ゆみ先生:派遣の先生インタビュー

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2024.3.10

ゆみ先生:派遣の先生インタビュー

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ゆみ先生

派遣保育士歴:8年目
京都府京都市 保育園勤務

#新卒時代の苦悩が糧に
#何でも話してくれる先生に
#後輩にも敬語で

今の働き方は?

新卒で正職員の保育士として2年勤務した後にベルサンテさんで派遣保育士として働かせてもらっています。今年で8年目。

今は、京都市の私立保育園で、月~金、9時~18時のフルタイム勤務。0歳児担当です。

子ども時代は勉強が大の苦手!将来やりたいこともない……

わたし、お恥ずしながら子どもの頃は勉強があんまり得意ではなくて、かと言ってやってみたい仕事があるわけでもなく…。

そんな私の姿をみて母が調理師免許を取得できる食物調理科がある高校への進学を勧めてくれたんです。3年間、無遅刻無欠席で通って、最終的に調理師免許も取得できました。

でも進路を考えるときに、残念ながら“調理を仕事にしよう!”とは思えず。

漠然とした悩みを抱えていた私に高校時代にちょっとしたきっかけがあって。

学童でのアルバイトがターニングポイント

私、小学校のときに1年生から6年生まで学童に通っていたんです。

今思えばちょっと特殊な学童で、保護者の有志で運営されていたようで地域の色んな学校の子が集まる環境でした。

学校や年齢が違うお友達と、コマ回しとかプラ板を作ったり、みんなで公園に行って思いっきり遊んだり、夏に連れていってもらったキャンプも楽しかったな~。

とにかくみんなで遊ぶ時間が楽しかったんです。

そんな学童のOB会が高校生の時にあって、参加したのがきっかけでその学童でアルバイトをすることになりました。

毎日子どもたちと遊んでいるうちに、子どもと触れ合える仕事もいいかも!と思って。

まだ確実なものではなかったんですけど、少し心が動いた感じがあった気がします。

保育養成校に進学!しかし……

そんな思いを抱いたタイミングで、有難いことに推薦で京都の保育養成校に進学できここでも2年間皆勤で頑張りました。

でも正直、実習はめっちゃ大変で(苦笑)。

あと二日行ったら休み、あと一日行ったら休みってカウントダウンして乗り越えました(笑)。

とはいえ楽しい大学生活で、資格も無事取得できたんですけど、素直にお話すると、ここでも「よし!保育士として頑張っていこう!」というモチベーションは上がらずで…。

同級生のみんなも就活頑張っているし、私もやらないとな、という同調的な流れにのって就職を決めたのが本音です。

新社会人としての苦悩

そんな中でも有難いことに内定をいただけて京都の保育園で正職員として2年勤務。

一年目は4歳児を担当させてもらったんですけど「もう、わけ分からん~」っていう感じで何が分からないかも分からない状況を一つひとつ解決していくのにすっごく苦労して何度も挫けそうになりました。

でも困ったときには5人の同期や周りの先生に助けてもらいながら乗り越えていきました。

大変な毎日でしたけど、この園は、保育のすべてにおける“徹底”が精度高くて、手洗いの仕方、保護者への言葉づかい、お帳面の書き方、身だしなみとか色んなことの基礎を学びました。

保育士としてのリスタート

書類作成が特に苦手なこともあって、帰宅が毎日23時、24時となることも多く続けていくことが難しいなと感じて2年お世話になった園を退職しました。

その後、他業種で働いてみたのですが、なかなか自分に合うものを見つけらず、そこで“私には、やっぱり、保育だな”と思い返しました。

そこでベルサンテさんに出会ったんですよね。

「書類少なめ/土日休み/残業なし」

で保育士として働けるということを聞いて、当時派遣の働き方を詳しく知らなかった私は「ホンマかな?」と少し疑っちゃっていました(笑)。

でも話を聞くと、丁寧な説明があったし、実際に紹介してもらった園には既にベルサンテの派遣保育士さんが在籍していることを聞いて安心感が増しました。

そういった働き方だったら自分に合っているかも!と思って、今度は“派遣保育士”として現場復帰することになりました。

派遣で実感した「二つのビックリ」

派遣保育士として働き始めて二つのビックリがありました。

一つは「心に余裕をもって働ける」ということ。

前職では、仕事して帰って寝るだけの生活だったので、「私って、自分時間が必要な人間なんや!」と気づきましたね(笑)。

もう一つのビックリは、「派遣仲間」ができたこと。

同じ所属先ということで親近感が湧きますし、立場上感じる悩みも共有して相談しあったり。

園が変わっても連絡を取り合っている先生もたくさんいるんです。

こういった繋がりができると思っていなかったので、これは派遣で働いてよかったことですね。

良い働き方だなと実感したので、知人から相談を受けたときは、派遣を紹介させてもらうことも。ちなみに私の妹も、ベルサンテ所属の同じ派遣保育士なんです。

保育士を続けてこられた理由は「出会い」

今年で保育士歴10年目。率直な感想は、ホントにあっという間。

流れのままに保育士になりましたけど、ここまで続けてこられたのは、周りの先生に恵まれたからだと思います。

ある園でご一緒させてもらった先生には「保育観」を広げていただきました。

その先生は保育も完璧な上に、事務作業もテキパキ。いつでも子どもを第一優先にされる。かつ保護者対応もお上手で。

例えば子どもにかける「どうしたん?」。この一つの声かけにもいくつものパターンがあることを教わりました。

トーンや表情、目線、それぞれを組み合わせることで、その時に相応しい「どうしたん?」を選択されていたんだと思います。

その先生の影響は大きく受けて今でも実践で活用させてもらっています。

初めて「すごい!こんな先生になりたい!」と思わせてもらいましたね。

わたしのマイルール

派遣保育士としての私の役割はリーダーとなる先生のサポートです。

シーンによってはお伺いをたてることもあるんですけど、何でもかんでも聞かないようにしています。

まず自分の意見や考えをちゃんと伝えて、その上で指示を仰いだり相手の意見を聞くことを忘れないようにしています。

例えば「先生、次何したらいいですか?」ではなく、「先生、次○○を予定しているので□□を準備しておこうと思いますがいかがでしょうか?」のように。

あとは、先輩、後輩、雇用に関係なく、子どもの前では「敬語でコミュニケーションをとる」というのがマイルール。

子どもは結構敏感なので、先生同士の関係性やパワーバランスを感じ取るんですよね。

もちろん先輩、後輩関わらずリスペクトしているからというのもありますし保育をする上でその点をフランクにする必要はないのかと思ってそうしています。

ただ、お堅い感じの敬語ではなく、丁寧な言葉遣いを心がけるというイメージですかね。仕事が終わってプライベートになると、同僚とかだともちろん話し方は変わります。

「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?

私のことを覚えてくれている瞬間はやっぱり嬉しいです。

乳児組の時に担当していた子が、年長さんになってクラスを離れても園庭で出会ったときに「ゆみ先生!いっしょにあそぼ!」って言ってくれたりするんですよ。

「もう担任じゃないのに!嬉しい~」って思います。

私、子どもにアピールするんですよ(笑)。クラスが変わっても園内で会ったら絶対話しかけています。

「○○ちゃん、おはよう~!朝ごはん何食べた~?」とか、全然たわいもない会話なんですけどね。

どこか友達のような感覚でいてほしいなという気持ちがあって。

“先生だけど何でもしゃべれる存在”でいたいんです。

あの時があるから、今がある!

子どもに対してだけではなく、保護者さんにもお迎えに来られた際にたった一言でもいいから今日あったことを伝えるようにしています。

「せっかく対面で来られているのだから、一つはお話できるネタはもっておきなさい。お帳面に書くのは当たり前。+αで伝える対面の一言が必ず保護者さんの安心につながる」

これは新卒で勤務した園の教えです。

こうやって自分を客観的にみると、これまで教わったこと、見てきたことが無意識に習慣化しているな~って感じました。

当時は苦悩する毎日でしたけど、その時があるから今があるなと思います。

大切にしている言葉は?

「なるようになる!」

進路に悩みながら流れに身を任せてここまできましたけど、周りに支えられながら、その時できる自分の精一杯を積み重ねることで気づけば、保育士として10年!

そもそも計画通りにいかないのが人生。あまり考えすぎず、“なんとかなる精神”でまずはやってみるのも大事ですね。

今の私は、「迷うことなく保育士を続けていきます。」

【編集後記 fromゆみ先生担当の保育コンシェルジュより】

初めて、ゆみ先生にお会いした八年前のこと、今でも鮮明に覚えています。

とても目力が強く「この方は芯がしっかりしてる方だな」と思いました。数年前から再び担当をさせていただくようになり、色々な事がありましたが、どこか「ゆみ先生なら大丈夫」という安心感がありました。

園児さんにニコニコしながら話しかけて、アピールしているゆみ先生の姿、めちゃくちゃ想像できます!(笑)。

そして実は今回、スペシャルゲストとして、ベルサンテから同じ派遣保育士として働く妹さんからもメッセージをいただきました!

「保育の先輩として話を聞いてもらったり、同業者として相談に乗り合ったり、そして家族だからこそ本音でぶつかり合える。家族だけれど同じ保育士の仲間でもあるので一番身近で頼りになる存在です。同じ環境で育ってきたからこそ分かり合えることも多くあり、他の人には相談しにくいことでも信頼して話ができることは家族、姉妹だからこそだなと思っています。これからも同じ保育士の仲間、保育の先輩後輩、そして家族として切磋琢磨していきたいと思っています。」

from 保育コンシェルジュ yoshimura

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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
文 : 堀池恵美
写真 : 森下賢人

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