2024.5.5
もえ先生
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もえ先生
派遣保育士歴:1年目
大阪府東大阪市 保育園勤務
#今に繋がる新卒の苦労
#初めて知った派遣保育士の魅力
#母になっても保育士でいたい
今の働き方は?
滋賀県の保育園で新卒から4年勤務したあと、結婚を機に退職。大阪に引っ越ししてから派遣保育士として働かせてもらっています。
今は月~金の9:00~18:00のフルタイム、3歳児担当です。
母親が保育士の先輩でもあり良き理解者
わたし、中学生の時には自分の進路は「保育士」と既にイメージしていました。何か大きなきっかけがあったわけではないのですが、潜在的なものの一つに母親が保育士をしていたというのはあるかもしれません。
母親から「保育士になってね!」とか「保育士した方がいいよ」とか一切言われたことはないんですけどね。それよりも「もえが好きなことをしてね」といつも言ってくれていました。
仕事で辛いときも、いつもどんな時も親身になって話を聞いてくれて応援してくれています。保育士経験のある母親だからこそ理解してもらえることもたくさんあって、今まで保育士を続けてこられているのは母親のおかげです。今も毎日LINEするほど仲良しです(笑)。
念願の保育士になれた!という気持ちから一転……
夢だった保育士の資格を取得。新卒からの4年間は、楽しさややりがいも感じていましたが、当時は余裕がなく、経験を積むたびに増える仕事量や責任、プレッシャーに押しつぶされそうな毎日でした。
初めて主担任になった4年目に、私よりキャリアは短いけれど20歳ほど年上の先生とペアを組むことになったんです。周りの先輩からは「キャリア的にはあなたが上なんだから、言わなきゃいけないことはちゃんと伝えなさいね」って言われるけど……。指示を出すのに慣れていないうえに、自分よりも年上の先生だからどうしても気を遣ってしまって、言いたいことを言えずに悩むこともありました。
その先生は全然悪くないので私のキャパの問題だったと今では理解できるんですけどね。でも今振り返えると、その経験ができてよかったと思えます。
これからも保育士として働くなかで、自分よりも年下の先生とご一緒する機会が多くあると思うんです。あの時の自分の気持ちを忘れずに、若い先生が保育しやすいようにサポートしたいって思いますね。
仕事をスムーズに進めるコツは “ながら作業”
他にも、新卒時代にたくさんのことを学ばせてもらいました。一番大きな収穫は、スムーズに日々の業務を進めるコツを学んだこと。
例えば、製作の準備をするときは、紙を何枚か重ねて切る方が早いとか、プールの準備をするときには水を入れている間に備品の用意をするとか。今となったらどれも当たり前のことですが、新人だから分からないことだらけ。
「ながら作業」をすることで効率よく仕事が進められると先輩保育士さんたちから教わりました。特に今は正職員をサポートする立場で働かせてもらっているので円滑にクラスが回るための準備や効率性を高める意識はすごく役立っているなと思います。
ベルサンテでもう一度保育士に
結婚を機に退職してから、次の進路についてめちゃくちゃ悩みました。
「保育士はもう十分やり切った!」という気持ちもあったので、事務職の面接を受けたことも。でも私が受けていた職場は産育休の実績が少なく不安点が多かったり…。夫や両親、友人など色んな人の話も聞いて、最終的にたどり着いたのはやっぱり「保育」でした。
悩みのもとをたどると「私は正職員の保育士として働く」ことをネックに感じていたんだと分かりました。ベルサンテの派遣保育士としての働き方を知り、条件的にもぴったりだし産育休実績もあるしフォローもしっかりしている。
これは今の自分が求める働き方なのかなと希望が湧いたことを覚えています。夫にも相談したら「保育士の仕事が一番合っていると思うよ」って言ってくれて。
その言葉も後押しになって、派遣保育士として現場復帰することを決めました。夫は両親と同じように、私にとってよき理解者なんです。仕事で切羽詰まったり悩んだりしたら話を聞いてもらうし、保育士として働く私のことをいつも応援してくれています。
不安を安心に変えてくれた担当者
じつは保育士の友人から「派遣会社に登録したら勧誘がすごかった」と以前に聞いたことがあったんです。それもあって、本当に大丈夫かな?と、当初は不安もありました。
でも今もお世話になっているベルサンテのtaniokaさんにお会いして話を聞くと説明も丁寧で分かりやすくて、私の話も気さくに聞いていただける方ですごく安心しました。
一番気になっていた産休育休制度もしっかり取得実績があるとのことだったので、それなら安心して働けるなと、ベルサンテさんに決めました。保育士に復帰するきっかけをくれたtaniokaさんには、今でもすごく感謝しています。
派遣になって毎日があっという間!
今、派遣保育士として働き始めて、数か月がたちます。正職員の視点が頭にあるので、最初はどこまでやっていいのかわからず迷ったりもしましたが、だんだん園の雰囲気や役割にも慣れてきたかな〜といった感じですね。
派遣保育士として働き始めて感じるのは「気持ちに余裕をもって保育できているな」ということ。子どもたちのことを客観的に見ることができて、心地よく保育できているな~と実感しています。特に今お世話になっている園は、しっかり指示をしてくださいます。
自分の役割が明確になっているので手持ち無沙汰になることもないので、気づいたら「あ、もう終業時間だ!」と一日があっという間。残業もなく上がれるので、プライベートとの切り替えもしやすく、充実した働き方ができて満足しています。
「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?
子どもの成長を瞬間だけではなく、一年を通じて見守れることが、保育士をやっていて良かったなと思えるところ。特に印象深いのは、前職の最終年で担当した三歳児クラスの発表会での思い出です。
正直まとめるのが難しいクラスで一年を通して試行錯誤の毎日でした。あと、運動会に参加できなかった加配の男の子のご両親に、どうしても晴れ姿を見せてあげたかったんです。さらに私も三月で退職することが決まっていたので、何とか最後を良い形で締めくくりたいという思いもあって。
アンパンマン体操の合奏だったんですけど何度やってもまとまらず…これはさすがに難しいかもと私も周りの先生たちもやや諦めモードに。ドキドキで迎えた本番。
なんとみんな立派に披露してくれて練習では想像できないような出来栄え!たくさんの方から「今日が一番よかった!」「良い思い出になった!」と褒めていただきました。加配の男の子も、ご両親が目の前で見守るなかしっかり舞台に立っていて。
終わってから「みんなよく頑張ったな〜!」と思わず涙がでて、今まで感じたことのない達成感に満ち溢れました。あれはきっと子どもたちから私へのサプライズだったんじゃないかと思えるほど、大切で忘れることのない思い出です。
「これまで」そして「これから」
正職員を辞めたとき、今後保育士の仕事はどうしようかな…と感じたモヤモヤは今はもうありません。「私から保育は、きり離せない」と率直に感じるようになりました。
親御さんより子どもたちと過ごす時間が長い保育士の仕事を、私はとても贅沢だなって思っているんです。いつか自分自身が母親になっても、自分のペースでずっと保育士を続けていきたいです。
大切にしている言葉は?
「いつも明るく元気に」
小さい頃から明る過ぎるくらいの性格で、それが自分のいいところでもあると思っています。落ち込むこともあるけれど、そんなときはとことん泣いてスッキリするのが私流。話を聞いてくれる夫や両親、友達など頼れる存在がいるのも私の大きな強みですね。
【編集後記 fromもえ先生担当の保育コンシェルジュより】
今企画で私が取材スタッフさんを選定する際、真っ先に頭に浮かんだのがもえ先生でした。第一印象からずっと変わらず、いつも明るく、親しみやすい。
その素敵なお人柄に、子どもや保護者さん、職員さんは魅了されるのだと記事を通して改めて感じました。今回は明るさの源泉の一つでもあるご主人様にサプライズコメントを頂戴しました!
『普段家事も任せっきりで、新しい土地で慣れないなか仕事も家事も頑張ってくれている妻に助けられていて、本当にいつも有難く思っています。ありがとう!派遣保育士として働いてから「仕事が嫌」と聞いたことがありません。ずっと保育士としての妻を応援してきたからこそ、自分に合う働き方が見つかって良かったなと思っています。これからも無理をせず妻らしく保育士として頑張ってもらえたら嬉しいですね!』
ご主人様と同じく、私ももえ先生のことをずっと応援しています!これからも、しっかりサポートしていきますので些細なことでも何でも相談してくださいね!
from 保育コンシェルジュtanioka
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 黒田彩加