2020.8.4
保育士の転職で覚えておきたい「第二新卒」「既卒」の特徴とメリット
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保育士として働く上で、求人情報をチェックしていくと「新卒」という言葉を目にすることも多いのではないでしょうか。
さらに、新卒と似た表現として「第二新卒」や「既卒」といった表現も多く使われていますが、あなたはすべて正しく理解できているでしょうか?
今回は特に「第二新卒」、「既卒」の保育士にスポットを当ててご紹介していきます。
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「新卒」、「第二新卒」、「既卒」の違い
そもそも、「新卒」、「第二新卒」、「既卒」とは、それぞれどのように違うのでしょうか。
辞書を参考にしても明確な定義は定められていないようですが、一般的に「新卒」は「この春に大学や専門学校を卒業し、新社会人となった人(なる人)」を指す言葉として使われています。
それに対し「第二新卒」は、「新卒として働きはじめたのち、3年以内に転職した人(転職を検討している人)」のことです。
この「3年」という数字はあくまで目安であり、職場によっては5年以内と定めている場合もあります。
また、年数ではなく年齢で定義しているケースもあり、おおむね25歳前後までであれば「第二新卒」とされることがめずらしくありません。
新卒と第二新卒との違いとして「社会に出た経験があるかどうか」という点が挙げられます。
また「第二新卒」と混合されやすい言葉に「既卒」という単語がありますが、こちらは「大学や専門学校等を卒業したあと、社会人経験がない人」に対して使われています。
第二新卒は保育士の転職時に武器になる?
前述の通り、第二新卒は新卒に近い存在でありながら、社会人経験があるという意味で新卒とも既卒とも違った立場です。
そのため、新卒生のように一から教育をする必要がありません。
ビジネスマナーなども身につけていることが多いため、新卒を採用する場合よりも教育に時間を割かずに済み「即戦力としての活躍」が期待されます。
また、中途採用に比べると若い人材が多いことから「長く働いてくれる人材を見つけたい」と考えている保育施設にとってはぜひ採用したい存在と言えるでしょう。
こうした理由から自分が第二新卒の条件に当てはまるという人で、転職を悩んでいる場合にはできるだけ早く転職活動に取り組むことをおすすめします。
既卒は新卒のように応募できる?
既卒の特徴は第二新卒と違って社会人経験がないことであるため、転職時に「新卒採用枠」を狙うことができます。
と言うのも「新卒募集」の求人を出しながら、同時に既卒の応募も受け付けている求人は少なくありません。
新卒採用枠は当てはまる人が限られていますから、ライバルが少ないという魅力もあります。
だからと言って必ず新卒採用枠を狙わなければいけないわけではなく、既卒は「中途採用枠」での応募も可能です。
中途採用で「未経験歓迎」という求人を出している保育施設ならば、保育士としての経験がない場合でも応募できるでしょう。
どちらの場合も、施設や採用担当者がどのような人材を求めているのかよく確認し、すりあわせることができればスムーズな転職につながります。
第二新卒・既卒が転職する際のポイント
第二新卒・既卒とも、転職にあたっては動機を明確にしておくことが大切です。
第二新卒の場合、面接の流れから「どうして前の職場をすぐに辞めてしまったのか?」という質問を受けることもあるかもしれません。
その場合に、説得力のある動機をきちんと言葉にすることは非常に大切です。
■受け持ちクラスの生徒数が多く、一人ひとりまで行き届いた保育が実現できなかったため
■労働条件や福利厚生など、面接時に聞いていた内容と実際の条件が違ったため
■結婚を機に引っ越しをすることになったため
このように、明確な理由があれば保育施設側も第二新卒で転職活動をしていることにも納得がいくでしょう。
一方で、いくら事実であってもあまりにネガティブな理由は話さないほうがよいでしょう。
■ほかの保育士とそりが合わず、ケンカをしたため
■園長の教育方針についていけなかったため
このような理由は、言い方を間違えると「うちの施設でもすぐケンカをして辞めてしまうのでは?」という悪いイメージを与えかねません。
また、既卒の場合は「卒業後は何をしていた?」という質問を受ける可能性があります。
■自営業をしている実家の手伝い・支援をしていた
■○○(資格など)について学びたいと思い、勉強をしていた
このように、既卒となった理由をすぐ説明できるようにしておきましょう。
同時に「実家は新しい社員を雇ったため、私自身もかねてからの夢だった保育士として働きたいと考えた」、「無事に○○の資格を取得したので、活かしながら保育の仕事に注力したい」というような言葉を添えるとよりよいでしょう。
第二新卒・既卒の転職時には、自分の持ち味を最大限活かすため転職エージェントの利用をおすすめします。
ただの中途採用としての転職では埋もれてしまいかねないあなたの魅力を、うまく引き出してくれるはずです。
まとめ
体力を求められる仕事も多い保育士の世界では、若く体力に自信のある人材を募集するために第二新卒や既卒の求人を多く出している場合があります。
これらの条件に当てはまるのであれば、転職活動時にその魅力を利用しない手はないでしょう。
転職のプロフェッショナルにも相談しながら、理想の職場を探してみてくださいね。