2022.3.20
保育士さんの読み聞かせに!春に読みたい絵本5選
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絵本の読み聞かせをする時間は、子どもの感受性や想像力を養う大切な時間ではないでしょうか。
今回は””春”をテーマにおすすめの絵本を5つご紹介していきます。
子どもたちと一緒に季節を感じたいとき、ご紹介する絵本を楽しんでくださいね。
「はらっぱららら」
まずご紹介するのは、アリス館から出版されている鈴木智子さんの「はらっぱららら」です。
黄色いワンピースの女の子が登場し、くまちゃんのぬいぐるみと一緒におさんぽを楽しむ……という、心が弾むような作品です。
はらっぱでスキップをしたり、楽しい時間を過ごしている女の子には、すてきなことが次々起こっていきます。
作中の文章は、思わず口ずさみたくなるような心地よいリズムで進行します。
歌をうたうように、心地よく読める作品ですよ。
色彩豊かな絵は春を存分に感じさせてくれるので、作中のかわいい女の子と一緒に、春の陽気を感じましょう。
「14ひきのピクニック」
続いては、童心社のいわむらかずおさん「14ひきのピクニック」です。
かわいいねずみのキャラクターが登場する「14ひきシリーズ」は、世代を超えて愛され続けている大人気シリーズ。
かわいいイラストとともに、四季折々の美しさを実感でき多くのファンに愛され続けています。
その歴史はなんと30年以上にもなり、親子揃って「14ひきシリーズのファン」という人もいるでしょう。
そんな人気シリーズの中でも「ピクニック」は、春の美しさを感じられる一冊です。
小さなねずみたちの視点で描かれる季節の移ろいは、とても印象的です。
優しい色味は新鮮な空気を感じられるようななんとも心地よい雰囲気で、見ているだけで穏やかな気持ちになります。
子どもたちにとっても、美しくて楽しい、夢中になれる作品となるでしょう。
「はなをくんくん」
福音館書店から出版されている「はなをくんくん」は、文・ルースクラウス、絵・マークシーモント、訳・きじまはじめの一冊。
動物たちが、自慢の嗅覚をもとに季節のおとずれに気がつく……というお話です。
冬のあいだ、ねずみやくまといった動物たちは冬眠をしています。
そんな中でふと目をさました動物たちは、はなをくんくんさせて飛び出していきます。
「ゆきのなかにおはながひとつさいてるぞ!」というように、季節の変化を見つけていく動物たち。
繊細なタッチのイラストがとてもかわいく、子どもたちの目を引くでしょう。
あたたかい季節の訪れに、人間だけでなく、動物たちも喜んでいる姿には思わずほっこりしてしまうはず。
動物たちも春の訪れを楽しみにしているんだ、と実感して動物たちを身近に感じるきっかけになるかもしれません。
「きょうからほいくえん」
春と言えば、出会いと別れの季節ですよね。
保育施設に通う子どもたちにとっても、そうした感傷は実感を覚えられるポイントとなるでしょう。
岩崎書店から販売されている文・エヴァモンタナーリ、絵・石津ちひろの「きょうからほいくえんがはじまる」は、その名の通りはじめてのほいくえんに通うことになるというストーリー。
入園準備のために読むご家庭も少なくないはずです。
不安な気持ちを抱えている子どももいるからこそ、それに寄り添ってくれる絵本は心の支えとなるでしょう。
「おかあさんからはなれたくないわにくん」など、なんとも愛おしいキャラクターは、保育士も読みながら心ゆさぶられてしまうかもしれません。
子どもたちの不安定な心情も垣間見えるからこそ、保護者さんから預かる子どもたち一人ひとりにたくさん愛情を注いであげたいと再認識できるでしょう。
「オオカミのともだち」
偕成社の作・きむらゆういち、絵・田島征三の「オオカミの絵本」シリーズは、絵本の人気シリーズです。
「オオカミのはつこい」「オオカミのひみつ」「オオカミのごちそう」といった作品が展開されています。
その中のひとつであり、出会いと別れの春を迎えた子どもたちに寄り添ってくれるのが「オオカミのともだち」。
この作品には「ともだちっていったいなんだろう?」という、生涯を通じて考えてゆくであろう大きなテーマが含まれています。
お話の主人公となるオオカミは、「一人の方が気楽でいい」、「友だちは何だかめんどう」といった考えを抱いている、まさに「一匹オオカミ」です。
しかし、そんなオオカミに友達ができて……といったストーリーを中心に、ときにハラハラするようなお話が展開されていきます。
子どもたちも、ドキドキしながら釘付けになってしまうかもしれません。
それでもラストは心からホッとして、あたたかい気持ちになれますよ。
子どもたちにとっては「ともだち」や他者とのかかわり方について考えるきっかけになるでしょう。
まとめ
今回は「春」をテーマにセレクトしましたが、もちろんこのほかにもたくさんの素敵な絵本があります。
子どもたちのリアクションも参考に確認しながら、ぜひ喜ばれる絵本を探してみてくださいね。
この記事が、素敵な絵本に出会うきっかけになりますように。