2020.5.15
病棟保育士・医療保育士とは?特徴や仕事内容、メリット・デメリットについて
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保育の仕事に携わりたいと考えたとき、一般的な保育施設に限らず視野を広くして求人を探してみると、思わぬ適性に気づくことがあります。
そこで今回ご紹介するのは、医療の現場で活躍する病棟保育士・医療保育士のお仕事です。
どのような仕事内容で、一般的な保育士とどう違いメリットやデメリットにはどのようなものがあるのかといった情報をまとめてみました。
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病棟保育士や医療保育士とは
病棟保育士、医療保育士とは、その名の通り病棟などの医療現場を職場とした保育士のことです。
これらの保育士が主に相手をするのは、療養中の子どもたちであり、病院に通院・入院している子どもたちとかかわりながら健やかな心身をはぐくむためのお手伝いをすることが主な役目です。
医療の現場で働く仕事、と聞くと資格が必要なのではとイメージするかもしれませんが、医療関係の資格がなければ従事できない職種ではありません。
保育士の資格を持っている人であれば、応募できます。
一方で、医療知識があれば日常的なコミュニケーションが円滑になります。
保育士仲間や保護者の方だけでなく現場にいる医師や看護師ともコミュニケーションをとらなければいけない病棟保育士・医療保育士だからこそ、基本的な医療知識はぜひ身につけておくべきでしょう。
病棟保育士や医療保育士の主な仕事内容とは?
病棟保育士や医療保育士だからと言って仕事内容が特別に違うということはなく、基本的には学びや遊びのサポートなどほとんど一般的な保育士と同じ仕事をします。
療養中の子どもはそれぞれに年齢や症状が異なるためクラスを受け持つようなことはなく、それぞれに合わせた遊びや支援を提案しなければいけません。
おもちゃや絵本を使った遊びをしたり、身体を動かす時間を設けたりと、子どもの様子を見ながら健やかに成長していくためのサポートを行います。
小さな子どもや病状の重い子どもには、食事や排泄といった生活に必要不可欠な動作のサポートも欠かせません。
中には、入院生活を通じて不安やフラストレーションを溜め込んでいる子どももいますのでそうした場合には、必要に応じて心のケアをする必要もあります。
一般的な保育士との違いとして、子どもの状態を正しく認識するために保護者だけでなく、医師や看護師との連携が求められることが挙げられます。
とは言え、病気や怪我の手当・治療を行わなければいけないわけではありません。
あくまで保育士の仕事がメインとなりますが、その中で子どもの症状を気にかけてあげましょう。
病棟保育士や医療保育士として働くメリット
最大のメリットは、一般的な保育施設よりも労働条件が優れている傾向にあることです。
雇用元が保育施設ではなく病院になるため、勤務時間や給与、福利厚生は病院が展開している条件と同等になります。
イベントや行事も少ないため比較的残業が少ないなど、保育施設に比べるといい条件が揃っているケースもめずらしくありません。
また、保育施設と比べて小規模であることが多いため、子ども一人ひとりとしっかり向き合えます。
子どもの特性を理解しながら、それぞれに合った保育にあたりたい人には最適な環境と言えるでしょう。
病棟保育士や医療保育士として働くデメリット
闘病中の子どもたちと向き合いながら信頼関係を深めていく、という貴重な経験ができる一方で、命と密接にかかわる医療の現場ならではの責任感も求められます。
例えば手術後のタイミングや体調不良によって、安静にしていなければならない子どもも少なくありません。
そうした状態で保育士がハードな遊びを提案した場合には、ともすれば状態の悪化にもつながらないことから細心の注意が必要です。
最悪の場合には保護者から恨まれるような事態にもなりかねないため、強い責任感が求められる仕事と言えるでしょう。
さらに病院という特殊な環境で働く上では、保育士自身も感染症等のリスクが高くなります。
日ごろから手洗いうがいや消毒を徹底し規則正しい生活を心がけるなど、免疫力をアップする習慣をつける必要があります。
病棟保育士・医療保育士の求人の探し方
病棟保育士・医療保育士は、一般的な保育士の求人に比べて数が限られています。
また、専門的な知識や経験を求められる傾向にあることから、一般非公開の求人も少なくありません。
こまめに求人情報をチェックしているとまれに求人が見つかるかもしれませんので、転職支援サービスなどを利用して根気よく探すことをおすすめします。
数が限られている求人は倍率も自然と高くなりますので、募集を見つけたらほかの応募者の手に渡らないうちにすみやかに応募しましょう。
まとめ
病棟保育士や医療保育士の仕事は、医療現場という特殊な環境で行われるからこそ需要が高く、なくてはならない仕事と言えるでしょう。
一般的な医療関係職と違い保育資格があれば従事できるため、働く現場を広い視野で探している保育士には狙い目と言えるかもしれません。
仕事の特徴を理解した上で気になると感じたら、求人を探してみてはいかがでしょうか。