2023.2.16
保育園では避難訓練が必要?地震や火事、不審者などの発生時に保育士が行うべきこと
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災害をはじめとしたもしものとき、保育施設の先生は子どもたちをきちんと避難させる責任があります。
そのためにも大事なのが、日頃から避難経路の確保を徹底し、焦らないように対応しておくことです。
保育施設における避難訓練の重要性や、どのように避難訓練を進めていけば良いのか解説していきましょう。
保育施設では避難訓練が必要?
小学校や中学校、就職先の企業などにおいては「避難訓練」を行うこともめずらしくないでしょう。
一方で保育施設というと「避難訓練をする必要があるの?」と思ってしまうかもしれません。
結論からお伝えすると、やはり子どもの安全を考えるのであれば保育施設でも実際の災害を想定した避難訓練はぜひしておくべきです。
子どもたちに地震や火災、水害といった災害の恐ろしさを教えることは非常に重要です。
災害時には保育士の指示をきちんと聞いて対応できるようにしておかないと、避難がスムーズにいかなくなってしまうかもしれません。
繰り返し訓練すれば手順を確認できるようになりますので、次第に子どもたちも落ち着いて行動できるようになっていくでしょう。
また、先生たちのあいだでも避難経路や避難方法の確認をしなければいけないため、避難訓練をこまめに行いチェックすることは大事です。
災害時には「子どもを守らなければ」という意識が強く働くほど、冷静な判断ができにくくなっていくこともあります。
適切な指示を出しながら、保護者との連携や安全な引渡しを実現する方法を考えましょう。
また、避難時に問題点が見つかったときには早急に改善へ導かなければいけません。
保育施設で行う地震の避難訓練とは?
日本は地震大国のため、地震に遭遇するリスクも非常に多いものです。
地震の避難訓練では、まず子どもたちに地震が起きたときの対応を教えます。
窓から離れたり、机の下に隠れたりといった行動は、まだ揺れている状態でも安全を確保するため必要不可欠です。
そのあと、揺れがおさまったら実際に避難するための指示をしていきます。
経路や人数の確認、避難誘導など、保育士同士で連携しながら先導していきましょう。
また、地震を原因とした火災、停電のリスクもありますので、ガス栓を閉めることや窓を開けること、エレベーター類を使わないことも意識してください。
所定の避難場所に避難してからは、改めて子どもの人数を確認し、逃げ遅れている子がいないかチェックします。
きちんと確認できたら随時保護者への情報共有や引渡しを行いましょう。
火事の際の対応
火災訓練では、まず施設内の火事のリスクがある場所を認識しておき、そこから火が発生したときどのような経路で避難するか計画します。
保育士たちが連携しながら火元の確認や共有を行い、まずは避難経路を確保します。
避難の際には、煙を吸うことがないように注意させなければいけません。
濡れたハンカチで鼻や口を覆うほか、なるべく低い姿勢をキープするなど、移動の工夫が大切です。
また、地震のときとは違い、火災のときには被害を抑えるためには窓やドアは閉めなければいけません。
避難後、子どもたちの人数確認や適切な場所への誘導については地震と変わらないところもあるでしょうから、よく確認する必要があります。
また、火事の規模によっては消防車が到着するまでに消火器などを使った消火活動も必要になるかもしれません。
とっさにときに正しく対応できるよう、使い方は確認しておきましょう。
不審者遭遇時の対応もあわせて確認しよう
地震や火災といった災害のほか、子どもたちに危険が迫るケースとして「不審者が侵入する」というものも考えられます。
不審者対応の際には、いかにして不審者を刺激せず安全な対応をするかが鍵となります。
警察への通報から子どもたちの避難まで、事前にしっかり保育士同士でチェックしておきましょう。
有効なのが、事前に合言葉を決めておくパターンです。
「いかのおすし」などの言葉で危険を知らせれば、子どもたちにも不審がられず冷静に緊急事態に対応できるかもしれません。
また、不審者との遭遇は施設の外でも起こりうるため、そうしたときにできる対応を教えておくことも大切です。
まとめ
保育施設で子どもたちとともに行う避難訓練は、万が一のとき冷静に対応するために必要不可欠です。
子どもたちに危険な場での対応の大切さを伝えるのはもちろんのこと、保育士同士で連携をとることの重要性も確認できます。
災害はもちろんのこと、不審者などの危険が迫ったときにも対応するため、保育士さんは日頃からきちんと対応を確認しておきましょう。