保育指導案の作り方《記入例あり!》ねらいや子どもの活動内容、保育者視点は何を書く?

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2020.2.17

保育指導案の作り方《記入例あり!》ねらいや子どもの活動内容、保育者視点は何を書く?

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保育現場では、適切な指導を実現するために「保育指導案」が欠かせません。

しかし、保育士さんは「何を書けばいいかわからない」と悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで、保育指導案の書き方ポイントや「ねらい」、「子どもの活動」など項目ごとに書くべき内容をご紹介します。

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まずは押さえておきたい「保育指導案」とは?

保育指導案とは、保育の現場においてどのような指導をおこなうか、また子どもたちにどのように影響を与えるかをまとめた書類のことです。

年案・月案・週案・日案というように分かれており、長期、中期、短期での指導のあり方を明確にできます。

具体的な内容として、ねらいや活動内容を記載したり、どのように保育士がかかわっていくかを明確にしたりといった、保育の内容を明確にする役割があります。

0歳児クラスなのか、3歳児クラスなのかといった受け持ちクラスによっても、保育指導案の適切な内容はまったく違います。

保育指導案の作成によって保育施設で子どもたちになにができ、また今後どんな課題が生まれそうなのか先回りして考えながら、適切な指導を考えるきっかけになるでしょう。

年案・月案・週案・日案それぞれの書き方

大切な保育指導案ですが、いざ作成しようとすると手間取ってしまう保育士も多いのではないでしょうか。

そこで、まずはざっくりとそれぞれの書き方ポイントをご紹介します。

【年案】

その名の通り、年間を通じて方針をまとめた指導案のことです。

まず長い目で「子どもたちが来年の今頃どうなっていてほしいか」と考え、理想の姿へ向かうためにすべき指導を記載していきます。

季節の移り変わりの中、発達は、自己表現は、心身の成長は……とできるかぎり広域に考えながら理想を考えてみましょう。

【月案】

※月案の記入例(3歳児5月の場合)

月ごとに考える指導案では、そのシーズンの行事も反映しながら指導を考えていくことができます。

7月ならプール遊びでどのような発見がありそうか、12月ならクリスマス発表会へ向けなにをすべきかというように考えてみましょう。

また、月案の中で、さらに週ごとの目的や方針をまとめることもできます。

1月保育指導案記入例
2月保育指導案記入例
3月保育指導案記入例
4月保育指導案記入例
5月保育指導案記入例
6月保育指導案記入例
7月保育指導案記入例
8月保育指導案記入例
9月保育指導案記入例
10月保育指導案記入例
11月保育指導案記入例
12月保育指導案記入例

【週案】

週ごとの指導案を明確にしたものが、週案です。

月案よりも細かく、子どもたちの考えや動きに寄り添った案を固めることができます。

前述の2パターンよりもさらに細かく、例えば「登園のとき」、「お昼を食べるとき」と細かなシーンに焦点を当てることができます。

【日案】

前日になにがあったのかを加味しながら、日ごとに作っていく指導案です。

著しい成長を期待するなど、大きな目標は立てられないものの、その日にすべきことをしっかり形にできます。

「ねらい」に書くべきこと

保育指導案では、多くの場合指導における「ねらい」を記入します。

どのようなことを書くべきか悩んでしまう人も多いと思いますが、まず理解しておかなければならないのは「ねらい」と「目標」は違うということです。

具体的にどんなことを書けばいいのか悩んだ人のためねらいの一例を挙げてみましょう。

「お友達との生活に慣れる」
「施設におけるきまりを守ることの大切さを学ぶ」
「興味を持って保育者の話を聴く」
「○歳児になった自覚を持ち、下級生とも仲良くする」
「目、耳、鼻などの感覚を研ぎ澄ませ、豊かにする」
「健やかにのびのびと生活する」
「感性をはぐくむ」

こうしたねらいを挙げることで、子どもたちに最適な指導が見えてきます。

そのため、何を書くべきか悩んだらまずねらいを考えてみるといいでしょう。

「子どもの活動」で想像できること

続いて、保育施設での活動の中で、子どもたちがどのように振る舞うと考えられるか、「子どもの活動」、「活動内容」といった項目で明確にします。

こちらも、一例を挙げてみましょう。

「自分の興味のある遊びを見つけ、自ら進んで行う」
「一人遊びだけでなく、友人とともに遊ぶ」
「身の回りのことを自分でしようと奮闘する」
「自分の気持ちを言葉で説明する」
「粘土やブロックのおもちゃを使い、自由に遊ぶ」

一人ひとり成長速度は違うからこそ、受け持ちの子どもたちの特性を考えながら、想像できる活動を書き出してみましょう。

保育士の視点から想像できること

保育士は、子どもたちの活動を予想した上で必要な配慮や注意点を想像し、指導のあり方を記載します。

一例は、次の通りです。

「子どもが自分でやろうとしていることは見守り、手助けなしで達成したことをしっかり褒める」
「お友達同士のトラブルを招かないよう、あいだに入って人間関係の手助けをする」
「ほかのクラスとも連携をとりながら、広い友人関係を構築するようにする」
「話を聞くときは話す人を見るなどの習慣を指導する」
「一人ひとりの遊び方をよく観察し、それぞれの個性を認める」

例えば運動会シーズンには「負けて悔しい」という思いを抱える子どももいると思いますが、保育士はどのように声をかけるべきでしょうか。

その時期にどんなトラブルが起こりそうか想像した上で、保育士がすべきことを考え記載してください。

まとめ

保育指導案には「こうでなければならない」という正解はありません。

「どうしたら子どもたちが楽しく、健やかな時間を過ごせるか」と考えながら、保育指導案を作成しましょう。

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