しおか先生

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2024.6.9

しおか先生

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しおか先生

派遣歴:2年目
愛知県名古屋市 保育園&学童保育勤務

#パリでの経験が財産に
#保育調理とレストランとの違い
#「美味しい」のためにできること

今の働き方は?

調理師専門学校を卒業後、1年間のフランス・パリ修行を経て帰国。国内のレストランや飲食店などで経験を積んだ後、結婚・出産を機に保育園調理師にキャリアチェンジしました。

ベルサンテでの派遣歴は2年目。現在、名古屋市内の保育園で平日8:30~14:30で勤務しながら、週2日は同法人が運営している学童保育で保育補助もしています。

調理の仕事に関心を持ったきっかけは?

私の両親は、岩手で40年以上続く割烹料理店を営んでいます。

物心ついたときからよくおままごとをしたり父が野菜のクズをくれて切ってみたり、「料理」が常にそばにある環境でしたね。

週に一度の休日は、家族で仕入れに行った帰りにラーメン屋さんに寄ったり、温泉に行ったり。忙しい合間をぬって家族との時間を大切にしてくれた両親には、今でも感謝しています。

今振り返って思うのは、忙しくも楽しそうに働く両親の背中が幼心にカッコよくみえていたのだと思います。だから自然な流れで「私も料理の道に進みたい」と思うようになりました。

トライアスロン競技者から料理の道へ

わたし、実は高校時代にトライアスロンをしていて、将来はプロを目指そうかと真剣に考えていた時期もあったんです。専属トレーナーに師事して、スイム、バイク、ランのトレーニングの毎日で。ご飯もめっちゃ食べてましたよ(笑)。

でも希望の進路が叶わず、悩んだ末に「料理の道に進むしかない!」と、調理師専門学校へ進学。和食や中華、フレンチなどオールジャンルを学び、国家資格である製菓衛生士も取得しました。

憧れのパリでの修行は、挫折の連続……

専門学校卒業後はずっと憧れだったパリに渡り、フランス系和食店にてビザが切れるまで1年間修行しました。

先輩シェフからの厳しい指導はもちろん、息つく間もないほどの過密なスケジュールで毎日クタクタ。厳しい現実に心が折れて、早々にリタイアする先輩や同期を何人も見送りました。私も帰りたいほど毎日ホントにつらくて、家族に電話して弱音を吐いたことも。

あるとき私が「もう帰りたい……」と両親にこぼしたら、いつも優しいお父さんが「帰ってくるな、最後までやり切れ」と言ったんです。きっと料理人としてのいろんな思いがあって、あえて厳しく突き放したのだと思います。

でもその言葉のおかげで最後までやり切ることができたし、ちょっとしたことでは挫けない強いマインドも身につきました。

保育園調理師はママにとって最良の選択

帰国後は料理の知識や技術を身につけるために、色んなレストランや飲食店で修行を積みました。その後、結婚をして、双子を出産。しばらく育児に専念した後、直接雇用で保育園調理師として働き始めました。

実は、専門学校時代に、何度か保育園での研修があって、子どもの成長を食から導いていくっていうお仕事にすごい魅力を感じていたんですよ。

あと、勤務時間もレストランと違って規則的だし育児とのバランスもとれる保育園調理師の働き方は、今の私にピッタリでした。

視界が広がった派遣会社からの提案

夫のお仕事の関係で名古屋へ引っ越すことになり、転職先を探していたときにベルサンテさんと出会いました。

当初、家庭事情やキャリアを含めて正社員かフルタイム勤務を考えていたんです。でも小さな双子がいる身で、なかなか自分が求める環境が見つからず。

どうしよう、困った……と結構焦りがありました。そんなときに当時担当だったoishiさんが、色々と話を聞いてくれたり、アドバイスしてくださったんです。

「しおか先生の現状を考えると、環境も変わられてお子様もいらっしゃるのでひとまず短時間から復帰されて、少しずつ勤務時間を延ばしていく選択はいかがですか?その時々のしおか先生の希望に合わせて派遣先と交渉あるいは環境を探しますのでご安心ください!」と。

焦りからかグッと視野が狭くなっていた自分にとって、その選択肢もいいかも!と気持ちがふっと軽くなりました。親身になって対応くだったことを今でも感謝しています。

実際にこの一年の中でも少しずつ勤務時間を調整させてもらったり学童でもダブルワークさせてもらうことになったり状況に合わせた働き方ができています。

それらもすべてベルサンテさんが間に入ってやり取りしてくださるのでとても助かっていますね。

給食の人気No. 1は、煮込みハンバーグ

今は名古屋市内の園で、働かせてもらっています。

小規模保育園なので、メニューの考案から材料発注、調理、食事介助まで幅広い役割を担わせてもらっています。ここにきて、これまでのいろんな経験が全て活きているなと感じています。

学校時代に和洋中のオールジャンルを学んだこと、昔、実家の割烹でまかないを作るときに母親から教えてもらった切干大根やひじき。あの時、あの環境で学んだレシピが頭に入っているので、今とても役立っています。

特に園の子どもたちに人気なのは煮込みハンバーグ。バターや生クリームを少し入れてコクを出すのがワンポイント!子どもだけじゃなく先生にも大好評です。

職場の先生たちが私にとって一番の理解者

園には同い年くらいの子どもを持つママさん先生も多く、本当にいい人ばかりで、働きやすい環境です。

仕事やプライベートを含め、困った時はいつも相談に乗ってくださるし、私が辛い時には一緒に泣いてくれたことも……。

子どもの行事や風邪の時も快くお休みさせてもらって、出勤したら「○○くん、大丈夫だった?」と心配してくださるんです。

実家が岩手、今いる愛知も引っ越ししてきたので周りに頼れる存在が少なく、今は職場の先生たちが私にとって一番の理解者ですね。これからもずっとここにいたい!と思えるほど私にとって大切な存在と環境です。

保育園調理の仕事っていいなと思う瞬間は?

何よりも嬉しいのは、子どもたちからの「おいしい~!」を聞いたとき!保育園調理師になって本当に良かったな〜!って思います。

レストランで働いていた時と今の仕事の大きな違いは「食べてもらう人の顔が見られること」。今は食事介助もさせてもらうので、「今日の野菜の固さどうだったかな?」「○○ちゃん、あの食材が苦手なんだな」と反応を見ながら次に活かせることに、すっごくやりがいを感じます。

一つ嬉しかったエピソードがあって。以前に、ある先生が「子どもたちから、しおか先生に言いたいことがあるんだって!」と

言われて「何かな~?」って振り向くと「せーのっ、美味しかったです!しおか先生ありがとうございました!」ってみんなで言ってくれたんです。も~嬉しくってボロボロ泣きました。

子育てを始めたばかりの頃「ずっと家にこもって社会に出ずに、私は何の役に立っているんだろう……?」と悩んだことがあったんです。

だからこそ、「美味しかった!」と言ってもらえて、自分のやっていることが誰かの為になっているんだ!という感情が込み上げてきたんだと思います。

今が楽しい!で終わらせない

保育調理の仕事は楽しい反面、現状に満足してしまうと止まってしまうんじゃないか、という焦りが正直あって。

周りにいる友人たちが自分のお店を出したり、コンクールに出場したりしているのを耳にすると「みんな頑張っているのに、自分はこのままで大丈夫なのかな……」と。

兄も料理人としてテレビにも出るほど活躍しているので、かなり刺激をもらっています。私もスキルアップし続けるために、チャレンジする気持ちをずっと持っていたい!と思っています。

今は、アレルギー食の勉強をしたり、安全面や衛生面の知識を増やしたり自分にできることを一つひとつ積み重ねていく期間。

もう少し先、自分の時間に余裕ができたら、色んなお店を回って研究したり、調理に関する知見をもっともっと増やしたいなと想像を膨らませています。

大切にしている言葉

「美味しかったです!」

改めて、自分は調理が好きなんだと気づかせてもらえる言葉です。私から調理をとったら何もありません。

「美味しかった」をいただけるように、これからもずっと調理に関わる仕事を続けていきます。

【編集後記 fromしおか先生担当の保育コンシェルジュより】

愛知での生活はもう慣れましたか?しおか先生の『子どもたちの喜ぶ顔が見たい』という思いで調理に取り組んでいる姿にまわりの保育士さんや園長先生からいつも嬉しい言葉をいただいています。

節分行事の際は、子どもたち一人ひとりに違うデザインのおやつを準備してくれていましたよね。その心配りが、子どもたちの喜び、保護者からの安心、周囲からの信頼に繋がっています。

最近は調理だけでなく、その他の保育環境でもご活躍いただいています。しおか先生は優しいので、園からお願いされるとなかなか断れない性格かもしれません。

でも困ったことがあれば、私がすぐに対応しますので、ご無理のない範囲でこれからも楽しく働いてくださいね。お仕事だけではなく、家庭との両立でお忙しい毎日かと思いますが、保育園、学童、放課後等デイサービス、それぞれの環境の子どもたちがしおか先生の笑顔に救われています。

これからもしおか先生らしく働けるようサポートしていきますのでどうぞよろしくお願いします!

from 保育コンシェルジュkunimitsu

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 石原結香

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