2024.2.20
【保育士・幼稚園教諭向け】認定こども園で働くメリット・デメリットを徹底解説!キャリアの幅が広がる働き方とは?
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※本記事は一般的な情報提供を目的としており、具体的な給与や待遇、制度の詳細は施設や自治体ごとに異なります。最新情報については、各自治体・施設の公式発表や求人情報をご確認ください。
「今の園もいいけど、もっとスキルアップしたいな…」
「最近よく聞く『認定こども園』って、保育園や幼稚園とどう違うの?」
「転職するなら、どんな場所がいいんだろう?」
キャリアについて考え始めると、たくさんの選択肢の中で悩んでしまいますよね。もし、あなたが保育や教育のプロとして更なる成長を目指しているなら、「認定こども園」がその答えになるかもしれません!
この記事では、転職や就職を考える保育士・幼稚園教諭のあなたに向けて、認定こども園で働く魅力とリアルな実情をメリット・デメリットの両面から詳しく解説します。この記事を読めば、認定こども園があなたの輝ける次のステージになるかがきっと見えてきますよ。
この記事でわかること
- 認定こども園の役割と保育園・幼稚園との違い
- 認定こども園で働くことで得られるスキルややりがい
- 知っておきたい大変な面や注意点
- 働くために必要な資格とお得な「特例制度」について
目次
1. 認定こども園ってどんな施設?
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、認定こども園とは「幼稚園の教育機能」と「保育園の保育機能」を一体化させた施設です。
これまでの保育園や幼稚園の枠組みを超え、多様化する保護者のニーズに応えながら、すべての子どもに質の高い幼児教育・保育を提供することを目指しています。国も待機児童対策の切り札として普及を後押ししており、その数は年々増加中。まさに今最も注目されている活躍の場の一つなんです!
2. 働く前に知りたい!保育園・幼稚園との3つの違い
「働く」という視点で見たとき、保育園や幼稚園とは具体的に何が違うのでしょうか。3つのポイントに絞って見ていきましょう。
2-1. 違い① 求められる役割
保育園は「福祉施設」、幼稚園は「教育施設」という位置づけです。それに対し、認定こども園は「教育と保育を一体的に行う」ことが法律で定められています。日々の生活の援助からカリキュラムに基づいた教育活動まで、両方の専門性が求められるのが大きな特徴です。
2-2. 違い② 必要な資格
この役割の違いから、職員に求められる資格も違います。特に、園の数が最も多い「幼保連携型認定こども園」で働く職員は「保育教諭」と呼ばれ、原則として保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要です。
(※資格については、後ほど詳しく解説しますのでご安心ください!)
2-3. 違い③ 対象となる子どもの背景
保育園には「保育の必要性」が認められた家庭の子どもが、幼稚園には3歳以上の様々な子どもが通います。認定こども園にはその両方の子どもたちが一緒に通ってきます。多様な家庭環境やニーズに触れる機会が多いことは、働く上での大きなやりがいにも、難しさにも繋がります。
3. あなたの経験が活きるのは?認定こども園の4つのタイプ
一口に認定こども園といっても、その成り立ちによって4つのタイプに分かれます。自分の経験や目指す保育の形に合わせて、どのタイプが合っているか考えてみるのもおすすめです。
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幼保連携型
幼稚園と保育園の機能を併せ持つ施設として新たに認可を受けたタイプです。最も数が多く、教育・保育両面のバランスが取れた運営が特徴です。
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幼稚園型
認可幼稚園がベースとなって保育園の機能(長時間の預かりなど)を追加した施設。幼稚園での経験が豊富な方はそのスキルを存分に活かせます。
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保育所型
認可保育所がベースとなり、幼稚園の機能(教育時間の導入など)を追加した施設。乳児保育の経験を積みたい方や保育中心のキャリアを考えている方には馴染みやすい環境です。
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地方裁量型
認可外の保育施設などが自治体独自の基準で認定されたタイプ。地域に根差したユニークな保育を行っている園も多くあります。
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4. 【メリット編】認定こども園で働くからこそ得られる魅力!
認定こども園で働くと、どんな良いことがあるのでしょうか。キャリアアップに繋がる大きなメリットをご紹介します!
4-1. 保育と教育のプロに!圧倒的なスキルアップが目指せる
最大の魅力は保育者としての引き出しが格段に増えることです。0歳児の丁寧な愛着形成から、5歳児の就学を見据えた教育活動まで一貫して携わることができます。
保育園か幼稚園、どちらか一方の施設では得られない幅広い知識とスキルが身につき、「どんな子どもでも任せてください!」と自信を持って言える保育のプロフェッショナルを目指せます。
4-2. 多様な子ども・保護者との関わりで視野が広がる
様々な働き方や家庭環境の保護者と接することで、コミュニケーション能力や課題解決能力が自然と磨かれます。多様なニーズに応えられた時の「ありがとう」は、何物にも代えがたいやりがいになるでしょう。
子育て支援センターの役割を担う園も多く、地域の子育て支援に貢献できるのも大きな魅力です。
4-3. あなたの市場価値が上がる!キャリアの選択肢が広がる
認定こども園での勤務経験は、あなたの経歴において大きな強みとなります。乳児から幼児まで、保育から教育まで、幅広い実務を経験した人材は転職市場でも非常に高く評価されます。
将来、主任や園長を目指す上でも認定こども園での多様な経験は必ずあなたの力になってくれるはずです。
5. 【デメリット編】知っておきたいリアルな一面
もちろん魅力的なことばかりではありません。働く前に知っておきたい大変な面も正直にお伝えします。
5-1. 仕事の幅が広くて業務量が多くなりがち
保育と教育の両方の役割を担うため、覚えることも多く、業務量は多くなる傾向があります。日々の保育計画や指導案、行事の準備なども両方の視点が必要になるため、テキパキと仕事をこなす力が求められるでしょう。
5-2. 職員間の連携に工夫が必要なことも
園によっては、保育士として経験を積んできた先生と幼稚園教諭として活躍してきた先生が一緒に働くことになります。それぞれの文化や仕事の進め方の違いから、初めは戸惑うこともあるかもしれません。お互いを尊重し、一つのチームとして目標に向かう姿勢が大切になります。
6. 【最重要】認定こども園で働くために必要な資格は?
「やっぱり資格が両方ないとダメなの?」と不安に思った方もいるかもしれません。ここが一番大切なポイントです。
6-1. 基本は「保育教諭」!保育士資格と幼稚園教諭免許が必要
前述の通り、特に「幼保連携型」の認定こども園で働くには保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を持つ「保育教諭」である必要があります。
6-2. 【朗報】片方の資格でもOK!「幼保連携型認定こども園への円滑な移行のための関係法律の整備に関する法律案」による特例制度を活用しよう
「どちらか片方の資格しか持っていない…」という方も、諦めるのはまだ早いです!現在、片方の資格と一定の実務経験があれば、もう片方の資格を取得しやすくなる特例制度が設けられています。
この制度を使えば、通常よりも少ない単位数や試験科目でもう一方の資格・免許を取得することが可能です。
ただし、この特例制度は2025年(令和7年)度末までの期間限定とされています。キャリアアップを考えている方は、ぜひ早めにこの制度について調べてみることを強くおすすめします!
7. まとめ
認定こども園は保育士としても、幼稚園教諭としても、これまでの経験を活かしながらさらに大きく成長できる可能性を秘めた職場です。
認定こども園で働くことのまとめ
- 保育と教育、両方のプロを目指せる!
- 多様な子ども・保護者と関わり、大きなやりがいが得られる
- 市場価値が高まり、未来のキャリアパスが広がる
- 「保育教諭」資格が基本だが、今なら特例制度でチャンス大!
確かに、覚えることも多く大変な面もあります。しかし、それを乗り越えた先には保育者としての大きな自信とかけがえのない経験が待っています。
この記事があなたの輝かしいキャリアを考えるきっかけになれば幸いです。まずは情報収集から、お近くの認定こども園がどんな求人を出しているか、チェックしてみてはいかがでしょうか。あなたの新しい挑戦を心から応援しています!











