2023.5.30
まさこ先生:派遣の先生インタビュー
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派遣保育士歴:5年目
滋賀県大津市 こども園勤務
#17年ぶりの保育復帰
#苦労した子育てを経て今、充実!
#単発保育もスタート!
今はどんな働き方ですか?
今年度で派遣保育士として5年目に入ります。自分の子どもの成長に合わせて少しずつ勤務時間を延ばしてきて、現在は月~金、8:30~16:30の勤務です。
さらに今年度からは、平日とは異なる園で土曜日に月に2回ほど勤務をさせてもらっています。
保育士を目指したきっかけは?
私は、両親・弟二人・祖母・叔母の七人家族の環境で育ちました。母親も専業主婦だったこともあり、いわゆる家事が身近にありましたね。
料理もよくするのですが、今でも祖母から学んだ和食が好きだし、洋裁も好き。
そんな環境で育ったからか家庭的なお仕事には関心があって自然と保育の道に進みました。
17年保育から離れていたなかで保育復帰を決めた理由は?
新卒で約一年、保育園で勤務したのち、その後はずっと別業種で働いていました。結婚出産後、長男の子育てが思った以上に手がかかったんですよね。
必然的に子どもの発達、成長について考えたり学ぶ機会が多くあったので、その経験を活かせるのは、やっぱり保育だなと思って17年ぶりに保育復帰しました。
家庭の優先順位を高くしながら、保育の仕事ができたのも派遣保育士という働き方があったからこそだと思います。
ご自身の子育てを通じで得た経験とは?
なんでこんなに子育てが難しいのかな?とずっと悩んできました。失敗もたくさんしましたし、周りの人に助けられてきました。
特に、子どもが小学校高学年の時に出会った先生の言葉は今でも自分の好きな言葉の一つです。
「迷ったときはしんどい方を選べ」
子どもに向けて発して下さった言葉だったのですが当時の私にとても響きました。その後、決断が必要な時には常にこの言葉が道しるべのようになってくれましたね。
今年度から新しいチャレンジを始められたそうですね。
そうなんですよ、今年の4月から平日の勤務に加えて、土曜日に単発的な形で別の保育園でもお仕事することになりました。(土曜日の月2回程度 9:30~18:00勤務)
色んな園の取り組みや他の先生の考え方にも触れたい!と思う性格なのでベルサンテさんの担当者にお話ししたところ、土曜日保育のお仕事を提案いただきました。
でも実はご提案いただいたときに、はじめは悩みが。。
園の方針がこれまで経験してきた環境と異なる考え方だったり、フィーリング的に私には難しいお仕事なのでは・・と思ったんです。
ただ、園さん側は私が入ることで助かる!と仰っていただいているようでしたしせっかくベルサンテの担当者さんも私の希望に対してすぐに提案して下さったので、ここは座右の銘を思い出して、チャレンジすることを決めました。
実際その決断はいかがでしたか?
新たな先生との関わりを持つことができて、学びが多く良い選択をしたなと思っています。
先日の土曜日に勤務したとき、一つ嬉しい出来事があったんですよ。
一緒のクラスに入った先生が少し近寄りがたい雰囲気があったので緊張していたのですが、休憩時間に喋りかけてみると意気投合!プライベートも含めて色んな話をしました。
実はその先生も最近勤務開始したらしく、さらには人見知りだったようで、「こんなに色々お話したのは、まさこ先生が初めてです!気持ちが和らぎました~」と言ってくれました。
自分の存在が少しでも役立ったのかなと思うと嬉しくて。そう思ってもらえただけでも土曜日保育の仕事をしてよかったです。
おしゃべり好きでよかった!(笑)
モチベーションの源泉は?
私の子どもの進学がひとまず落ち着き、自分に余裕ができてエネルギーを仕事に注げる時期になってきた頃からよりモチベーションが上がってきたように感じています。
子どもの思春期を抜けるまでの6年くらいはやはり苦しかったです。でもその経験があるから今があると思っていますし、長いトンネルの闇を抜けたときの瞬間を経験することができました。
今後も保育のお仕事をするうえで、きっとこの体験が役立つと思いますし自分の経験を活かせる仕事ができる有難みも感じています。
「やっぱり、保育っていい」と思う瞬間は?
子どもたちの”朝のおはよう、帰りのバイバイ”です!
本当に癒しとパワーがすごい!園の子どもたちはすっごく懐っこくて、元気がよくて可愛いんです。
子育てが落ち着いた2年前から少し勤務時間を増やしたんですよね。(週2回勤務→週5回勤務)週5になって子どもたちとの距離感がグッと近くなりました。毎日、休みたくない!と思いますね。
あとは子どもの成長を感じた時でしょうか。些細なことですが、先日もある子を叱らないといけないシーンがありました。
その子は反省してその後私とどう向き合ってくるかなと観察していたら子どもから歩み寄ってきてニコッと笑顔で笑ってくれました。
自分で感情を整理できたんだな~という嬉しさと不意に見せる笑顔が愛おしくてたまらないですね。
保育で意識していることは?
“どんなことでもどうせやるなら楽しく!”を心掛けています。
例えば、おもちゃやブロックの消毒。普通にあ~片付けないと!ってやらされている雑務と思うよりも、色分けしたり、時間を計ってゲーム感覚にしたり、並べ方を変えてみたり。
楽しくするための工夫をいつも探しています。
あとは、他の先生の良いところを吸収すること。今ご一緒している先生も同年代なのですが、キャリアもおありで言葉かけや子どもへの接し方がすごく勉強になります。
真似をしながら身に着くように自分なりにやっています。
実はネガティブということも聞きましたが?
そうなんです。。だからこそ思考を常にポジティブに向けよう!と思っています。
ベルサンテさんの存在もポジティブになれる一つかなと思っています。派遣の担当者さんが変わってもいつも気にかけてもらっています。
これまで3名の担当者さんにお世話になりましたが、皆さん話し方や間の取り方などが似ていてベルサンテさんのなかで何か研修されているのかなと感じるほど。
いつもポジティブに色々とお話させてもらえるので、そういった会社さんに雇用してもらっていることがポジティブ思考の維持に繋がっているのかなと思います。
新卒時、苦労していた自分に声をかけるなら?
なんで楽しくないの~?と言うかも。(笑)
今考えると一人担任ですっごく自由にさせてもらっていたと思います。
でもその時はいっぱいいっぱいだったし、当事者でないと難しいですよね。
しんどいことを避けるのではなく、どんどん失敗して、いっぱいチャレンジすれば必ず楽しさややりがいを感じるよ!と伝えたいですね。
これからについて
自分の経験をもっと色んな方に伝えていけたら嬉しいなと思っています。
有難いことに今の園さんからも、保護者さんや若手の先生にまさこ先生の経験や知識をレクチャーしてください!とお声掛けいただいています。
派遣保育士というポジションは理解しながらも、自分のできることで子どもや保護者さんが少しでも笑顔になったり、プラスになる働きかけができるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
好きな言葉
「迷ったらしんどい方を選べ」
【編集後記 fromまさこ先生担当の保育コンシェルジュより】
取材のご協力本当にありがとうございました!
2020年春にコロナ禍でマスクの不足状況がひっ迫していたとき、手作りマスクを70枚も制作して会社に送ってくださいましたね。
私含め会社の皆は、そのことにびっくりしたと同時に感謝の想いを今もずっと忘れていません。
まさこ先生に会ったことがない他部署のメンバーも”マスクのまさこ先生”といえばすぐに当時のことを思い出すほど。
今回改めてたくさんのお話を伺い、しんどいことを選択し実行されるまさこ先生の思考と決断力に頭が下がる思いです。
いつも元気なまさこ先生に子どもや保護者だけではなく、担当である私もたくさんのパワーをもらっています!ありがとうございます。
これから益々活躍の幅が広がっていかれることと思いますが、どうぞご自愛くださいませ。
先日教えていただいたバナナジュースにゆずの皮を加える栄養ドリンク!是非試してみますね!
from 保育コンシェルジュ yoshimura
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インタビュー・構成 ・文 : 野間直樹
写真 : 黒田彩加