2022.7.16
現役保育士はどうしてる?毎日の残業を減らすためのアイディア集
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保育の現場では、忙しい時期には「毎日、当然のように残業がある」という状態に陥ってしまうこともあるでしょう。
ライフワークバランスを整えるためには、少しでも残業が減らせるよう日頃から工夫することが大切です。
そこで現役保育士さんが実際に取り組んでいるという、残業を減らすためのアイディアについてご紹介していきます。
「助け合い」で減らす
残業を減らすためのアイディアひとつ目が、保育士同士の「助け合い」です。
一人で取り組もうとすると、どうしても時間がかかってしまう仕事は多いですよね。
しかしそうした大変な作業でも、保育士同士で協力し合えばスムーズに終えることができるでしょう。
そのための工夫として「お願いボード」を導入しているという保育士さんがいました。
お願いボードには、そのとき手伝ってほしいことを記載することで、常に情報を共有し合うことができるそうです。
実践している保育士さんからは「自然と協力し合う雰囲気になる」という声がありましたよ。
周りの保育士さんも「助けてあげたいけれど、なにを手助けすればいいかわからない、変に手を出していいものか遠慮してしまう」ということもめずらしくありません。
そうしたとき、お願いボードは非常に役立ちます。
また、そのための工夫として「今、○○の作業をやっています」というように、常に情報を共有することも大切だそうです。
完了報告ではなく、進捗を共有することで「できることがあればすぐに手助けする」ということができるようになります。
「効率化」で減らす
業務をスマートに終わらせるためには、効率化を考えることも外せません。
効率的に作業を進めていくため、普段どのような作業にどれくらい時間がかかっているのか、またどうすれば短縮できるのか考えてみましょう。
そのための工夫として「タイピングの練習をした」という保育士さんもいました。
保育士さんは案外、パソコンを操作する機会が多いものです。
入力効率は、仕事の進み方に大きな影響を与えるため今一度見直してみることでこれまでよりも効率的な業務が叶えられるでしょう。
タイピングのほまにも、ワードやエクセルなどのツールを利用するのであれば改めて操作方法や効率的な関数など、勉強し直してみましょう。
普段の作業を簡単に終わらせる方法があるかもしれませんよ。
また、掃除担当のパートさんを配置したという保育施設もありました。
掃除の作業は保育士が行なっているという施設も多いと思いますが、事務作業や保育士しかできない作業と並行して行うとなるとどうしても時間がかかってしまいます。
仕事の中でも、ほかの人にお願いできることはきちんと頼る姿勢も大切です。
掃除を専門スタッフに任せることで、作業に使える時間が大幅にアップしたそうですよ。
お互いに頼りあう姿勢にもつながり、職場の環境改善にもなるかもしれませんね。
「雰囲気づくり」で減らす
残業を減らすためには、施設全体で「残業をしないようにしよう!」と考え、帰りやすい雰囲気づくりをするために工夫していく姿勢も大切です。
そのために、上の立場の先生が率先して早く帰るという保育施設もありました。
「帰りやすい雰囲気づくりも、上司の仕事だと意識しています」という声が寄せられました。
上司だからこそ、後輩たちの言いにくいことをくみとり、代わりにやっていく、率先していく姿勢が求められるんですね。
また、定時を迎えたら上司から「時間だよ~!」という声かけがあったという保育士さんもいました。
「一年目は、先輩からの声かけがありがたかった」というコメントがあり、後輩目線でも非常にうれしい声かけだったようです。
ぜひ、自分に後輩ができたときには後輩が残業しなくても帰りやすいよう積極的な声かけをしてみましょう。
「計画性」で減らす
残業を減らす工夫として、やはりきっちりとした計画を立てることも大切です。
そのため、「年度初めに担当行事を全て決める」という保育士さんもいました。
あらかじめ自分のすべきことの見通しがついていると、色んな作業を早め早めに着手できるようになります。
「うかうかしていたら、いつのまにか運動会シーズンになっていた!」
「あっというまにお遊戯会が近づいてきたけれど、まだなにも準備できていない!」
「間に合わせるためには残業が必要」
こうしたトラブルを避けるためにもあらかじめ計画を練っておき、余裕をもって落ち着いて準備できるようにしましょう。
また、昼札、夜札を作っているという保育士さんもいました。
そうして仕事内容を見える化することによって、会議の時間が減るそうです。
会議が長引いてしまい、気がつけば残業になってしまうというケースも多いからこそ、計画的な作業は非常に重要と言えるでしょう。
まとめ
今回は、現役保育士さんが実際に取り組んでいる残業を減らすためのアイディアについてご紹介していきました。
残業というと、忙しい保育士さんにとって「あって当たり前のもの」というように感じられてしまうかもしれません。
しかし実際は、工夫次第で減らしていくことができるはずですから、残業が1時間でも減らせるように試してみてくださいね。