2021.12.12
ペープサートとは?作り方と保育の現場に取り入れるメリット
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保育の現場でもよく利用されている「ペープサート」。
「実際、どんなものなのかよくわかっていない……」「やってみたいけどやり方がわからない……」という保育士もいるのではないでしょうか?
そこで、保育士さんにあらためて知ってもらいたい、ペープサートの基本情報を集めてみました。
ペープサートとは?
今、子どもたちの想像力を養うために多くの保育現場で利用されているのが「ペープサート」です。
ペープサートとは、簡単に説明すると子どもを対象とした紙人形による寸劇のことです。
子ども向けのテレビ番組などでも、表と裏にそれぞれ違った絵の描かれている紙人形を使った寸劇を目にしたことがありませんか?
もともとは「ペーパーパペットシアター(paper puppet theater)」の略称であり、日本でも江戸時代に起源があるとされています。
非常に歴史が長く、安定した人気を集めている出し物なのです。
片面のみで進行していく紙人形劇と違い、両面を使うことで表現の幅がぐっと広がるのがペープサートの特徴と言えるでしょう。
ペープサートを保育の現場に取り入れるメリット
子どもの想像力を養うために、絵本や紙芝居を保育の現場に取り入れている保育士さんは多いのではないでしょうか。
しかし、同じような内容が続いてしまうと、どうしても子どもたちが飽きてきてしまいますよね。
そんなとき、ペープサートが活躍してくれるでしょう。
ペープサートは平面的に進行していく本と違い、キャラクターをより近くに感じられることから、子どもたちの興味や関心を惹き、飽きさせないまま進行できます。
すぐに集中できなくなってしまう子も、ペープサートなら新しい反応を期待できるかもしれません。
また、ペープサートは場所をとらず、大変な準備も必要ないことも魅力です。
背景などを使わずに行うのであれば、紙人形だけ用意しておけば屋内に限らずさまざまなロケーションでさっとはじめられるでしょう。
もちろん背景を用意することによってますますストーリーにのめりこみやすくなりますから、必要に応じて背景を準備してみてもいいですね。
ペープサートの作り方
ペープサートは、比較的手に入りやすい材料で作ることができます。
ペープサートの基盤となる部分は画用紙や厚紙といった厚手な紙で作ります。
もちろんそれだけでは人形劇ならではのかわいらしい雰囲気になりませんので、重ねて貼る色画用紙やおりがみも用意しましょう。
それらをきれいにはるためののりやテープ、はさみ、ペン類といった文房具も用意してください。
持ち手となる部分には、割り箸やストローを使います。
ペープサートを作るときには、まず台紙部分を切って形を作っていきます。
台紙は持ち手をはさみこむため、同じものをふたつ用意しましょう。
台紙には画用紙やおりがみを貼ったりイラストを描いたりしていきますが、裏表でそれぞれ違う柄にすることがポイントです。
イラストができたら、片方の裏側に持ち手をテープで貼り付けます。
それからもう片方の台紙も用意し、裏側にのりを塗って台紙に貼り合わせましょう。
貼り付けた後、上から重い本などをのせてしっかり密着させるとよりきれいな仕上がりになりますよ。
舞台を作るときには、段ボールや牛乳パックといった自立する素材を使うとよいでしょう。
森が舞台となるストーリーなら木を描いてみたり、折り紙でつくったお花や果物を飾り付けてみたり、色んな工夫をすることでますますお話に引き込まれるようになりますよ。
ペープサートを盛り上げるコツ
ペープサートによって子どもたちの興味を惹くためには、やはり準備が必要不可欠です。
紙人形だけ作ればOKではなく「どんなお話にするのか」「どんなセリフがでてくるのか」「BGMは用意するのか」といった部分についてもよく考えておきましょう。
紙人形を動かすときにも、ワンパターンに動かすよりもストーリーにあわせて大げさに動かすなど抑揚をつけてみましょう。
動きだけではストーリーが伝わりづらい部分は、セリフや声色にも工夫をしてみましょう。
ほかのクラスの保育士さんと協力して、登場キャラクターの多い壮大なストーリーを作り上げるのもいいかもしれません。
子どもたちの反応を見ながら、より楽しい時間を演出するためにできることを考えてみてくださいね。
まとめ
絵本や紙芝居以上に動きを感じられるペープサートは、保育の現場で親しまれるあらたな定番となりつつあります。
準備も簡単で、画用紙や割り箸があればスムーズに作れることから、子どもたちに楽しい時間を過ごしてもらいたいときぜひ試してみましょう。
子どもの食いつきもよい傾向にあるため、経験の少ない新人保育士さんにもおすすめですよ。