2020.12.13
今増えている「子連れオフィス」とは?保育士が働くメリット
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今、全国的に「子連れオフィス」が増えているのをご存知ですか?
子持ちワーカーにとってうれしい働き方が叶う子連れオフィスは、保育士の立場からみてもさまざまな魅力がある職場と言えるのです。
今回は、子連れオフィスにまつわる基礎知識と、保育士目線の魅力についてご紹介していきます。
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子連れオフィスとは
子連れオフィスとは、子どもを連れてきてよいという保護者目線の心配りが売りのオフィススペースのことです。
今、自宅勤務やサテライト勤務、フリーランスの業務を行うための場所として「コワーキングスペース」と呼ばれるスペースが人気を集め、全国に数を増やしています。
PCやコピー機などのオフィス用品が備え付けられ自由に使うことができるほか、自分のPCやタブレットを持ち込むこともでき、WiFiにつないで業務を進めることができるというスペースです。
そして、そんなコワーキングスペースに、子どもを連れていけるのが「子連れオフィス」というわけです。
子連れオフィスには保育所やキッズスペースが併設しており、長い時間でも安心して預けることができます。
ワークライフバランスの調整が求められる昨今、子連れオフィスの需要はさらに高まり、全国的に広がって展開されています。
子連れオフィスが増えている理由
子連れオフィスが増えている背景には、近年の「働き方改革」の定着があることは間違いないでしょう。
さらにコロナ禍の働き方の変化によって、リモートワークの実現度は大きく変わりました。
一方で、保育施設の待機児童問題はますます深刻化しています。
意欲的に働きたいと思っていても、子どもを預けることができず諦めてしまうことも多くあるでしょう。
「リモートで仕事をしなければいけないけれど、自宅にはスムーズに仕事をするための設備が整っていない」
「自宅では病気の家族が療養しているので、子どもを外に連れていき、かつ仕事もちゃんとしたい」
というようなニーズに応えられる子連れオフィスは、今後もますます需要を獲得していくでしょう。
子連れオフィスのメリット
子連れオフィスが増えている背景には、利用する側にも働く側にもさまざまなメリットがあることが挙げられます。
子連れオフィスへ出勤する人は、子どもがすぐ近くにいるという安心感の中でいつも通りに仕事ができます。
そして保育士も、保護者がそばにいる環境で子どもを預かることができます。
保護者と保育士が密接にかかわれるので、もしトラブルがあってもすぐに保護者の方へ報告・確認できるのは大きな魅力でしょう。
また、子連れオフィスは一般的な保育施設に比べると、少人数保育を実践している割合が高いものです。
「クラス制保育園の働き方ではすべての子どもに目が届かなかった」「少人数でしっかり子どもをみたい」
という保育士にとって、理想的な環境です。
イベントごとも少ない傾向にあるため、一般的な保育施設と違った働き方ができるでしょう。
子連れオフィスの注意点
保護者の近くで子どもを預かることができる子連れオフィスは、人によっては「見張られている」という感覚に近いプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
「いつでも保護者さんに連絡できる」という安心感よりも、プレッシャーが勝ってしまう人には、あまり向かないでしょう。
また、子連れオフィスは一般的な保育施設と違って年間で決まったメンバーが集まるのではなく、その日に来た保護者さんの子どもを預かる形になります。
都度、名前や好きなこと、嫌いなことを覚えなおさなければいけません。
持病やアレルギーのように注意しなければならない点が多い子の場合には、いっそう気を配る必要があります。
その日、その日で預かるメンバーが変わることにやりづらさを覚える保育士にとっても、気を張る環境となるでしょう。
反対に「毎日変化や刺激のある仕事の方が楽しい!」と感じる人なら、楽しんで働けるはずです。
子連れオフィスで働きたいと思ったら?
子連れオフィスで働きたいと思ったなら、まずは勤務できる範囲に子連れオフィスがあるか確認してみましょう。
増加傾向にある子連れオフィスですが、地域によってはコワーキングスペースそのものの数が足りていないこともあります。
働きたいと考えていても、遠方まで通わなければならないケースもありますので「ここまでの距離なら通える」という目安をあらかじめ立てておくとよいでしょう。
子連れオフィスの求人探しがうまく進まないときには、転職サービスを利用しましょう。
なかなか探しづらい求人や、競争率の高い求人もスムーズに見つけられます。
保育施設に比べて求人数が限られているからこそ、こまめに求人情報を確認することでスムーズな転職につながりますよ。
まとめ
今、多くの業界で働き方が変動しており、より柔軟に働ける環境が求められています。
保護者と保育士の距離が近い子連れオフィスは、子どものいるビジネスパーソンはもちろんのこと、保育士にとっても魅力ある環境と言えるでしょう。
より働きやすい環境を求めている保育士さんは、転職先の候補に「子連れオフィス」を入れてみてもいいかもしれませんね。