠です。
規模の大きい保育施設で「なかなか余裕を持って子どもたちと向き合えなかった」という経験がある保育士にとって、小規模保育園は理想的な環境と言えるでしょう。
ひとりひとりとじっくり向き合えるだけでなく、保育スペースも広々使えます。
また、子どもの人数が限られているからこそ保護者や職員など関わる大人についても少人数に限られていることが特徴です。
子どもを見守る上でも連携がとりやすく、より丁寧保育を実現できるでしょう。
保育士の負担についても、一般的な保育施設に比べ抑えやすいという魅力があります。
行事なども限られることから残業や持ち帰りの仕事が少なく、そうした面でも働きやすい環境と言えるでしょう。
小規模保育園で働くデメリットとは?
小規模保育園で働く上でのデメリットとして、保育士の人数が限られているからこそ、欠員が出たときに大変な思いをしやすいという点が挙げられます。
例えば「急に子どもが熱を出してしまい、急遽休まなければいけなくなった」という保育士さんがひとりでもいた場合、誰がその穴を埋められるのかといった問題が発生するでしょう。
さらにはさまざまな事情によって保育士が退職することになったときには、ますますその穴を埋めることが重要かつ大変になってしまいます。
保育施設で保育業務にあたる上では、保育士の配置基準を満たすことも意識しなければいけません。
小規模保育園の場合、施設によっては、保育士資格を持たないスタッフでシフトを回していることもあるでしょう。
結果として一部の保育士しか十分な知識がなく、負担が一極化してしまう可能性があります。
しかしすべての小規模保育園でこのような状態に陥ってしまうわけではありません。
大切なのは、自分に合った職場を見つけることです。
不安や不満があるときは複数の求人情報を見比べながら、自分にとって魅力的な求人を探してみましょう。
労働環境から給与、待遇まで、納得のいく環境を見つけることで、毎日の仕事に対するモチベーションも大きく変わるでしょう。
まとめ
保育士が活躍できる環境のひとつに、一般的な保育施設よりも小規模な「小規模保育園」があります。
保育士の数が限られているため受け取れる給料が高めに設定されていることもあり、子どもたちひとりひとりとじっくり向き合える環境です。
現在働いている保育施設の環境に不満がある場合には、転職活動を検討してみるのもいいかもしれません。