2021.1.20
保育実習のお礼状は必要?書き方と実際に使える例文をご紹介
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定められた保育実習の日程がすべて終了したら、それで終わりではありません。
保育施設に対し、感謝を示してお礼状を書くようにしましょう。
今回はその書き方のポイントや例文について、解説していきます。
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お礼状とは
お礼状とは、お世話になった相手へ感謝の気持ちを込めて送る手紙のことです。
保育実習のほか就職活動などの機会にも用いられ、お世話になった人、特に目上の人へ送ることを目的としています。
保育実習を受け入れてくれる保育施設は、通常業務もあり忙しい中でまだ見習いの身である実習生を受け入れてくれています。
さらにその施設ですべきことを一から教えてくれたり、指導してくれたりするわけですから、できるだけ丁寧にお礼を伝えるべきでしょう。
そもそもお礼状は必須?
お礼状は、必須というわけではなく先輩にたずねても「私は送っていない」という人もいるかもしれません。
しかし、基本的にお礼状は「送るべきもの」と考えておくとよいでしょう。
学校によっては、保育実習のあとは必ずお礼状を送らなければならないと決められているケースもあります。
いずれにせよ、保育施設目線で考えればお礼状は受け取って嫌な気持ちになるものではありません。
お礼状がないことで「礼儀がなっていない」と考えられることはあったとしても、送ってマイナスになる可能性は低いことから、ぜひ送っておきたいものです。
また、お礼状を受け取ったことであなたに対する印象がよくなり、その後の就職につながることもあるかもしれませんよ。
お礼状を送るときはなるべく早いほうがよいとされているため、遅くとも保育実習最終日から一週間以内には送るように心がけましょう。
お礼状の書き方
お礼状を書くときには、縦書き用の便せんや、万年筆、インクペンといった文具を用意しましょう。
シャープペンシルや鉛筆は、手紙には不向きです。
また、ボールペンは本来事務用品であることから、礼儀を重んじる人の場合にはマナー違反であると考えられる可能性があります。
こうした理由から、きちんとした手紙であるお礼状には万年筆などを使うとよいでしょう。
お礼状を書くときには「前文、主文、末文」という構成を意識することも大切です。
前文とは「拝啓」などの言葉からはじまる、手紙の冒頭です。
さらに季節ごとの挨拶文や、相手の安否をたずねる挨拶からはじめましょう。
続いて、主文と呼ばれるいわゆる本題の部分に入っていきます。
実習期間のお礼と、それによって得た学びを丁寧に記載することで、印象的な内容となるはずです。
忘れられないエピソードなどもあれば、添えておきましょう。
最後は末文と呼ばれる、結びの言葉を書いて手紙の本文は終わりです。
さらにその後には、日付と氏名、学校名、学年、手紙を送る保育施設と園長の名前を記載しましょう。
園長だけでなく「職員の皆様」と書いてもいいかもしれませんね。
お礼状の例文
ここからは、具体的にお礼状にどんなことを書けばいいのか、例文をご紹介していきましょう。
「拝啓
新緑
花冷えの日が続いておりますが、皆様におかれましてはお元気でお過ごしのことと存じます。先日はお忙しい中にもかかわらず、保育実習にてご指導いただいたこと、改めて心より感謝申し上げます。
短い期間ではありましたが、素直でかわいい子どもたちと、経験豊富な先生方に囲まれ貴重な時間を過ごすことができました。まだまだ至らない点ばかりですが、ご指導のおかげで子どもと向き合う姿勢や、保育という仕事の喜びを改めて学ぶことができました。
今回の実習で学んだ経験を生かし、今後の保育に役立てていければと考えております。末筆ながら、皆様のご健康とますますのご多幸をお祈り申し上げます。
敬具」
「謹啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
先日はお忙しい中、○月○日から○日のあいだ、貴重なお時間を頂戴し保育実習の機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
短い期間ではありますが、保育現場に立ち貴重な体験をさせていただいたこと、心より感謝しております。学校で知識を身につけたつもりでいましたが、実際に現場に立つと座学では気づかなかった課題も多く見つかりました。保育の難しさに悩んでしまうこともありましたが、園長先生をはじめ、先生方の丁寧なご指導に助けていただいたこと、大変感謝しております。課題や学ぶべきことも明確になりましたので、今後一層精進してまいります。
貴園にて保育実習を受けられたこと、改めて心より感謝いたします。末筆ではございますが、貴園のさらなるご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。
敬白」
まとめ
保育施設へお礼状を送るだけでも印象は大きく変わり、相手へスムーズに感謝と敬意を伝えられるでしょう。
これから同じ「保育士」という立場で過ごしていくことになるからこそ、自分ならどんな内容の手紙をもらったらうれしいか、よく考えながら最適な内容を考えてみるのもいいでしょう。
今回ご紹介したルールやマナーも踏まえて、相手に好印象を与えるお礼状の内容について考えてみましょう。