2023.4.20
保育士が働ける職場にはなにがある?施設ごとに異なる働き方や労働環境について
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保育士の免許を生かせる職場……というと、やはり保育園などに施設を思い浮かべる人が多いですよね。
しかし実際のところ、保育士が活躍できる職場はそれだけではありません。
また、たとえ保育園であったとしても、どのような保育園かによっても給料や働き方は変わりますので、よく確認しておきましょう。
その1:保育園
保育士の職場の定番である保育園ですが、保育園と一言で言っても公立保育園や私立保育園、認可外保育園などの種類があります。
公立保育園とは自治体が運営する認可保育園であり、それに対して私立保育園とは公立以外の認可保育園のこです。
そして認可外保育園はその名の通り自治体の認可を受けていない保育園であり、先のふたつに比べ条件が厳しすぎない傾向にあります。
そう言うと「ゆるい保育施設なの?」と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。
認可を受けた保育施設は、保育料や展開する内容などにもある程度決まりがあります。
「低所得世帯のために保育料を抑えたい」など、独自のやり方や方針がある施設の場合には、あえて認可を受けずに経営するという道を選ぶこともあるのです。
認可外保育園の場合、条件が厳しくないため無資格でも働けるものの、施設としての信頼性向上のためにも保育士の需要は高まっています。
認可外保育施設は自由度が高い分、どのような方針で保育を行なっているかは施設によってまったく違い、給料や働き方についても一言では言えません。
気になる施設があれば、積極的に情報を集めてどのような施設なのか確認しておきましょう。
ちなみに公立保育園の場合には、私立保育園や認可外保育園よりも給料や手当といった労働環境が優遇されている傾向にあります。
特に、長く勤めた場合に受け取れる金額はほかの施設よりも安定したものとなるでしょう。
私立保育園は、待遇や自由度など公立保育園と認可外保育園の中間とイメージしましょう。
その2:認定子ども園
認定子ども園とは、自治体の認可を受けて経営される幼保連携型の保育施設です。
保育園と幼稚園、両方の機能を持ち合わせており、年齢に関係なくすべての子どもを預けられます。
年齢の制限によって保育園を利用できないこともある地域の保護者にとっては、「あるとうれしい施設」と言えるでしょう。
一方で、働く立場からすると一般的な保育施設と違う特殊な環境と言えます。
認定子ども園で働く場合、基本的には、保育士免許だけでなく幼稚園教諭の資格も必要になります。
しかし就職時に必ず幼稚園教諭の資格を持っていなければいけないというわけではなく、働きはじめてから資格取得を目指しても構いません。
実務の中で資格を取得できるので、スキルアップを目指したい人や新しいことにチャレンジしたい人にもおすすめです。
その3:児童養護施設
児童養護施設とは、さまざまな理由によって保護者のもとで生活できない子どもたちが入所することを目的とした施設です。
そのため、一般的な保育施設とは少し違った環境と言えるでしょう。
施設に入所している子どもの年齢は一般的な保育施設よりも幅広く、未就学児から小学生、中学生、高校生の子などがいる場合もあります。
それぞれの年齢や環境、状態に合わせて幅広い支援が必要になり、保育士の仕事内容についても、一般的な保育施設のものとは変わります。
その一環として、例えば施設に入居している児童の一人ひとりに自立支援計画を作る必要があります。
子どもが今後、どのように自立していくか、そのためにはどのような支援ができるかといった方針を決めるための計画書です。
自立支援計画は、子どもの自立のためになるのはもちろんのこと、他の機関からの支援を受ける上でも大事な計画書となります。
また、児童養護施設での勤務は24時間体制となり、多くの場合シフト制で対応することになるでしょう。
もっといい条件で働きたいときには?
このほかにも病児向けの施設や、母子支援施設など保育士が活躍できる職場はさまざまあります。
一般企業でも、社員の働きやすさ改善のために社内に保育施設を設けているケースがあります。
その場合、保育士として一般企業に勤め、給料をもらうことになるでしょう。
このように多くの現場において保育士の需要は高いからこそ、自分の理想に合った職場を探すことが大切です。
現在の職場で「給料に満足できない」「人間関係に不満がある」などお悩みを抱えているときには、視野を広く持ち働きやすい環境を探してみましょう。
まとめ
保育士の活躍できる職場というと、やはり保育園をイメージするかもしれません。
しかし、近年では認定子ども園や児童養護施設をはじめ、さまざまな環境で保育士の需要が高まっています。
求人情報の種類も豊富に展開されているため、自分に合った職場を探してみませんか?