2023.7.2
保育士の給与アップにつながる!キャリアアップ研修はどうやって受ける?修了までの流れは?
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保育士の仕事をしているとき「もっと頑張りたい」「キャリアアップしたい」という気持ちを抱くこともあるのではないでしょうか。
そこで、保育士がキャリアアップするにあたっての方向性や、そのために必要な研修について解説していきます。
「もっと稼ぎたい」「働く上での目標が欲しい」という保育士さんは、ぜひご参考ください。
保育士の「キャリアアップ研修」とは?
政府による処遇改善制度の一環として、今保育士の「キャリアアップ研修」という研修が行われています。
都道府県ごとに行われるキャリアアップ研修を受けることで、リーダーや主任保育士などの立場に立つための知識が身につけられます。
これらの役職に就くことは、専門知識を深めたり、その分の役職手当を受け取ることができたりといったメリットがあります。
若手や中堅の保育士にとって、保育士として働いていく上での明確な目標にもなるでしょう。
キャリアアップ研修は、資格などと同じように一度研修を受けて無事修了すればその後も有効となります。
現在勤めている施設を退職したからといって、キャリアアップ研修も無効になる……ということはありません。
そのため、どこかのタイミングで一度修了しておけば転職にも役立つでしょう。
研修は会場に行って行うものだけでなく、スマホやタブレットを使うことでどこにいても研修を受けられるようになりました。
さらに受講料そのものも無料で、テキスト代を支払うだけで受けられます。
研修へのハードルが高すぎず、チャレンジしやすいと言えるでしょう。
キャリアアップ研修によって得られるメリット
キャリアアップ研修を修了することの最大のメリットは、やはり給与がアップすることでしょう。
どのくらいアップするかは役職によっても違いますが、一例として「職務分野別リーダー」の場合には月に5000円以上のアップが目安となります。
さらに専門リーダーや副主任保育士と言われる役職であれば、毎月最大4万円もの給与アップがのぞめます。
この金額は、とても大きいですよね。
ただし、これらの処遇改善費は施設ごとに振り分けられます。
そのため支給対象となる保育士さんが何人いるかによっても、個人が受け取れる費用は変わってくるでしょう。
そしてキャリアアップによるメリットには、給与面だけでなく知識面の向上もあります。
研修を受けることで、それぞれ異なる分野の専門知識に関連して深い理解が得られますので、関心のある分野に詳しくなるチャンスと言えるでしょう。
知識を深めながら、一歩ずつ着実にキャリアアップしていくことは、仕事の明確な目標やモチベーションにもなります。
保育士のキャリアアップ研修の種類
保育士のキャリアアップ研修には、いくつかの種類があります。
まず、0〜3 歳未満児向けの「乳児保育」や3歳以上向けの「幼児保育」です。
それぞれの年齢別に適切な保育内容について学ぶことができます。
月齢などに関係なく、広く保育の現場で役立つスキルを身につけるためには「保育実践研修」がおすすめです。
子どもの感性を養うさまざまな遊びや学びについて知ることができるでしょう。
続いて「障害児保育」や「食育・アレルギー対応」のように、特定の条件における理解を深める研修もあります。
障害や衛生管理について知ることができ、対策するための知識を深められます。
続いて、子どもを取り巻く環境について広く学べる「保健衛生・安全対策」です。
感染症対策や事故防止などについての理解が深まります。
続いて、職場環境の改善や組織としての理解につながる「マネジメント研修」です。
マネジメントやリーダーシップに関心がある人におすすめです。
続いて「保護者支援・子育て支援」です。
子どもだけでなく、保護者対応についても実践的な知識を得られます。
どの分野も、保育の現場で役立つ知識を得られ、実践的に活用していけるでしょう。
キャリアアップ研修を受講する方法
保育士のキャリアアップ研修を受けるにあたっては、それぞれの都道府県の研修実施機関に申し込みをしましょう。
詳細は、都道府県ごとに違います。
研修をいつやるのか、定員は何人までかなども違うため、管轄の情報をよく調べておきましょう。
また、受講については保育施設の決定も必要です。
そのため必ず保育施設に確認をしてください。
受講が決まれば、スケジュールに従って実際に研修に参加します。
研修後にはレポートを記載し、提出します。
研修が終わったら、適宜申請をすることによって修了証が発行されます。
修了証は全国共通となり他の都道府県でも効力を発揮しますので、きちんと保管しておきましょう。
まとめ
保育士のキャリアアップ研修は複数のコースがあるため、自分の関心を踏まえて特定の分野の知識を深めましょう。
キャリアアップ研修の修了証は全国共通で、保育施設を退職してからも使えるため、転職の際にも役立ちます。
役職や知識を活かして転職することで、現在よりも良い条件の職場を見つけられるかもしれません。