保育士はどのくらいの時間働いているもの?ブラックと言われる労働時間やサービス残業のリアル!

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2024.6.23

保育士はどのくらいの時間働いているもの?ブラックと言われる労働時間やサービス残業のリアル!

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保育士という仕事を続ける中で、仕事内容が好きであっても「身体が疲れてしまう」「ついていけない」という状態に陥ることはめずらしくありません。

例えば労働時間について、「正直なところ、他の保育士さんはどのくらい働いているの?」と気になったことはありませんか?

なかなか人に聞きにくい、労働時間や残業の実態について解説していきましょう。

保育士は一般的にどのくらいの労働時間で働いているもの?

保育士の労働時間は、保育施設によっても大きく違います。

その中でもやはり、多くの施設ではだいたい朝7時ごろから施設を開けて、子どもたちを迎える準備をすることになるでしょう。

施設を閉めるのは、すべての子どもを保護者に引き渡した後になります。

だいたい、19時ごろまで施設を開けておくことになります。

そのため、施設を開けるところから閉めるところまで同じ保育士が対応するとなると12時間労働になってしまいます。

基本の労働時間は8時間労働となりますので、多くの保育施設ではシフト制を導入しています。

「早番」「中番」「遅番」の3パターン、もしくは「早番」「遅番」の体制で子どもたちを受け入れます。

早番の場合はだいたい施設を開ける時間帯から、夕方ごろまで出勤します。

それに対し遅番は、出勤も退勤も遅めになります。

だいたい9時ごろから出勤し、子どもが帰るまで対応することになるでしょう。

もし、お迎えが遅くなればその分対応する時間も増えるのが遅番の特徴です。

中番がある場合には、その間の時間で対応します。

朝番が出勤してから遅番が出勤するまでの間の時間に出勤し、退勤時間も同様です。

保育士は残業が多いって本当?

保育士の労働時間は基本的には8時間となりますが「実際のところ自分の労働時間を改めて考えてみると8時間以上働いている」という人もいるのではないでしょうか。

ここには「保育士の残業の多さ」が関係しています。

平成26年の厚生労働省・賃金構造基本調査を参考にすると、私立保育園・公立保育園における平均残業時間は、1ヵ月4時間ほどとなっています。

そう聞くと「あまり多くないのでは?」「他の保育施設ではそのくらいが普通なのかな?」と感じてしまうかもしれません。

しかし、この数はあくまで「公的に申告された数」にすぎません。

保育士の働き方について見直しが要請されていることから、多くの施設で残業が許されにくくなってきました。

しかし、実際に仕事量が少なくなるというわけではないため「残業できない分、どこかで仕事をしなければいけない」という事態に陥っている保育士さんも多くいます。

結果的に持ち帰りの仕事が増え、多くの保育士さんはいわゆるサービス残業を求められています。

持ち帰りの仕事は、上記のような調査でカウントされません。

そのため見えないところで月に40時間、50時間というサービス残業を行なっている保育士さんもいます。

これらの時間を含めると、やはり「保育士の労働時間は長い」と言えるのかもしれません。

残業のない保育施設は存在する?

このように、長い労働時間の中で働いている保育士さんがいる一方で、残業のない環境で働いている保育士さんももちろんいます。

最初にお伝えしたように、労働時間や残業の有無は保育施設によってまったく違います。

そのため、いくらサービス残業をしている保育士さんが多くとも、一方で「残業のない環境で働いている」という保育士さんもいます。

例えば公立保育園で働く保育士は「公務員」として扱われます。

そのため勤務時間についても、しっかり管理されておりサービス残業などもありません。

「絶対に、決められた時間で働きたい」という保育士さんは、公立保育園を狙うのもいいかもしれません。

もちろんその他の施設でも、求人情報をこまめにチェックしていると「残業なし」を謳う保育施設があります。

しかしこのような求人はとても人気なため、取り合いになりすぐに募集終了してしまうこともめずらしくありません。

理想の職場環境で働きたいのであれば、意識的に求人情報をチェックするようにしましょう。

長い労働時間に悩む保育士へ向けたアドバイス

保育の仕事が好きで、天職だと感じている人であっても、労働時間や待遇面に納得がいっていなければ仕事がつらくなってしまうでしょう。

その結果「自分には保育士が向いていなかった」「保育士を辞めたい」と感じてしまうこともあるかもしれません。

そのような気持ちになった時は、一度立ち止まってよくよく考えてみましょう。

本当に「保育の仕事が嫌」なのか、「現在の職場が嫌」なのかによって、その後にすべき対応も大きく変わります。

労働環境が合わないと感じているのであれば、転職によって納得のいく環境を見つけられる可能性があります。

保育の仕事は、どのような職場で取り組むかで、働き方も変わるものです。

「保育士は労働時間が長いのが普通」
「サービス環境をするのが当たり前」
「保育士なら誰だって大変な思いで長い労働時間に対応している」

このようなイメージも、単なる思い込みかもしれません。

さまざまな求人に目を通すと、理想の働き方を叶える環境が見つかるでしょう。

「絶対に今の職場で働き続けなければいけない」と考えず、前向きに転職を検討してみてくださいね。

まとめ

保育士というと「ブラック」「長時間労働が当たり前」というイメージを抱く人も多いでしょう。

実際にサービス残業をしている保育士は多いのですが、だからといってすべての保育士が必ずそのような環境で働いているわけではありません。

労働環境は保育施設によってまったく違いますので、改めて自分にとって理想の職場を探してみるのもいいかもしれませんね。

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